深夜ドラマで人気を博した「奮闘(きばれ)!びったれ」の映画版『劇場版 びったれ!!!』が28日から公開されている。
今作の原作は「カバチタレ!」「極悪がんぼ」などの原作でも知られる田島隆。広島を舞台に主人公で司法書士の伊武努(田中圭)が、義理と人情を貫き市民を助ける痛快ストーリーだ。
そして、そんな主人公にひそかな思いを寄せるヒロイン・杉山栄子を演じるのは、ドラマや映画に引っ張りだこの森カンナ(27)。作中ではアシスタント役として伊武を公私共に支えるしっかり者だが、その素顔は真逆だというーー。
―ドラマ版は都内で撮影だったけど、今回は全て広島で行なったんですよね。
森 そうなんです、すごく新鮮でした。それから食べ物が美味しかったですね。新鮮な牡蠣(かき)や広島焼きを食べたり、東京では撮影が終わってそのまま解散なので、グルメも楽しめてよかったです(笑)。
―広島自体はこれまでお仕事とかで行かれてたんですか?
森 いえ、プライベートでも行ったことがなくて本当に初でした。
―作中でもバンバン広島弁が飛び交ってますけど、ちょっと怖かったりも?
森 でもスタイリストさんや友達だったり、わりと周りに広島の方が多いので、広島弁慣れはしてるんです。
―好きな広島弁とかあります?
森 スタイリストさんがよく使っている「わやじゃけぇ」ですね。意味はわかっていないんだけど、「昨日呑みすぎちゃって、わやじゃけぇ」って感じで、私もよく使っています。気になったワードは使ってみたくなったりします。使うチャンスは逃しませんよ、意味はわからないけど(笑)」
―完全に勘じゃないですか、それ! 撮影中の印象に残ったエピソードとか覚えてます?
森 広島市の街中と湯来町(ゆきちょう)というところで半々くらい撮影していたんですよ。ただ湯来町は山のなかで周りに何もなくて、ほとんどホテルに篭(こも)りっきりでした。でもたまに温泉行ったり、自然が多くて星空がキレイでよかったですね。
結婚願望はあるけど、ピンとこない…
―作中でお母さんからお見合いを薦(すす)められる場面がありましたが、実際に意識したりしますか?
森 まだ特にはしていないですね。結婚願望はもちろんあるけど、周りにもあまり結婚している人もいないのでピンとこないというか。
―主人公の伊武は普段はぼんやりしてますが、敏腕司法書士として、さらに「元極道」の顔もあったりと…いろいろなギャップがありますけど、やはり女性としては惹かれます?
森 そこまでのギャップはちょっと怖いですけど、普段ちゃんとしていない人がシュッとなった瞬間は素敵ですよね。あと、頼りない伊武を栄子が「どっちかが上司かわからない」と叱っているようなふたりの関係もほのぼのしていてイイですよね。
―森さんも栄子のようなしっかりしたイメージです。
森 もう真逆ですよ。「メールはちゃんと返しなさい」とか「時間を守りなさいよ」とか、周りに注意される側です。憧れますよね。ちゃんとしている人っていうのは「いいな~」とか「そうならないとな~」って。
―しっかりした姉御肌な方かと思ったので、意外ですね。
森 いえいえ。むしろ、かりんちゃん(岩崎未来演じる伊武の姪)のほうがしっかり者ですよ。セリフとかも、忘れているとポーンと言ってくれて。リスペクトしています(笑)。でもゲームとかの話になると、すごくムキになったり子供らしくて、めちゃくちゃカワイいですよ!
―そんな、かりんちゃんにも注目ということで! 最後に映画の見どころをお願いします。
森 法律を扱った作品ですけど、アクションもあったり、観ている人がすごいスカッとするような内容なので、ぜひ楽しんでください!
■森カンナ(MORI KANNA) 1988年6月22日生まれ 富山県出身 身長168cm 血液型=B型 ○ドラマ『いつかティファニーで朝食を』(日本テレビ、毎週土曜25:25~)出演中、2016年春公開予定映画『僕だけがいない街』が控える。
(取材・文/週プレNEWS編集部 撮影/五十嵐和博)