優等生イメージだった女性がスキャンダルからよみがえり、大活躍という例もありますから芸能界って複雑です… 優等生イメージだった女性がスキャンダルからよみがえり、大活躍という例もありますから芸能界って複雑です…

人気バンド「ゲスの極み乙女。」のボーカル・川谷絵音(えのん)とタレント・ベッキーの“不倫愛”が報じられ、各方面で反響を呼んだ。

ベッキーは会見を開き、「あくまで友人」と交際を否定したが、男女の仲を思わせるLINEのやりとりも流出し、波紋が広がったーー。

タレントでエッセイストの小島慶子が、世間の気になる話題に独自の視点で斬り込む!

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私のスマホには「ゲスの極み乙女。」の曲がたくさん入っているのですが、あくまで楽曲のファンなので、さほどのショックはないもののしばらくは無意識に歌詞の裏読みをしてしまいそうです。

ネットを見ていると、「ゲス乙女」の曲名でうまいこと言ってやろうという書き込みがいっぱい。「既婚者の恋愛相手がスキャンダル処女」って、バンド名そのまんまじゃんか!という設定が、大喜利魂に火をつけたのでしょう。

既婚者の恋愛は訴訟にもなりますから、第三者があれこれ言えることではありません。が、過去には優等生イメージだった女性がスキャンダルからよみがえり、それを機に大活躍という例も少なからずありますから、芸能界って複雑です。

この騒ぎを見て、慌ててLINEの履歴を削除した人もいることでしょう。漏洩(ろうえい)が心配な人は、すべてを暗号化するしかありません。

例えば、ディズニーシーを「高尾山」、しあわせを「健康」と言い換えるだけでも、普段のデートの印象が劇的に変わります。「高尾山、健康だったね」「一緒にいるだけで健康だった」。やりとりするうちに恋の炎も鎮火しそう。言葉は魔法ですね。

●小島慶子(こじま・けいこ) タレント、エッセイスト。今回の一件で自分の過去の恋愛ポエム発言を振り返ってみたところ、18歳の頃に「彼の前には、未来への滑走路が見えるの」という鮮烈なひと言を放っていたことを思い出し悶死