「このパイプ椅子、ほんまに超人が座れるんですよ。パイプ椅子が作品で重要なアイテムだったことを再認識しました(笑)」(嶋田先生) 「このパイプ椅子、ほんまに超人が座れるんですよ。パイプ椅子が作品で重要なアイテムだったことを再認識しました(笑)」(嶋田先生)

『キン肉マン』の原作者として、グッズの監修を数多く手がける、ゆでたまご・嶋田隆司(たかし)先生。

グッズ制作の許諾を出す場合は“制作担当者の熱意”が重要だと語る。今回の新作フィギュアから感じた熱意とは?

嶋田 超人の技を再現できる可動範囲の広さですよね。これ、僕らが新技を考えるときにも使えるほどですよ。

でも原作者としては、このフィギュアでも再現できない複雑な新技を考えたくなる! このシリーズって、ある意味、僕らゆでたまごとバンダイさんのガチ勝負なんですよ(笑)。

―ソルジャーにはパイプ椅子まで付いてきますが!

嶋田 確かに血盟軍といったらパイプ椅子での陣形なんですけど、これ見た時は吹きましたね(笑)。椅子の座面やパイプの質感など異様にこだわっている。制作担当者が陣形の画像を見せて社内でプレゼンしたそうですよ。コストよりパイプ椅子を優先してくれた熱意は嬉しいですよ。

 「『キン肉マン』やプロレスではパイプ椅子はマストなアイテムです!」(嶋田先生) 「『キン肉マン』やプロレスではパイプ椅子はマストなアイテムです!」(嶋田先生)

―原作者ならではの、このシリーズの楽しみ方とは?

嶋田 もちろん、飾ったりイジったりしますよ。あと、読者たちが「新技、考えました!」「このポーズどうっすか?」って画像をSNSにアップする。これを見てニヤニヤしながらコメントするのが原作者として一番の楽しみですよ。

関連グッズも含めて読者と一緒に盛り上がれるのは、『キン肉マン』ならではだと思っていますからね。

 【画像左】『キン肉マンソルジャー』。ナパーム・ストレッチ、アタル版マッスル・スパークなどのフェイバリットも完璧再現。原作にはない、夢の兄弟タッグもイケますよ!【画像右】『キン肉マン(王位争奪編Ver.)』。画像のマッスル・スパークだけでなく、ウォーズマンを相手にパロ・スペシャルを決められたり、劇中の名シーンを簡単に再現できる 【画像左】『キン肉マンソルジャー』。ナパーム・ストレッチ、アタル版マッスル・スパークなどのフェイバリットも完璧再現。原作にはない、夢の兄弟タッグもイケますよ!【画像右】『キン肉マン(王位争奪編Ver.)』。画像のマッスル・スパークだけでなく、ウォーズマンを相手にパロ・スペシャルを決められたり、劇中の名シーンを簡単に再現できる

 1/10スケールのラジコンにアタル&スグル兄弟を乗車させたらピッタリ! 可動範囲が広いので、このような遊び要素の強いディスプレイも即できちゃうのが魅力です 1/10スケールのラジコンにアタル&スグル兄弟を乗車させたらピッタリ! 可動範囲が広いので、このような遊び要素の強いディスプレイも即できちゃうのが魅力です

今週のガジェット S.H.Figuarts キン肉マン(王位争奪編Ver.) バンダイ/5000円+税

S.H.Figuarts キン肉マンソルジャー バンダイ/5500円+税

(取材・文/直井裕太 撮影/下城英悟) (c)ゆでたまご・東映アニメーション