和装でイベントに登場したタモリとマツコ・デラックス

25日、都内のホテルでサントリー「プレミアムボス 微糖」ボトル缶新CM発表会が行なわれ、CMに出演したタモリ、特別ゲストとしてマツコ・デラックスが登壇した。

イベントではCMの撮影地である京都について、「古い雰囲気、街並みが。いろんな行事が多い街はいいですよね」とその魅力を語ったタモリだが、マツコが「(京都には)私みたいのを寄せ付けない何かがあるわよね」と言うと、にやっと笑いながら「ありますね」と、ひと言。

直前まで魅力を語っていたはずが、「まず観光客と京都の人を区別するよね。店に行くと『観光客どすか』と。それは『土地の人じゃないのね、あなたは』という裏の意味。でも、それを突破すると本当に良くしてくれる。第一段階で耐えないといけない」(タモリ)と話はテーマから外れ、京都への批判に。

「そうよ、そのまま(言葉の意味を)取っちゃダメよ」とマツコも同意すると、司会者は「すいません、京都のいい所を…」と困惑しきりの様相となった。

そんな状況にタモリが「(それは)テストなんですよ、どれだけ謙虚になれるかっていう」とフォローするも、芸者さんの話になると再び「京都の芸者さんは気位が高いんですよ。あっ、悪口言っちゃった…」と、ついポロっと本音(?)が出てしまい、会場の笑いを誘った。

横道にそれてどんどん展開していくトークや、「俺、なんの会話かよくわかんない。皆さんと楽しく過ごしているだけ(笑)」と、周りの反応も含めて楽しんでいるタモリの姿は、まるで『森田一義アワー 笑っていいとも!』の“テレフォンショッキング”が再現されているよう。タモリ本人も終始興奮し、愉快そうだった。

その後、司会者から京都のマニアックな知識について尋ねられると、南禅寺の散策道「イン ・クライン」にある輸入レールの話や、北野神社裏の京都の洛中・洛外を分けていた「おどい」の話など、『ブラタモリ』さながら、そのマニアぶりを披露。

マツコもその知識には「想像していたマニアックをはるかに超えるわね」と驚愕していたが、「会場の反応を見ると、誰も興味ないみたいですね(苦笑)」とタモリは自虐しつつ、わずかに肩を落としていた。

だが当代きっての人気タレントの組合わせとあって、常に盛り上がりをみせたふたりのトークは、20分という当初の予定を大きく超え、なんと約45分にも! 会見にやってきたマスコミ陣も妙に得した気分で仕事を忘れ楽しげだった?

楽しそうに京都の魅力(?)について話すタモリとマツコ

(取材・文・撮影/週プレNEWS編集部)