「歌うまアイドル」として知られる篠崎愛が12月9日、ついにファーストアルバム『EAT ’EM AND SMILE』をリリースした。
今回は“素の篠崎愛”をコンセプトに多数の候補曲の中から自ら歌いたい曲だけを厳選し収録したそう。アップテンポなダンス曲から切ないバラードまで彼女の多様な魅力があふれる一枚となっている。
特に注目なのはジャケットだ。さぞ、キュートな彼女の最新ビジュアルが…と思いきや、なんと白地にロゴだけというシンプルなものに。これは本人の「歌を聴いてほしい」というメッセージが込められたもので、その本気度がひしひしと伝わってくる。
そんな彼女を直撃、歌にかける熱い意気込みを訊いた!
―ついにファーストアルバムの完成です! 今の心境をどうぞ!
篠崎 とにかく嬉しいです。1月くらいからずっとやってきたんでやっと出せるなって。今思えば、アッという間でしたけどね。
―元々は小学生の頃からシンガーになりたかったとか?
篠崎 そう。でも人に言うのは恥ずかしいから、将来はケーキ屋さんになりたいとか言ってたけど(笑)。でもグラビアをきっかけにアイドルユニットを組んで、ソロシンガーになれて、そしてアルバムも出せて。夢がどんどん叶(かな)ってるなって感じますね。
―アルバムはダンス曲からバラードまで全8曲収録。レコーディングで印象に残ってることは?
篠崎 「ぼくをしんじて」って曲があるんですよ。クレジットはないけど、2番の詞は自分で書きました。
―作詞まで! 切ないムードのラブソングですよね。
篠崎 遠距離恋愛の曲なんです。1番は男のコの視点で「離れてても大丈夫、ぼくをしんじて」って内容なんだけど、2番で「なんで平気なの?」って、女のコの不安を私が書いて。1月からずっと作ってた曲なんですけど、めっちゃ聴いてるうち、自分の中でああしたいこうしたいって気持ちが湧いてきちゃってたんです。
―その気持ちって、もしや実体験…!?
篠崎 全然違います(笑)。でもかなり曲の中に入り込んでました。書き出したら1日もかからなかったですね。
先入観抜きで聴いてほしいから…
―歌うだけじゃなく、詩や曲作りもやりたいと。
篠崎 やりたいです。今、思いついたこととかたくさんメモしてて、次はもっと作詞したいなって。
―歌ったり曲を作ったりって、裸になるというか自分を晒(さら)すものだってミュージシャンで言う人がいますが。自分ではどう? 普段、あえて言わない気持ちをポロリしちゃうとか(笑)。
篠崎 そういうのはありますね。スタッフさんにそのメモを見せてとか言われるとイヤだし。恥ずかしいから無理!って。
―恥ずかしいって(笑)。
篠崎 あと私、素はカワイくないと思うんですよ。きゃぴきゃぴしたキャラじゃないし。歌ってるとその素が出ますね。この間もイベントでMCの時、スナックのママみたいな話し方をしてたし。しゃがれ声で「ちょっと~!」「元気~?」みたいな(笑)。
―あははは。会場がいきなり「スナック愛」状態。
篠崎 さすがにそれはヤバいなって思ったんで、終わった後、反省しましたけど。あはははは。
―それにしても今回のジャケ、すごいですね。驚きました。
篠崎 はい。真っ白で、あるのはロゴだけ。写真はないんです。
―これはとにかく歌を聴いてほしいって気持ちから?
篠崎 そう。私はやっぱりグラビアのイメージが強いと思うんですよ。でもそういう先入観抜きで聴いてほしくて。最初はちゃんとジャケットに写真を使おうと思ってたんです。でもどの写真を使うかでスタッフさんとモメにモメて。もうシンプルにいこうよって。
―シンプルにもほどがあるというか(笑)。そもそも今って、CDは同じ曲でもジャケ写違いを何枚か出すのが当たり前でしょ。メーカー側から何か言われなかったの?
篠崎 どうなんだろ。私のそばにいるスタッフさんはみんな新しいこと、他とは違うことをやろうって言ってくれる人たちばかりで理解してくれましたね。
―みんなの本気度が伝わってきますね。とはいえ、自分自身、そこまでやるって、普段から聞いてもらえてないって感じてるの?
篠崎 う~ん。具体的に何かがあったわけじゃないけど…。例えば、イベントに行こうと思ってくれたとして、何が目当てでも正解だと思うんです。実物の私を見にくる人もいるだろうし、どんだけ胸がデカいのか見たい人もいるだろうし。
―あはははは。
篠崎 あと、歌う時もカワイい衣装を着てやればいいじゃんって言われるんですけど、それもわかってて。グラビアをやってたから私自身もカワイい衣装は好きだし。でも自分としては最終的には歌を聴いてほしいんです。それくらい今回はどの曲も本当に好きだし、いい作品になったと思うんで。
おっぱいを歌うのもいいかな
―実際にイベントで歌う機会も多かったけど、どうでした?
篠崎 楽しかったです。場所によってはオープンスペースもあったんだけど、特に嬉しかったのは通りすがりの一般の方にCDを買ってもらえたこと。「たまたま聞いてよかったから」って。それ以外にも立ち止まって聴いてくれる方もいたし、一緒にノッてくれる方もいたし。テンション上がりましたね。
―自分を知らない人にもちゃんと曲が届いたと。
篠崎 そう。もっといい曲を作って、たくさんの人に聞いてもらいたいってますます思いました。
―ところで、ネットを見てると最近、篠崎さんが「激痩(や)せした」って噂もあるけど…。
篠崎 あははは(爆笑)! 全然痩せてないです! 最近食べることがますます好きすぎて、本気でヤバいです。
―ヤバいっていうけど、今回も“素の篠崎愛”がコンセプトってことで、中ジャケで食べてる写真がふんだんに使われてるよね。
篠崎 痩せたいとは思ってるんですよ。でも思ったその日に焼肉食べに行っちゃう。あはははは。
―みんな豊満な篠崎さんが好きだしね。痩せると胸が小さくなるんじゃないかって心配されるし。
篠崎 いや、痩せてもなくならないんで、これは(胸を指して)。もう別の生き物のような気がする(笑)。
―篠崎さんの象徴で、ある意味パートナーでしょ。いつかその大きな胸のことを歌ったらどう?
篠崎 実はその話はスタッフさんともたまにするんですよ。
―え、本当に!?
篠崎 はい。今回、真面目な曲が多かったから、次は面白い曲もやりたいと思ってるし。
―どんな曲になるのか期待ですよ。「マイラブリーおっぱい~」とか?
篠崎 あはははは。でもおっぱいってフレーズを使わずに、おっぱいを歌うのもいいかなとも思うし。うふふふ。
―じゃあそれは次のお楽しみってことで。
篠崎 はい。今まで以上に頑張って、皆さんに喜んでもらえる曲を作りたいなと。応援してくださいね!
(取材・文/大野智己、撮影/藤木裕之)
■篠崎愛(しのざき・あい) 1992年2月26日生まれ東京都出身 血液型=A型 身長160㎝ B87 W60 H88 趣味=ひとりカラオケ そのほかの詳細はオフィシャルブログでチェック。 http://ameblo.jp/oshino-ai/
○デビューアルバム『EAT ’EM AND SMILE』(初回限定版)絶賛発売中(L’s Shit recordings)