AKB48の私、HKT48の私、どっちも楽しんでもらえたらと思うようになったと語る宮脇咲良 AKB48の私、HKT48の私、どっちも楽しんでもらえたらと思うようになったと語る宮脇咲良

HKT48の1期生として初めて、AKB48シングルの単独センターに立った宮脇咲良(さくら)

しかも、そのシングルは前田敦子や大島優子など歴代のセンターそろい踏みの10周年記念曲。デビューして5年、今はHKT48とAKB48の兼任メンバーとして博多と東京を行き来する彼女の目指す道は? 

発売中の『週刊プレイボーイ』13号で表紙&巻頭グラビアに登場している彼女に直撃インタビュー!

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―今回は高校卒業ということで、大人っぽい宮脇さんをテーマに撮影したんですが、いかがでしたか?

宮脇 普段は首をかしげたり、カワイいポーズをすることが多いんですけど、カメラマンさんから「真っすぐで!」と言われたり、いつもと違った撮影で新鮮でした。こういうタイプのグラビアもあるんだなって、楽しかったです。

―雨に濡れるシーンにも挑戦しました。

宮脇 グラビアの撮影で初めて雨に打たれました。少し寒かったですけど、カッコいい感じに仕上がったかなと思います。

―AKB48の10周年記念シングル『君はメロディー』は単独センターです。おめでとうございます!

宮脇 ありがとうございます。でもファンの方の間ではいろんな意見があって…。喜んでくださる方もいれば、AKB48のメンバーがよかったという声もあります。私もその意見だったので、どうしようかなと思ってました。でも前回、渡辺麻友さんとWセンターをやらせていただいたシングル『希望的リフレイン』を思い出したんです。最後まで「どうして私?」と思ったままで…もっと堂々とやればよかったとすごく後悔して。

―不完全燃焼だったんですね。

宮脇 結局悩んでもしょうがないし、選んでいただいたからには、今回は自信を持って一生懸命楽しもうって。それにファンの方の反応が無関心よりも、賛否両論でも反応してくれたほうが嬉しいと思ったんです。

―AKB48歴代のセンターが参加したMV撮影はどうでしたか?

宮脇 緊張してピリピリするかなと思ったら、前田(敦子)さんや(大島)優子さんとか先輩方がすごく優しくて、さっしー(指原莉乃)にも気を使ってもらって。ずっと笑っている現場でした。

―監督は『ヘビーローテーション』などAKB48のMVを何度も撮影している蜷川実花(にながわ・みか)さん。何か言われましたか?

宮脇 以前にシングル曲の『さよならクロール』のMVでご一緒させていただいたんですけど、あまりお話しする機会がなくて。でも今回は「絶対カワイく撮ってあげるから自信を持って」って言ってくださって、心強かったです。

端っこにいても、いつも真ん中にいる気持ちで

―久しぶりにOGと会った印象はどうでした?

宮脇 「TVで見てる人たちだ!」って思いました。実は前田さんと一緒のシングルに出るのは初めてで、緊張したんですけど、同じTVが好きだったり、同じゲームをやっていたり、ネコを飼っていたり、いろんな共通点があって盛り上がりました。

―前田さんや大島さんを目の前で見て、何か感じることはありました?

宮脇 自分たちは同じAKB48なのかなって…。私たちには迫力だったり、圧倒的なオーラがないなって。先輩たちは楽しそうで自信があって、キラキラしてる感じ。まだまだ足りないって思いました。

―あらためてですが、AKB48の単独センターというのは、目標にしてましたか?

宮脇 いつかなりたいって夢を思い描いていたんですけど、今回、10周年記念シングルで、前田さんや優子さんや昔のセンターの方々に囲まれて…。すごいですよね。

―センターからの景色はどう見えましたか?

宮脇 思ったより変わらないかもしれないです。私、端っこにいても、いつも自分が真ん中にいる気持ちで踊っていたので(笑)。だから周りから言われて、センターなんだなって実感します。

―『君はメロディー』は、宮脇さんから見てどんな曲ですか?

宮脇 ちょっと大人で爽やかな曲です。あまり踊らないので、表情をうまく見せるのが難しいんです。

―兼任しているAKB48の新公演では、宮脇さんが歌うアイドルオーラ全開のソロ曲がファンの間で話題になってます。

宮脇 最初は恥じらいがあって。HKT48では1期生で、高校も卒業するし、もう大人って気持ちだったんですけど…。でも劇場支配人の(茅野[かやの])しのぶさんに「堂々とやったほうがいいよ!」と言われて、「私を見て?」って気持ちで、全力でやりきりました!

移籍は無理です! HKT48がなかったら…

―最近はAKB48のメンバーとして活動することも増えて、いつか完全移籍するんじゃないかと心配するファンの声もありますが?

宮脇 移籍は無理です! 私、HKT48がなかったら、AKB48で活動できないですから。HKT48は家族みたいで心の支えなんです! 東京でつらいことがあっても、HKT48のメンバーに会うと復活するんです。

―宮脇さんにとってかけがえのない存在なんですね。

宮脇 AKB48では、HKT48のちょっとおどけた自分を出すとびっくりされるんですよ。「えっ、“さくらたん”、そんなことするの?」って。だからAKB48では正統派としてしっかりやって、HKT48では自分らしく楽しもうかなと思ってます。

―AKB48と兼任して2年経ちましたが、今の気持ちは?

宮脇 最初はAKB48として、どんどん引っ張っていかなきゃと思ったんです。でもAKB48にいる私を好きになった方が、HKT48の私を見て「あんなにふざけたり、喋るんだ」って、もっと好きになってくれることもあって。今はAKB48の私、HKT48の私、どっちも楽しんでもらえたらと思うようになりました。

―どちらの顔も宮脇さんですもんね。最後に、これからの目標を教えてください!

宮脇 (松井)珠理奈さんや、さや姉(山本彩[さやか])さんは、どこにいてもSKE48、NMB48と背中に名前が見えるんです。私ももっとHKT48の名を背負ってAKB48のステージに立たなきゃって思います!

◆宮脇咲良が表紙&巻頭グラビアに登場! 『週刊プレイボーイ』13号(3月14日発売)でご覧いただけます!

(取材・文/関根弘康 撮影/丸谷嘉長)