発売中の『週刊プレイボーイ』3・4合併号では表紙&永久保存版16Pのグラビアで登場、今年、さらなる飛躍を遂げる勢いが止まらない有村架純。
前回記事ではグラビア撮影のウラ話から現在の心境まで語ってくれたが、今回は民放連ドラ初主演について、そしてプライベートまでを語ってくれた。
■ラブストーリーを演じるのは難しい
―1月18日からは主演ドラマ『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』がスタートします。しかも、フジテレビの月9です!
有村 初主演が決まった時は、嬉しくて「わー!!」って思いました(笑)。でも、月9ドラマだからといって気負うことはなくて、素敵なドラマを皆さんに届けたいという気持ちが強いです。
―共演の高畑充希(みつき)さんは普段から仲が良いんですよね。
有村 彼女はサバサバした性格で、何か相談しても「別にええんちゃう」って言ってくれる。そのひと言で心がフワッと軽くなるんです。彼女がキャストにいてくれて、どんなに心強かったことか。
―今回のドラマは『東京ラブストーリー』(フジテレビ)などを手がけた坂元裕二さん脚本の青春群像ラブストーリー。映画でも有村さんは恋愛モノに出演されることが多いですよね。
有村 ラブストーリーに出演するたび、演じるのが難しいなって思うんです。恋愛感情って今の日常にはない感情だったりするので、台本を読みながら「この時、どんな気持ちなのかな」ってすごく考えちゃうんですよね。
“好き”にもいろんな〝“好き”があるじゃないですか。でも結局は役に入って、相手を好きになることが肝心。『いつ恋』で言えば、高良(こうら)健吾さんが演じる曽田練と向き合った時に自然と湧き出てくる感情がある。それを素直に表現するように心がけています。
―そんな有村さんが思う理想の恋愛は?
有村 お互いに尊敬できる関係が理想です。ただ私の場合、作品に入る前は自分だけの時間をつくりたいので…それを理解してくれる人がいいです。
―程よい距離感が大事だと。ちなみに『いつ恋』は2010年秋から2016年春までの5年半を描いていて、登場人物たちの関係性や心情がどう変わっていくのかも見どころのひとつ。有村さんも2010年デビューで時系列的にシンクロする部分がありますが…。
有村 確かに。だけど、そう言われると、かなり長く感じますね(笑)。こうして今ふり返ると、いろんなことがありましたし、いっぱい悩みました。
他の女優さんを見ると「全然オーラが違う」って…
―ターニングポイントになったのは?
有村 19歳から20歳になる時ですね。ちょうど仕事を楽しめるようになり始めた頃だったんですが、ただ単に楽しいだけで終わっていたんです。自分の中で意識の高さが欠けていて、当然、芝居もうまくならない。それに当時、「清純派」「正統派」と言われることがあって、「マジメでいなきゃいけないのかな」って自ら型にハメようとしていたんです。実際の私は適当なところもあるし、大ざっぱな部分もあったので、そのギャップにも悩んでいました。
―落ち着いた雰囲気があるから、そう見られてしまうんでしょうね。慌てることとかなさそうですし…。
有村 ありますよ! この間、真っ白なニットに野菜ジュースをこぼしちゃったんです。すぐに拭(ふ)いたんですけど、オレンジ色のシミができてしまって洗濯してもダメ。まだ2回しか着ていなかったので、かなりショックでした(泣)。
―反対に最近笑ったことは?
有村 う~ん、あらためて聞かれると…。具体的に出てこないんですが、結構、他愛もないことで笑いますよ。
―兵庫県出身だから、関西弁でボケたりツッコんだりも!?
有村 地元の友達や家族と一緒にいると、関西弁はたまに出ちゃいますね。「なんでやねん!」とまでは言いませんが、友達の話にツッコミを入れることも(笑)。自分で言うのもあれですけど、私、本当に普通なんです。他の女優さんやモデルさんを見ると、「全然オーラが違う」って思っちゃいますし。
―いやいや、そんなこと全然ないです! では最後に今年の目標を教えてください。
有村 『いつ恋』放送後は全く違う自分になっていると思うんです。ここで学んだことを大事にして、少しでも成長できるようにしたい。今年もひとつひとつの作品と向き合って、じっくり演じていきたいです。
*有村架純が表紙&グラビアに登場! 『週刊プレイボーイ』3・4合併号(1月4日発売)でご覧いただけます!
(取材・文/高篠友一 撮影/丸谷嘉長)