『キン肉マン』の原作者として、グッズの監修を数多く手がける、ゆでたまご・嶋田隆司(たかし)先生。
グッズ制作の許諾を出す場合は“制作担当者の熱意”が重要だと語る。今回の新作フィギュアから感じた熱意とは?
嶋田 超人の技を再現できる可動範囲の広さですよね。これ、僕らが新技を考えるときにも使えるほどですよ。
でも原作者としては、このフィギュアでも再現できない複雑な新技を考えたくなる! このシリーズって、ある意味、僕らゆでたまごとバンダイさんのガチ勝負なんですよ(笑)。
―ソルジャーにはパイプ椅子まで付いてきますが!
嶋田 確かに血盟軍といったらパイプ椅子での陣形なんですけど、これ見た時は吹きましたね(笑)。椅子の座面やパイプの質感など異様にこだわっている。制作担当者が陣形の画像を見せて社内でプレゼンしたそうですよ。コストよりパイプ椅子を優先してくれた熱意は嬉しいですよ。
―原作者ならではの、このシリーズの楽しみ方とは?
嶋田 もちろん、飾ったりイジったりしますよ。あと、読者たちが「新技、考えました!」「このポーズどうっすか?」って画像をSNSにアップする。これを見てニヤニヤしながらコメントするのが原作者として一番の楽しみですよ。
関連グッズも含めて読者と一緒に盛り上がれるのは、『キン肉マン』ならではだと思っていますからね。
■今週のガジェット S.H.Figuarts キン肉マン(王位争奪編Ver.) バンダイ/5000円+税
S.H.Figuarts キン肉マンソルジャー バンダイ/5500円+税
(取材・文/直井裕太 撮影/下城英悟) (c)ゆでたまご・東映アニメーション