かねて交際が伝えられていた女優の吹石一恵との結婚を発表した“独身の帝王”“最後の独身貴族”こと福山雅治ーー

一報を耳にした日本中の女性ファンたちが激烈な“福山ロス”に襲われているとか…。(参考記事→「福山雅治結婚で“ましゃロス”な女たち」

タレントでエッセイストの小島慶子が、世間の気になる話題に独自の視点で斬り込む!

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福山雅治さんと2時間差し向かいでラジオの生放送をしたことがあります。その距離1メートル。

“ましゃ”の吐いた息を確実に吸っているし、唾液のしぶきも浴びているはず。2時間話した感想は、「きゃーすてき!」とかをもう通り越して「あなたになりたい!」のひと言。

あたしゃ、つくづく福山雅治に生まれたかった。背が高い、頭が小さい、脚が長い、顔が王子様、声がセクシー、ギターが弾ける、曲が作れる、歌がうまい、下ネタもOK、サブカルも詳しい、適度に屈折も抱えていて、ラジオ大好き…って、もう全方位的に完璧で羨ましすぎるぞ!

それにしても、決して自分のものにはならないとわかっているのに、なぜ人は福山さんの結婚にショックを受けるのでしょう。

「ファンのことだけを考えてくれているかと思ったら、頭の中は一恵でいっぱいだったのね!」的な寂しさか? この3月に深夜ラジオをやめたのも結婚への布石だったのかなあ。

そんなもやもやをこじらせる数多(あまた)の女性ファンにおもねることもなく、男性限定ライブを開催するなど息の長い活動を続ける、ましゃ。ホントにおめでとうございます!

●小島慶子(こじま・けいこ)タレント、エッセイスト。以前、髪を切ってくれていた人が長崎出身で事あるごとに地元に伝わる福山雅治伝説を聞かせてくれた。男性が思わず熱く語ってしまう魅力があるというのも、また憎いところ