『週刊プレイボーイ』創刊50周年を記念して行なわれる、アイドルが“グラビア”と“ライブ”で闘うバトルカーニバル『グラバカ!』。
いよいよ来る3月20日の最終決戦にむけて、各陣営の動きも激しくなってきた! 3月某日、グラバカ!にエントリー中であるdrop陣営から、週プレNEWSに連絡が入ると…。
「先週のアイドルカレッジさんの寺修行、すばらしかったです。しかしウチも負けてはいない。ぜひ来てください。見せたいものがあります」
そんな自信たっぷりのdrop。そこで我々は、彼らが指定する場所に向かった。一体、どんなものを見せてくれるのだろうか?
指定された都内某所にある貸し会議室。我々を迎え入れたdropのメンバー…彼女たちが言う「見せたいもの」とは、一体なんなのだろうか?
滝口ひかり「『グラバカ!』では絶対に負けません。今日は私たちの“力”を皆さんにお見せしようと思いまして」
三嵜(みさき)みさと「私たち3人には、それぞれ“属性”というものがあります。自分の属性に特化した“必殺技”をそれぞれ見ていただこうと思ったんです。そうすれば、私たちに敵はいないということを読者の皆さんにわかっていただけると思って」
不敵な笑みを浮かべるdropの3人。彼女たちそれぞれに「必殺技」がある…それは個人戦である「グラバカ!」において、かなり重要なポイントだ。
最初に立ち上がったのは、「2000年にひとりの初代チャンプ」こと、滝口ひかり選手。
滝口「私の属性は“水”。水を操ることができます。水が大好きなので、2リットルのペットボトルくらいの量ならば、一気に飲み干すことができますね」
いくら水が好きといっても滝口はアイドル。一気に2リットルを飲み干すなどという、芸人まがいの技…本当にできるのだろうか? だが、メンバーの大場はるかは「滝口にとっては造作もないこと。敵なしです」と笑い、滝口本人も「10秒もあればいける」と余裕の表情。
滝口&三嵜が微妙なアピール?
取材班が見守る中、2リットルのミネラルウォーターのキャップを開け、口を付ける。三嵜選手と大場選手の「せーの、スタート!」の声で一気に飲み干していく。
10秒。予告通りの時間が経過した後、ペットボトルから口を離す滝口選手。しかし、ペットボトルにはまだ大量の水が残っていた。
滝口「おいしいですね。やっぱり水は素晴らしいです。特に今日の水はおいしいです」
大場「そう、味わうよね。滝口はいつもこうやって噛みしめるように水を飲むんです」
滝口「あー、おいしい。もっともっと飲みたくなりますね」
再び、ペットボトルに口を付ける。しかし今度は5秒ほどでペットボトルを下ろしてしまった。
滝口「このように水をいっぱい飲むことで、身体の中もキレイになるし、スタミナだって付きます。グラバカ!のライブ編では、元気のいいパフォーマンスができると思うので、投票をお願いします!」
大場選手と三嵜選手が大きな拍手を贈る。2リットルを飲み干すことはなかったが、「水好きのアピールは成功」といった表情でなぜかドヤ顔だ。
続いて、立ち上がったのは「2.5次元の赤ネコ娘」三嵜みさと選手。
三嵜「私の属性は“炎”。炎の存在を察知することができますし、自在に炎を操ることも可能です。そこで、目隠しをした状態で、並べた10本のローソクに付けた火を一瞬で吹き消します! これはある意味、『私以外の“火”(ライバル)はいらない。消してやる』という意味もあるんです」
目隠しをして火を消す、という、すごさがなかなか伝わりにくい技ではあるが、一気にロウソクの火を10本消すというのは並大抵の肺活量ではできないこと。「いつもライブで歌ってますから」と微笑む三嵜選手。
大場の特技がヤバい!
滝口、大場の両選手にアイマスクを付けられ、炎が揺れるロウソクの前に立つ。シンと静まり返った会議室。気配で炎を見つけ出した三嵜はおもむろに「ここだ!」と叫びながら一気にロウソクに息を吹きかけた。結果、なんと10本中、3本の火が消えていた。
三嵜「このように普通の人間だったら1本も消せないところを3本吹き消すことに成功しました。もちろん、目隠しがなければ10本消すことも可能です。普通の人間では絶対にできないです。読者の皆さんは危険ですからマネしないでほしいです」
そして、最後に登場したのは「初々しきナチュラルロリータ」こと、大場はるか選手。
大場「私の属性は“自然”。常に植物を愛でています。私の家にはいろんな植物があるんです。果肉植物からヤシの実まで。今日は最近の私のお気に入りのコ、サボテンの『Mr.ビーン』を連れてきました」 小さなサボテンを取り出すと、「私くらいになると、植物とお話ができるんです」と言いながら、サボテンに向かって話しかける。「ビーン? ほら、2000年にひとりの逸材のコだよ。挨拶して?」と滝口を紹介。それに対し滝口選手は「私にはビーンの声が聞こえない。やっぱりはるかだけの“力”ですね」と大場の能力を大きく評価した。
大場「このように植物を愛で続ければ、大きな自然の力が私に集まってきて、グラバカ!に優勝できるんです。ビーンも今、『絶対に勝つよ』って言っています!」
なぜか有名レスラーたちが集う超巨大ステーキ店へ!
こうしてdropのアピールタイムは終了ーー。まるで、キツネにつままれたような時間を過ごした取材班に、彼女たちは「この後は、私たち、スタミナをつけるために食事に行きますが、ご一緒にいかがですか?」と声をかけてきた。
なんと、世界中の有名プロレスラーたちが集う店、目黒の『ステーキハウス リベラ』に行くと言う。超巨大なステーキが有名な名店だ。そんなレスラー御用達の店でアイドルがステーキを食べるとは…?
同行し、100枚を越えるプロレスラーの写真が並ぶ店内に入ると、1ポンド(450グラム)ステーキを注文する3人(三嵜選手はなんと600グラムをオーダー)。大場は「いつもこのくらいは食べますから。アップアップガールズ(仮)さんはスタミナがすごいと言われていますが、私たちも負けていませんよ」とニンマリ。
ほどなくして、熱い鉄板に乗ったステーキが運ばれてくる。若い女性では食べきれない大きさだが、「いただきまーす!」と笑顔の3人。
大場「脂っこくないから、スッスッと入っていきますね。それにコーンも絶品です」
滝口「美味しい~! 私、お昼にお弁当を食べてきたんですけど、ステーキは入るところが別ですね(笑)」
三嵜「このお店は有名なプロレスラーの写真がいっぱい。今まで訪れた強い人たちのパワーも私たちに受け継がれています。レスラーの皆さんの“野生の力”で勝とうと思います!」
最終的に3人の目の前には空になった鉄板が3枚。「他のアイドルもこうやって食い尽くす!」とでも言いたそうな表情の3人。アイドルとは思えない食欲を見せつけた。
腰に巻いた初代チャンピオンベルトに触れながら、「私たちに負ける要素はない!」と滝口選手。3月20日の直接対決でも彼女たちの必殺技とスタミナに注目なのは間違いなさそうだ。
drop 日本ツインテール協会から誕生。ゲームやアニメの世界観を持つ、2.5次元アイドル。現在、全国ツアー中。3月26日(土)に『旅せよdrop!大阪編【第1部】&【第2部】』が大阪クラブD’で開催。4月2日にはツアーファイナル『旅せよdrop!東京編』が品川ステラボールで開催。
(取材・文/篠本634[short cut] 撮影/武田敏将 協力/目黒『ステーキハウス リベラ』(03-3793-9955)