5日、「第58回『日本雑誌広告賞』」の授賞式が行なわれ、グラビアやバラエティ番組で活躍する壇蜜が審査員のひとりとして登壇した。
今回は4043点の作品から金賞・銀賞それぞれ15点が決定。また、経済産業大臣賞にサントリーホールディングス株式会社が、総合賞には花王株式会社が輝いた。
審査員はコピーライターの尾形真理子やアートディレクターでイラストレーターでもある長友啓典など、当然、普段から広告業界に関わる人ばかり。タレントである壇蜜は自身で「『なんでお前が枠』だったと思う」と認めながらも、
「ちゃんと消費者の方に一番近い目線で選ぶことができました。知っているとか知らないという垣根を越えて、何もかも初めて見る専門の世界でしたから、その世界に僭越(せんえつ)ながら参加することができて光栄でしたし、これをきっかけにもっと広告に興味をもつようになったと思います」
と振り返った。ただし、「審査は投票制だったんですけど、自分が選んだものがかなり残っていたので、嬉しいような申し訳ないような…」とその審美眼は確かなよう。
そして今回、審査をする中で気になったものを聞かれると、受賞作ではないが
「ポールスミスジャパンのパンツをはいて綱渡りしてる作品が、なかなか時代というか、危うい感じもあるのにどこかパンツに目がいってしまう、『それどころじゃないのに!』っていうもどかしさを感じたんですよね、その広告に」
とにこやかに「パンツ」を連呼。
さらに「そういういろんな疑問を持つことで購買意欲ってもしかしたら高まるのかなと思いました」とマジメに締めたと思いきや、「だからといって、(パンツを)あげる誰かもいないんですけど」と自嘲気味につぶやき報道陣の笑いを誘った。
ちなみに普段、熱帯魚雑誌を読んでいるという壇蜜だが、プライベートで気になっていた広告を聞かれると「砂利マットですね! 砂利が固まっていて敷いた状態で剥がせるんですよ! 魚のフンがジャリに入り込まないし!」と突然、身振り手振りで熱弁。まさか、そんなマニアックなものが出てくると思っておらず、ぽか~んとする報道陣に気づくと「なんでこんな熱くなってるんだろう」と顔を赤らめた。
「パンツが気になる」と公然と言える壇蜜でも、プライベートの趣味に興奮した自分を晒(さら)したのは恥ずかしかったようだ。
(取材・文・撮影/週プレNEWS編集部)