シンガー、谷村奈南が1年ぶりとなる最新写真集『I am NANA』を9月12日に発売した。
今回は本人曰く「自然な感じで表現した」という作品で、ハワイの深い青空や美しいビーチをバックにシンプルな黒水着やタンクトップ姿などを披露。爽やかな笑顔とともに推定Gカップと言われるバストを手ブラしたり、背面ヌードを見せるなど大胆カットも収録された話題作だ。
正直、抱いていたイメージと違い、驚くはず。肌の露出はともかく、雰囲気がまるで違うのだ。谷村といえば、セクシーな衣装をまといながらアップテンポなダンスナンバーを堂々歌い上げるシンガー。常に全身に力が漲(みなぎ)っていて、外国のセレブのような雰囲気があった。
それが…今回の写真集では全編を通じ、ひたすら穏やかな雰囲気。余計な力みは消え、等身大の姿をありのままに見せている。
2007年『Again』でデビューし、翌年ラテン風のダンスナンバー『JUNGLE DANCE』でレコード大賞優秀作品賞を受賞するなど順風満帆の活動で将来の大物歌手を嘱望されていた彼女。しかし2011年を機にリリースは途絶え、表立った活動を見せていない。
現在に至る3年の空白に、彼女の中でどんな変化があったのかーー。写真集の制作秘話、そして現在の心境を知るべく直撃した。
―写真集『I am NANA』、ページを開いた瞬間、引き込まれてしまいました! すごくチャーミングですね。
谷村 ありがとうございます。
―今までの写真集では華やかな衣装を着るなどセレブな雰囲気があったんですけど、今回は衣装もシンプルなタンクトップだったり、穏やかな表情も多かったり。谷村さんが身近に感じられて、まるで恋するような気分で見ました(笑)。
谷村 うふふふ。カメラマンさんと打ち合わせをして、そろそろ鎧(よろい)をとろうよって。今回はそこから始まったんですよね。
―鎧、ですか?
谷村 はい。今までは写真に映る時、「こう自分を見せよう」みたいな意識が心のどこかにあって。今回はそれをやめて素を出そうと。だからロケ地は幼い頃から馴染みのあるハワイを選んで、衣装もカジュアルにメイクも薄くして。現場ではカメラマンさんとほぼふたりきりで撮影することも多かったですね。
―なるほど。でも正直、戸惑いはなかったんですか?
谷村 はい。もちろん最初は抵抗があったんですけどね。でもある瞬間、カメラと自分の間にあった膜のようなものが破れた感覚があって。解放された気がしました。
「そこ聞いちゃいます? ご想像にお任せします」
―水着もシンプルなもので、スタイルの良さが余計に際立つというか。特に豊満な胸には視線がいってしまいます(笑)。非公表のためメディアでは推定Gカップなんて書かれてますけど、実際は?
谷村 あははは。そこ聞いちゃいます? ご想像にお任せしますよ~(笑)。
―その胸を手ブラしたり、後ろ姿ですが裸体も披露して。普段以上に大胆というか…。
谷村 そのあたりのカットはすごく恥ずかしかったですね(笑)。でもせっかくの写真集ですから。思い切ったことをやりたいなって。
―かなり強い意気込みで臨んだと。今回、一番ドキッとしたのが後半にある眼を赤く腫らしているカットなんですが…これは泣いているんですか?
谷村 泣いてますね。撮ったのは夕暮れだったんですけど、なんだか急に込み上げてくるものがあって。
―込み上げてくるもの…?
谷村 う~ん。この数年のいろんな気持ちが一気に押し寄せたというか。やっぱり悔しさみたいなものもあったし。
―悔しさ、ですか?
谷村 はい(苦笑)。
―実は今回、そこはお伺いしたいなと…。「数年のいろんな気持ちが」ということで。谷村さんは2011年以降リリースがなく、昨年写真集を出すまでは、表立った活動もされてませんでした。その間に何があったのかなって。
谷村 う~ん……(苦笑)。
●この続きは明日配信予定!
(取材・文/大野智己、撮影/NAOKI *写真はすべて写真集『I am NANA』〈ワニブックス〉より)
■谷村奈南 Tanimura Nana 1987年9月10日生まれ。大阪府出身。2005月7年にシングル「Again」でデビュー。2008年5月にリリースされた『JUNGLE DANCE』ではセクシー&キュードなビジュアルとパワフルな歌唱力で『輝く! 日本レコード大賞』優秀作品賞を受賞。その後も「If I’m not the one/SEXY SENORITA」「Crazy For You」「every-body」とヒット曲を連発し、CMにも出演する。 http://tanimuranana.com/profile/