「痩せろよ、デブ」とリクエストされ、「今、撮らなくていいから!」「なんでこういう時にカメラ向けるの!?」と焦る小塚 「痩せろよ、デブ」とリクエストされ、「今、撮らなくていいから!」「なんでこういう時にカメラ向けるの!?」と焦る小塚

昨年12月に芸能界卒業を発表していた小塚桃子が11日、「『100を切るカンタン・ゴルフクリニック』限定書籍化&芸能界卒業イベント」を開催した。

今回の書籍化&イベントはネットで資金を募るクラウドファンディングによって実現が決定。予算を30万円に設定し、「最初は厳しいな、私が20万くらい入れないと無理だろうと思ってたんです」と小塚本人も心配していたが、約2倍の金額がすぐに集まった。

元々、両親との約束で24歳を節目にその進退を考えることが決まっていたという小塚。イベント前の取材では芸能界卒業について「かなり泣きました」と言うが、

「グラビアは毎日毎日ワクワクドキドキしながらすごい刺激的で楽しく、魅力溢(あふ)れる仕事でした。両親から『24だよ、どうすんの?』と聞かれ『ついにきたか、時間止まって』と思ったけど、25歳、26歳までやっても『あと1年、あと1年…』ってなっちゃうと思うので、『もういいや、スパッと切れ!』と思って、決めました」

今後は野菜ソムリエやフードアドバイザーの資格を活かして料理教室の先生を目指し、教室を開くことを考えているそう。

「35歳とかになってから料理教室を考えると厳しいので、早め早めに。『二束のわらじでやってみないの?』とも言われたけど、ひとつのことしか見えないので」とその決意を語った。

この日のイベントも、小塚本人が新たな第一歩として「1月11日11時11分」と“1並び”での開始にこだわった。

11時には資金提供したうちの約30人のファンが来場し、その時間を待っていたが、マネージャーと小塚の時計がズレていたため、1分前に「すいません、もう11分なんですけど~」とおずおずとドアを開け、本人登場! さらにたった今、始まったばかりだというのに「皆さん、楽しんでますかー!?」と素で投げかける始末…。

しかし、そこは長年、小塚を支えてきたファンたちだ。彼女の天然ぶりを理解しているので、会場は笑いに包まれ、和やかな雰囲気で迎え入れられた。

イベントが始まると、これまでの活動を振り返ったりと順調に進んでいたはずだったが、『100を切るカンタン・ゴルフクリニック』を読んでいた司会の青井貴治(お笑いコンビ・ヴェートーベン)から「これは恥ずかしいですよ」というキツイお言葉が。収録されているパンチ佐藤との対談で、(趣味である)テニスとゴルフの共通点を聞かれたところ、小塚の答えは「球技です」だったというのだ。

他にもイベント中に「年始の始まりに~」などボケ発言を積み重ねる小塚だったが、所持している「社会常識能力検定2級」について聞かれると「話していると『バカっぽいね』って言われるから、この資格があれば『頭いい』って言えるので」とトドメのひと言。これにはヴェートーベンのふたりも「小塚さんが愛される理由がわかりました」と、惹かれていたようだった。

卒業直前にファンから罵(ののし)られた?

 恐る恐る水着姿で再登場する小塚 恐る恐る水着姿で再登場する小塚

だが、そこで「でもポスター見てて思ったんですけど、ちょっとポッチャリしましたよね」と素直な疑問(?)を投げかける青井。小塚は「えっ、やっぱり!? やばいかな」と会場のファンに問いかけると皆、大爆笑。

その後もポッチャリネタでイジられていたが、一番の爆笑を生んだのは特典会に移ってからだ。ファンひとりひとりにリクエストされた言葉を生声録音していたのだが、唯一の女性ファンからリクエストされたのは…「痩せろよ、デブ!」。

もちろん女性ファンがダイエットに励むための言葉だが、自分が言われたと勘違いした小塚は「え~~! 皆、笑いすぎだから」と大ショック。周囲の誤解は解けたが、水着撮影の際にも「この流れで水着とかホントに気まずい」としばらく引きずっている様子だった。

こうして散々イジられた特典会も終わり、終了直前まで爆笑続きだった卒業イベント。しかし、終了時刻になると会場は静まり、小塚からファンへ

「2年間、頑張っていたのでずっと応援していただき、ありがとうございました。この短い期間で辞めてしまうのも皆様に悪いなと思ったんですけど、自分の道を進んで頑張っていくので、これからも応援宜しくお願いします。本当にありがとうございました」

と涙ながらに最後の思いを伝え、幕を閉じた。2年半、グラビアアイドルとして駆け抜け、最後までファンを楽しませてきた小塚桃子。新たな道での活躍もファンは期待しているはずだ。

 泣かずに笑顔でファンの前にいるつもりだったが、思わず泣いてしまったそう 泣かずに笑顔でファンの前にいるつもりだったが、思わず泣いてしまったそう

(取材・文・撮影/週プレNEWS編集部)