この成長ぶりは、まさに奇跡ーー!
2月22日発売の『週刊プレイボーイ』No.10でグラビアに登場してくれた、福原遥ちゃん。実は彼女、かつてNHKの子供向け番組『クッキンアイドル アイ!マイ!まいん!』で“まいん”役を務め、その美少女ぶりで全国にブームを巻き起こした女のコ。
今や高校生になった彼女は、持ち前の演技力で『ウレロ☆無限大少女』などのドラマに次々と出演中で、人気マンガを原作にした話題作『グッドモーニング・コール』ではドラマ初主演を務め、“女優・福原遥”としての顔を見せている。
そんな若手女優の大本命になった遥ちゃんの初グラビアは必見! そこで週プレNEWSでは、彼女の“これまで”と“これから”を語ってもらった特別インタビューをお届けする。
―今回のグラビアロケは、長野県の上田で行なわれました。真っ白な雪の中で遊ぶ遥ちゃん、とんでもない透明感でしたよ!
福原 わぁ、ありがとうございます。雪って真っ白だから、天然の“レフ板効果”があるんですかね。雪の中に座ってる写真なんかは素足に靴下で、下にスクールバッグだけを敷いて撮影してたので、ものすごく寒かったんですけど(笑)。撮っていただいた写真を見て、「なんか新しい感じの自分だなー」って思いました。こんなに雪が積もってるところで撮影したのって、初めてなんです。
―色白だから、なおさら雪がハマるのかな?
福原 どうなんでしょう。私、みんなに「“冬生まれ”っぽいね」って言われるんです。ほんとは夏生まれなんですけど(笑)、一度、雪の中で撮影してみたいなって思ってたので、嬉しいです。
―『~まいん!』をやってた頃から比べて、ずいぶん大人っぽくなりましたよね。
福原 そうですね、昔の顔とは全然違うと思います。身長は中2くらいからほとんど伸びてないんですけど。そういえば、小5から『~まいん!』が始まったんですけど、その年にすごい身長が伸びたんですよ。それで衣装を作り直してもらったり、セットのキッチンの高さを上げてもらったり、結構大騒ぎでした。
―遥ちゃんは小学1年生の時から芸能活動をしてますよね。始めたきっかけは?
福原 幼稚園の友達が先に事務所に入ってて、そのコから誘われたんです。その頃、私はダンスがやりたかったので、「ダンスを習えるならやりたい」って言って事務所に入りました。TVに出たかったわけじゃなかったんです。
―プロフィールの趣味の欄にも「ダンス」とありますね。
福原 はい。他にも、その頃はたくさん習いごとがしたかったので、バレエとかピアノ、新体操、空手…って、いくつもやりました。だから、まいん役をやるまでは、芸能活動も“習いごとのひとつ”って感じだったと思います。子供なりに一生懸命やってたとは思うんですけど。
「終わりたくなかった」ってひとりで泣いてました
―それが、『~まいん!』でいきなりの主役抜擢。演技に料理、歌、アニメのアフレコと初めてのことばかりで、プレッシャーを感じたんじゃないですか?
福原 う~ん、プレッシャーはなかったんですけど、やっぱり現場に行くと、わからないことがたくさんあるじゃないですか。特に初めてのアフレコ収録の時は、私だけ全然できなくて辛かったですね。「遥ちゃん、もう一回やってみようか」って何回も撮り直しさせてしまって…。「どうしたらいいんだろう」っていう気持ちで、下を向いて、こう(涙をこらえる)です。
―自分のせいで収録が止まっちゃってる状況が子供心に辛かったんですね。
福原 そうです、そうです。でも、負けず嫌いなので「ここで涙を見せたくない!」って思って必死に涙をこらえてました。
―まいんをやってた当時は、そういうことが多かったんですか?
福原 いえ、ほんとに最初のうちだけでしたね。周りのスタッフさんがめちゃくちゃあったかくて、台本の読み方から何から全部教えてくれたので。まいんのチームはみんな素敵な人ばっかりだから、一緒に番組を作っててほんとに楽しかったんですよ。収録でも、素で自分が楽しみながらやらせてもらってました。
―その、素で楽しんでる子供らしい表情が、観ている側にはものすごく好感が持てたんですよね。
福原 まいんちゃんは、ほんとに素の私でした。料理のパートは実際に自分で作るんですけど、もう真剣になっちゃって、すごい真顔の無言で食材を切ったりしてましたよ(笑)。まいんをやっている時は、料理の先生のところでちゃんとリハーサルもやってたし、ダンスのレッスンもしてたので、ほんとに“まいんだけに全力”って感じでやってました。
―番組が始まってすぐ、「ものすごくかわいいコがいる!」と話題になりましたが、自分で人気を実感した瞬間は?
福原 そうだったんですか(笑)。全然知らなかったです。NHKの中でも番組を気に入ってくれてる方が多かったらしくて、挨拶に行ったりもしたんですけど、普通に「こんにちは…」みたいな感じで。それが当たり前のことだと思ってたんですね。今考えるとすごく恵まれた環境だったと思うんですけど、その本当のありがたさに気づいたのは、番組が終わってからです。
―『~まいん!』は、NHKの教育番組としては異例の4年間に渡って放送されましたね。
福原 周りの方からも、「こんなに長く続いたことってないんですよ」って言われて、嬉しかったです。だけど、終わった瞬間は実感がなくて…。もう収録することもなくなっちゃった時に初めて、「終わりたくなかった」って思ったんです。その頃は、部屋にこもって番組を見ながら、ひとりで泣いたりしてました。ずっと。
悩んでた時期に出会った作品が…
―その姿を想像すると、胸が苦しくなります…。
福原 だから、スタッフさんと毎日のように連絡を取ったり、現場に遊びに行ったりしてたんですよ、収録がないのに(笑)。スタッフさんの結婚式にまいんチームのひとりとして参加して、クラリネットを演奏したこともあるし。今でも毎年、私の誕生日会も開いてもらってるんです。「こんなに仲のいい現場ってあるのかな?」って思うくらい(笑)。
―また一緒に仕事できるといいですよね。その後も雑誌『ピチレモン』の専属モデルや『烈車戦隊トッキュウジャー』の映画に出演しますが、昨年から事務所を移籍して本格的に女優活動をスタートさせました。
福原 実は、『~まいん!』が終わってから高校受験もあったし、いろいろ悩んでた時期があるんです。「自分は何がしたいのかな?」って。そんな時に『トッキュージャー』の映画に出していただいて、演技にすごく興味がわいたんです。
―『~まいん!』をやる前にも、いくつかドラマに出てますよね?
福原 そうですね。子役だった頃も、真剣にやってたとは思うんです。でも、やっぱり子供だったし、役も“生徒のひとり”とかだったから、いつもの私と同じように自然にやっちゃってたというか…。役の気持ちを考えたり、表現することを意識してなかったんですね。
それが、『トッキュウジャー』で改めてお芝居に触れてみたら、演技のことを考えるのがどんどん楽しくなっていって。その時に初めて、「私は絶対に女優さんになりたい!」って思ったんです。
―なるほど。そして現在は、なんと3本のドラマに出演しています。特に『グッドモーニング・コール』は、ドラマ初主演作になりますね。
福原 はい。まさか自分が主役をやらせていただけるとは思ってなかったので、ビックリしました。原作のマンガも自分で本屋さんに買いに行って読んでみたんですけど、もう面白くって! ざっくり言うと、普通の女のコがいきなり同い年のイケメンと同棲するっていう話なんですけど、日常のくだらないこととかも描いていて、すごくあったかいお話なんです。主人公の菜緒ちゃんも喜怒哀楽が激しくて、天然ボケでリアクションが大きくて、見てて結構笑えると思います。
―これだけの作品に出ていると、ものすごく忙しいんじゃないですか?
福原 そうですね。最近、全然休みもなくって、忙しいんですけど、「この状況が自分にとってはいいことなんだな」って思うようになりました。私、休みがあると結構考え込んじゃうんですよ。台本を読んで悩みすぎちゃって、自分の中でどんどん悪い方向に考えちゃったり…。だから、今みたいに忙しすぎるくらいのほうが元気が出るんです(笑)。
―充実した毎日、ですね。
福原 ほんとにそうなんです。この春で高校3年生になるんですけど、「高校生のうちにTVとか映画でいっぱい活躍できる人になりたい」って思ってるんです。そして、観ている方に「あのまいんちゃんも素敵な女優さんになったんだな」って思っていただけたら、嬉しいです。
(取材・文/西中賢治 撮影/川島小鳥)
■福原遥のグラビアは『週刊プレイボーイ』10号(2月22日発売)でチェック!
■福原 遥(ふくはら・はるか) 1998年8月28日生まれ、埼玉県出身。A型。身長159cm。09年~13年まで、『クッキンアイドル アイ! マイ! まいん!』(NHK Eテレ)に、まいん役として出演。現在、ドラマ『グッドモーニング・コール』(フジテレビオンデマンド、Netflix)、『MARS~ただ、君を愛してる~』(日本テレビ)、『ウレロ☆無限大少女』(テレビ東京)に出演中。最新情報は公式サイトにて http://www.ken-on.co.jp/haruka/