2016年、「週プレNEWS」が“大注目する期待のアイドル”連続インタビュー。
第3回目は、ヒップホップアイドルユニット・リリカルスクールの“ayaka”こと、大部彩夏(おおぶあやか)ちゃんが登場。
主演映画『リリカルスクールの未知との遭遇』(5月28日公開)やメジャーデビューシングル『Run and Run』(4月27日リリース)の発売と、今年ますます注目が集まっている彼女。
“リリスク”の中でも「アイドルが大好き!」と評判の素顔に迫らせていただきました!
* * *
―そんなわけで、「2016年の注目アイドル」6人のうちのひとりに選ばさせていただきました。
大部 ありがとうございます! って…6人ですか?? 私の他って…どなたが選ばれてるんですか?(恐る恐る)
―ひとり目がアンジュルムの室田瑞希さん、ふたり目がGEMの村上来渚さんです。あと残りの3人は…ごにょごにょ(4人目以降は来週のお楽しみ)。
大部 うわー! すごい! そこに名前出ちゃっていいんですか?? 私、なんで呼ばれたんですか??
―やっぱり2015年、「アイドル好き」という面で、ものすごく活躍されたじゃないですか。
大部 ありがとうございます! いや、本当に私は、ただアイドルさんが好きなだけで。「好き好き」言ってたら、いろいろな雑誌やイベントに呼んでいただいて。本当にありがたいです。
年末、大晦日にフジテレビさんの番組で80人くらいのアイドルさんが出演する『アイドルサミット』に出させてもらったんです。その時にはじめましての方にも「大部さん! いつも見てます」って声をかけていただくことが多くて! アイドルの皆さんに知ってもらえてることが嬉しくて、泣きそうになりました。
―やっぱりそういう「好きなアイドルについて語る」みたいな仕事は増えましたか?
大部 むしろ、そっちのほうが多いです。雑誌だけで10媒体以上。
―すごすぎですよ! どういうことですか!?
大部 本当に私、「自分、本当にアイドルなのかな?」って不安になることが多々あるんですよ。「ただのアイドルファンなんじゃないかな?」って。でもアイドルファンとしては念願の「大部フェス」っていうのをやったんですよ、2015年の9月に。私、大部彩夏が呼びたいアイドルさんを呼んで! その時は私が神様と崇めている武藤彩未(あやみ)さんも呼べたんですよ!
LINEで「生きているのが辛い」って…
―ソロアイドル界のカリスマを! でも、武藤さんといえば、昨年の12月をもって芸能活動を一旦休止されましたよね。
大部 …本当に本当に辛すぎました。最後のライブ、Tシャツからカバンから全部“彩未ちゃんグッズ”を持って行ったんですけど。涙が止まらなくて。もう声を出して「辞めないでぇ~~」って号泣してました。「うぇ~ん」って。周りがドン引きしていたのもわかってたんですけど。…でも、MCで「本物のアイドルになって帰ってくる!」って言ってたので。待ってよう、と。…でも2015年は本当にたくさんのアイドルが卒業しましたよね。
―そうですね。3月にはBerryz工房さんの活動休止があったり、10月にはアイドリング!!!が全員卒業、と大きな動きがありました。
大部 ドロシーリトルハッピーさんの分裂、アンジュルムの福田花音さんの卒業、田村芽実(めいみ)さんの卒業発表。モーニング娘。`15の鞘師(さやし)里保さんの卒業。私たち、リリカルスクールからも最年少のhinaが卒業して。…皆さん、前向きな卒業でしたけど、やっぱり辛いですよね。なんていうか、心のどこかで「このコは卒業しないだろう」って思っちゃってるんですよね。
―油断してしまう、というか。
大部 そうなんですよ! 「このコはきっといつまでもいてくれる」って。でも、2015年は卒業とかがありすぎて現実を突きつけられたというか。だからこそ、2016年は「行ける現場はちゃんと行こう!」って思いましたね。それまでは「ワンマンとかの大きなライブだけ行ければ」なんて思ってたんですよ。でも、インストアライブでもなんでも全部行けるものは行こうって。
「もしかしたら明日、卒業発表してしまうかもしれない」って、そういうことを常に考えています。正直、落ち込みすぎて、友達にLINEで「生きているのが辛い」って送ったり、Twitterが見れなくなったりしちゃうんですけど。
―…なんで、Twitterが見れないんですか?
大部 アイドルの卒業って、ニュースに上がるじゃないですか。それがタイムラインに流れてくるのを見ちゃうのが怖くて。なんていうか…アイドルファンにとって、2015年は最悪な年でしたよ!
―「アイドルファンにとって」って、ものすごく自然に言いましたね(笑)。
大部 そうですよ!(大声) 私、2015年は家でずっと部屋を暗くして下を向いてましたから。で、ずっと泣いてました。本当に…。
好きなアイドルさんと「結婚したい」ってダメ?
―確かに辛い1年でしたね。いやー、でも大部さんって本当に「本物のアイドルファン」ですよね。っていうか、「アイドルファン視点」の話ばっかりで「アイドルとしての話」は一切してないですよ(笑)。
大部 そうなんですよ。アイドルのことが好きすぎて喋りすぎるんですよ。で、ファンの方からも「ちょっと大部は気持ち悪い」って言われちゃってて。
―気持ち悪いって。そこまでですか? 自覚はあるの?
大部 うーん。やっぱり好きなアイドルさんと「結婚したい」とかいうのがダメなんですかね。
―結婚は…できませんよね。
大部 あの、私、アップアップガールズ(仮)の佐保明梨(さほあかり)さんとcallmeの富永美社(みもり)さんと結婚したくて。
―できない上に重婚ですね。
大部 本当に大好きで。家に置いておきたいくらい大好きで。私が全部お金を稼ぐので、家から一歩も出したくないんですよ。買い物も全部通販にしてもらいます。
―でも彼女たちもアイドルですから。リハとかライブとかあるじゃないですか。
大部 だったら一緒に行きます。で、ステージの袖から見ています! そうなんですよ…こんなことばっかり言ってるから気持ち悪がられるんだと思うんです。…あ!そう、聞いてください!
―聞いてますよ。
大部 そのふたりは結婚したいんですけど、「好き」と「推し」もいろいろいるんです。でも最近、「言い過ぎもよくないな」って思ったんです!
―おぉ。「やっぱり自分もアイドルだし」という自覚が生まれてきたんですね。
大部 いや、グループの中のひとりを「好き」って言い過ぎると、グループの他のコが冷たくなるんですよ。私、グループのみんなに愛されたいんです!
―なんですか、それ! すごくワガママ!!
大部 えー。だってー。好きなメンバーには「好き」って言いたいし、それ以外のメンバーにも愛されたいじゃないですか。
沖縄で貝殻水着とか撮れたら最高だな
―魔性の女ですね。…これは確かにアイドルファンの中には反発する人も多いかも。
大部 でも私の中にはしっかりとした「ルール」があるんですよ。【自分がアイドルの時は、自ら「お写真を撮ろう」って言わない。連絡先を聞かない。自分からはガッツかない】っていう。接触は、自分がチケットを買って、ファンとして行った時だけにしてます。1ファンとして、自分の中で決まりがあるんです!!
―…それは、まぁちょっと立派な気もしますが。「アイドル」と「アイドルファン」の線引きをしっかりしてるというか。
大部 ありがとうございます。以前、自分がライブをしている時の写真を見せてもらったんですよ。その時はリリスクのayakaとして、しっかりした顔だったんですけど、その数分後、他のアイドルさんと話してる時の写真もあって。それが全然、別人の顔だったんですよ。好きなアイドルさんに抱きつかれて泣いちゃった写真なんですけど、その顔がありえないほどブサイクで。
あと、アップアップガールズ(仮)さんのライブを見に行った時に、例によって泣いてたんですけど、メンバーの古川小夏ちゃんに「ステージの上から彩夏ちゃんを見つけたんだけど、口開けて泣いてて、あまりに酷(ひど)すぎて笑った」って言われて。そういう経験から「しっかり線を引かないとヤバい」って思うようになりましたね。
―ライブを観ている時に、泣いてる自覚はあるんですか?
大部 あるんですけど、基本、ライブ中は意識ないんですよ。彼女たちの声を、MCを、パフォーマンスを、すべて脳内に入れることに集中してるので。あと、ライブ中、メンバ?って水飲むじゃないですか。あの水飲む姿って大好きなんですよね(遠い目)。
―…そもそも、なぜこんなに重度なアイドルファンに?
大部 アイドル好きになったのは…私、モーニング娘。さんの後藤真希さんきっかけなので小学生の頃です。お父さんがものすごいモーニング娘。さんのファンで。あと、お父さんはグラビアも好きで『週刊プレイボーイ』はずっと家にありました。
―お父さんの影響なんですね。でも週プレはヌードも載ってますよ。
大部 はい。でも私も見てました。「すごく綺麗!」「こういうふうになりたい!」「ダイエット頑張ろうかな」って。お母さんと一緒に見てましたね。恥ずかしいとかそういう感情はなかったです。ウチ、結構オープンだったんで。週プレさんのグラビアを見て、「いつか沖縄でグラビアを撮られたい!」って思ってました。大胆な水着のグラビアって、大体、沖縄で撮影していたので。「沖縄で貝殻水着とか撮れたら最高だな」って。
『あまちゃん』も受けて、落ちましたけど…
―貝殻水着! 武田久美子さんの伝説の写真集ですね! 撮影は沖縄じゃないですけど。
大部 そう! 貝殻にめっちゃ憧れあるんですけど! 私そこまでプロポーションないので無理だとは思うんですけど(笑)。…っていうか、今でも週プレさんは読んでるんですけど、グラビア、最近新しいコが多くていいですね! 白黒ページの記事も面白いです。毎週毎週、女としては知らない世界がたくさん書いてあって。自分の知らない世界のことを知りたいんですよ! だからいつでもプレイボーイに出してください!!
―なるほど(笑)。
大部 なるほど、じゃなくて! お願いします!
―こちらこそ、是非お願いします!(笑) なんか、話のほとんどが「アイドル談議」で占められてしまいましたが、そろそろお時間です。では、2016年の目標を教えてください。
大部 リリスクは6年近くやってきて、今回やっとメジャーデビューします。自分たちが中心になってアイドルラップブームを起こしたいですね。あと、最年少のhinaが卒業しましたけど、そのタイミングで17歳の新メンバー、himeが加入したので。ピッチピチなので注目してほしいです。
―新メンバーのhimeさんはいかがですか?
大部 なんか、ものすごく言うことが若いです。「鬼カワイイ」とか普通に言うんですよ。「ayakaさん、鬼カワイかったです~」「鬼なの?」って。なんか褒められてるのかなんなのか、よくわからないです。…でもピッチピチなので!
―ピッチピチ推しだと(笑)。では、大部彩夏としての目標は?
大部 私、今年の目標が「売れたい!」なんですよ。深夜のバラエティ番組に出たいです! 女優としても活躍したいです。NHKの朝ドラに出たい!
―深夜バラエティと朝ドラ! 両極端ですね(笑)。
大部 実は結構オーディションも受けてるんですよ。『あまちゃん』も受けてますし。落ちましたけど。でも、昨年は舞台も主演をやらせていただいたりしたので女優方面も頑張りたいですね! あと、さっきも言いましたけど、アイドルの現場に行きまくります! それも目標です!!
―応援しています! ありがとうございました。
●連続インタビュー、後半の3人は1月29日(金)から配信予定!
■大部彩夏(おおぶあやか) 1990年8月31日(25歳)東京都出身。ニックネームは「あやか」。「アイドル好きアイドル」としての地位は鰻登り、キュートな声で歌うラップに心掴まれる人も急増! 5月28日にはグループが主演を務める映画『リリカルスクールの未知との遭遇』公開。メジャーデビューシングル『Run and Run』(キングレコード)が4月27日発売! 公式サイトもチェック http://lyricalschool.com
(取材・文/篠本634[short cut] 撮影/武田敏将)