フリーアナウンサーでバラエティでも活躍する小林麻耶さんがやっちゃった!? なんと歌手デビューし1月27日にCDを発売したのだ。
週プレNEWSでは発売記念イベントもリポートしたが、「なんで、いきなり歌手デビュー?」「ぶりっ子と言われることをどう思っているの?」など、人気キャスターの彼女に素朴な疑問をぶつけた直球インタビューも敢行。週プレだからこそ答えてくれた貴重な告白も…!
* * *
―『ブリカマぶるーす』という曲で、歌手デビューされたんですよね。
小林麻耶(以下、麻耶) はい!
―これって、お魚をテーマにした曲ですよね? 「ブリはブリでも天然で…」って歌詞にもありますもんね!
麻耶 いや…お魚がテーマの曲じゃないです。
―え、そうなんですか?
麻耶 「ぶりっ子」と言われ続けてきた私のブルーな気持ちを歌った、日本的な意味合いのブルースです。だから『ブリカマぶるーす』なんです。
―あ、そうだったんですか。魚の歌じゃないのか…。でも、なんでぶりっ子の歌を出そうと思ったんですか?
麻耶 私、「献血推進プロジェクト」のライブイベントの司会をしているんですが、そこに出演されるアーティストの方々が歌うと会場が一瞬にしてひとつになるんです。そして観客の皆さんが歌ったり踊ったりして、かなり盛り上がるんですよ。そういう光景をいつも見ていて「私も、みんなが一緒に歌えて踊れるようなオリジナル曲があったらいいなあ」と思ったのがきっかけです。
―どんな感じの曲がいいと思ってました?
麻耶 最初に思い描いていたのは、きゃりーぱみゅぱみゅさんとかPerfumeさんみたいなエレクトロニックでポップな感じの曲ですね。
―この『ブリカマぶるーす』は、NHKの『おかあさんといっしょ』に出てくるような感じの曲ですよね。
麻耶 はい。ズンチャ、ズンチャってスローテンポで始まるので、子供たちにも楽しんでもらえる曲だと思います。
―でも、エレクトロニックソングとは、かなり遠い感じがしますけど…。
麻耶 正直、衝撃を受けました。「この曲調でいくの?」「これは、すごいものができたぞ」って(笑)。
―ですよね(笑)。
麻耶 でも、「とりあえず一回歌ってみてよ」と言われて、歌ってみたら私自身すごく楽しめたんですよ。乗りやすいリズムだし、歌詞も前向きで自分に合ってるし、「これはみんなが一緒に楽しめて、歌って踊れる曲だな」と思いました。そういう意味では、私のリクエストに合ってたんです。
目標は慎吾ママ!?
―歌詞が前向きで自分に合ってるっていうのは?
麻耶 例えば、「となりの芝生超青い? うちの芝生はワタシ色♪」という部分があるんですけど、これは「隣の芝生はよく見えるかもしれないけど、他人と自分を比べるんじゃなくて、自分の色に(自分の良さを出して)育っていけばいいんじゃない」という意味なんです。
―なるほど。前向きですね。
麻耶 あと、「ヘコんだ時もありました 逃げたい時もありました だから笑顔は絶やしません」という歌詞は、最初は「だけど笑顔は絶やしません」だったんです。でも、「だけど」だとネガティブな感じがしますよね。それで、過去を乗り越えた上で前向きに進んでいる「だから」に変えてもらいました。
―ちゃんと考えてるんですね。すごい!
麻耶 ありがとうございます。
―じゃあ、目標とする歌手とかいます?
麻耶 慎吾ママ(香取慎吾)ですね。「おっはー」の!
―えっ、どのへんが目標なんですか?
麻耶 『おはロック』って、子供も大人も楽しそうに歌ってたじゃないですか。それに「おっはー」は流行語大賞になるほど流行りましたから。
―じゃあ、「慎吾ママ」みたいに、子供にもわかりやすいアーティスト名が必要ですね。
麻耶 あ、そうですね! 何にしましょう。
―この曲の振り付けって、きゃりーぱみゅぱみゅさんの振り付けもやってる人ですよね?
麻耶 はい。振り付け師のMAIKO先生です。
―じゃあ、「こびーまみゅまみゅ」ってどうですか?
麻耶 いいですね! でも、それだと小林の「こ」と麻耶の「ま」しか入ってないから、「こばーまにゃまにゃ」とか「こばにゃにぃまにゃまにゃ」のほうがいいんじゃないですか?
―そうですね。じゃあ、「こばにゃにぃまにゃまにゃ」にしましょうか。
麻耶 いや、しませんよ。冗談です(笑)。ごめんなさい。
―ちょっと、こばにゃにぃまにゃまにゃさん!
麻耶 キャハハ……。
「もう、ぶりっ子でいいや」って開き直りました!
―ここだけの話、ぶりっ子って言われることに対しては、どう思ってます?
麻耶 私は、これが元々の性格なので、別にキャラづけしてるわけではないんですよ。
―はい。
麻耶 だから、ずーっと悩んできました。それに普通に話してるだけで「男性に媚(こ)びてる」とか「表裏がある」みたいに思われることが多くて、とても辛かったですね。
―ぶりっ子に見えるのを直そうとかしなかったんですか?
麻耶 しました。私、話す時に手が大げさに動いて体がくねくねしちゃうんですよ。そうすると「ぶりっ子してる」って言われるので、トークの時には両手の親指を絡めて膝の上でギュッと押さえてました。それから声のトーンが高いので意識して低めの声で話したりもしてましたね。でも、バラエティ番組とかに出て楽しくなっちゃうと、知らない間に手や体が動いちゃうし、声も元の高いトーンに戻っちゃうんですよ。
―そうなりますよね。
麻耶 それに、TVで放送される部分って「キャハハ」「ウフッ」「すごーい」って盛り上がっているシーンが多いじゃないですか。そうなると、他の場面できちんとしているところがあっても、視聴者さんにはどうしてもぶりっ子に見えちゃうんです。
―面白いところだけを使いますからね。
麻耶 それで去年くらいから「こうなったら、もう、ぶりっ子を受け入れよう」って、開き直りました。
―なんかきっかけはあったんですか?
麻耶 バラエティ番組『痛快TVスカッとジャパン』(フジテレビ系)で、ぶりっ子の悪女を演じてからですね。「ぶりっ子に見られるのがいやだ」って考えてたら思いっ切り演技ができなかったので、あの時に「楽しんじゃお」って何かが吹っ切れましたね。
―へー。
麻耶 それで、今回も「最初は、こんなにぶりっ子な曲でいいのかな?」と思ったんですけど「これでいいんだ。これが私なんだ」って、迷わずに楽しんでやりました。
―吹っ切れたからなのか、最近は「結婚できないキャラ」にもなってますよね。
麻耶 そうなんです。いつの間にか、結婚できないキャラになっちゃったんですよ(笑)。でも、そのキャラは今年返上します。
―それは、結婚するということですか?
麻耶 いや、そうじゃなくて、「結婚できないキャラ」になったときは、本当に結婚がしたくて、でも結婚できていなかったから「結婚できないキャラ」で合ってたんです。でも、今は「結婚したい」と思ってないので、「結婚できない」んじゃなくて、ただ「結婚してないだけ」なんですよ。
―あ、なるほど……って、一瞬だまされそうになりましたけど、それってただの負け惜しみじゃないですか?
麻耶 エヘッ♪
結婚できないキャラは今年返上!
―そういえば、最近は下ネタも多くなってきましたよね。好きなタイプを聞かれて「夫婦生活を大事にしてくれる人」って答えたり、「下の毛の脱毛を検討中」ってコラムに書いたり…。これも何かが吹っ切れたんですか?
麻耶 それは、コラムを書くようになったので心を開き始めたんです。
―え、そうだったんですか?
麻耶 はい。それに週プレさんだから正直に言うと、今まではあまりそういうことに興味がなかったんですけど、最近は少し興味が出てきちゃったみたいです(笑)。
―マジですか!
麻耶 ええ。ちょっと遅い思春期を迎えたような気がしますね。今、頭の中は男子中学生。あ、小学生くらいかな。
―そういえば、TVで自分のフィギュアのパンチラとか見せて喜んでましたよね。
麻耶 そうなんです。ああいうことが今すごく楽しいんですよ。
―本当に楽しそうに話してますもんね。
麻耶 はい。実は『ブリカマぶるーす』のカップリング曲が『テノヒラニ』というラブバラードになってるんですけど、この曲を聴いてもらうと、私の女性としての未熟さがわかってもらえると思います。
―え、どういうことですか?
麻耶 私、たくさん恋愛しているとか、男をたぶらかしているとか思われがちなんですけど、実はそうではなくて、すごく恋愛ベタなんです。それで、この歌詞は私の憧れのシチュエーションで、いつかこの歌を愛する人に歌いたいなと思っているんです。
―ちなみに、どんな歌詞なんですか?
麻耶 それは、ぜひCDをお求めになってお聴きください。
―最後はCDの宣伝で終わりかい!
麻耶 キャハハ。ごめんなさ~い!
(取材・文/たかぽー[村上隆保] 撮影/唐木貴央[インタビュー]、週プレNEWS[会見] スタイリスト/佐々田加奈子[MINNIE] ヘア&メイク/佐藤美香)