ローソンのCMも話題! 女優としてますます輝きを放つ岡本玲

今年からローソンのCMに起用され、リラックマと共演する春の新CMでも「あのかわいいコは誰!?」とさらに注目を集めている岡本玲ちゃん(24)。

ティーン雑誌『ニコラ』のトップモデルを経て、2007年に女優デビュー。朝ドラ『純と愛』など数々の作品に出演し、3月29日放送のドラマ『川獺(かわうそ)』(NHK総合)では小学校教師役に挑戦。10代のカリスマだった彼女が20代半ばを迎え、“女優論”と“恋愛観”を語ってくれた!

―ローソンCMでの表情や仕草が女のコっぽくて評判ですね!

岡本 ありがとうございます! 監督もスタッフさんも女性だらけだったので、ほんわかした雰囲気で撮影したんです。久しぶりに“かわいい感じ”を求められて、緊張しました。

―ドラマや舞台の現場では求められなかった?

岡本 最近のお仕事って影のある役ばかりだったんです。ニコラ時代のような笑顔は見せてなかったので、新人のマネージャーさんに「玲さん、かわいい表情もできるんですね!」って驚かれました。いや、そっちのほうが得意でしたからね!って(笑)。

―『ニコラ』モデルのキラキラしたイメージとは真逆に?

岡本 10代の頃は元気で明るいキャラが多かったんですけど、20代になってからは影があったり、心に闇を抱えている人を演じることが増えましたね。難しいですが、自分としても、そういった人間らしい役に挑戦してみたかったんです。

―演じてみて、変わったことは?

岡本 ひとつひとつのことを繊細に考えるようになりました。喜怒哀楽をもっと激しくしようかなというか、感情を表に出してもいいんだなと思うようになりました。

―ワーッて怒ったり泣いたりしなさそうですもんね?

岡本 いや、とっても激しいんですけど、全部隠してましたね。モデル時代は求められてる自分のイメージで振る舞おうと頑張ってたんですけど、女優さんには必要ないかなと。最近は「マイペースだね」って言われるようになりました。

お母さん役の準備で料理まで!?

―そもそも、女優になりたいと思ったきっかけは…。

岡本 中学生の頃からモデルさんは厳しいなぁと思っていて。身長も低いし、大人の雑誌には進めないなと。その当時、事務所でお芝居のレッスンを受けたんですけど、自分で下手だなぁとわかるくらいできなさすぎて!

どうしたら上手くなれるんだろうと考えていくうちに、大人になったらお芝居をしていたいと思うようになったんです。15歳で和歌山から上京した頃から“女優になるために東京に来たんだ”という意思が強かったですね。

―そこからいろいろ経験して。今はどんな役をやってみたいとか?

岡本 時代劇をやりたいです。着物の時代だけじゃなくて、現在じゃない日本のお芝居。そのためにも日本舞踊を習ったり、和食や和菓子を頑張って作ったりしてます。日本の歴史や文化を経験して、演技に活かせたらと思いますね。

―現在は4月から始まる舞台『イントレランスの祭』の稽古中。舞台の出演数も増えました?

岡本 1年間に2、3本は出演させていただけてます。舞台は自分のいろんな引き出しを作れる場というか、いろいろ試すことができるので好きですね。もちろん、観に行くのも好きで、役者さんの魅力を直に味わえる場だと思います。

―でも体力的には大変でしょう。

岡本 体調管理とか体力作りとか、健康面を意識するようになりました。運動が苦手なんですけど、アクションやダンスをやることもあるだろうし、なんでもできてこそ役者なので。それに舞台だけじゃなくて、ドラマやいろいろなことを掛け持ちするには体力が必要。ジョギングして食生活も気をつけて。精神的にも体力的にも持久力をつけたいなぁと頑張ってます!

―忙しい中でも和食を作って?

岡本 作ってますね。これからはお母さん役も増える年齢になっていくので、生活感のあるお芝居をするには普段からやっていないと。今のままで主婦の役はしんどいぞと思って、お料理するようになったんですよ。

―もうお母さん役の準備まで! ちなみに、お酒は飲みます?

岡本 舞台で共演した先輩方と飲むことが多いです。あとは、学生時代の友達とか、お店で仲良くなった人と飲んだりします。

寝ないで済むようになれば最高なのに

―じゃあ、ひとり飲みとかも行ったり…。

岡本 全然行きますよ。ひとりで焼酎頼んで、カウンターで本を読んで(笑)。ご夫婦でやってるような、こじんまりしたお店が好きです。

―酔っぱらいのおじさんに話しかけられても大丈夫なの?

岡本 おじさんとも飲みますよ(笑)。私のこと知らない人が多いから、芸能人と思わず話してくれる人とも話すと楽しいんです。仕事や娘さんの話を聞いて、「それは違うと思いますよー」って説教したりして(笑)。

―職業を聞かれたりしたら?

岡本 フリーターとか、契約社員で営業やってますとか…。

―女優ですね!

岡本 いや、そんなつもりでは(笑)。

―でも料理にお酒、運動、舞台鑑賞…すごい多趣味ですよねー。

岡本 マンガも好きですし、邦楽ロックが好きでライブも行きますし、ハンドメイドが好きで手芸とか。ピアノを弾いたり、最近またギターを引っ張り出して。やりたいことがありすぎて時間が足りないんですよ! 寝ることも好きですけど、寝ないで済むようになれば最高なのにーって思います(笑)

―恋愛する暇もない?

岡本 好きな人がいれば、自分からどんどんいきますよ。フラれたこともありますし。でも、惚れっぽいタイプじゃないので。

―10代の頃はTVで「恋愛したことない」って言ってましたけど…。

岡本 そう言っとかないといけない世界ですから(笑)。でも正直、恋愛してる余裕はなかったですけどね。東京で生きていくことに必死だったんで!

早く結婚したいです!

―では、好きなタイプは?

岡本 ネガティブなことを言わない人。私が何かを提案したら、ちゃんと耳を傾けてくれる人がいいですね。弱音や愚痴を吐いても最終的にはポジティブに持っていける、太陽みたいなオーラの人がいいです。ずっと一緒にいる人だから、お互いにプラスの影響を与えられる環境でいたいなぁと思います。

―結婚願望は?

岡本 早くしたいです! 恋愛も結婚も、なんでも女優としてのいい経験になると思ってるので、早く家庭を持ちたいですね。もしそうなった時は自分で決めずに、事務所の人とちゃんと相談してできたらいいなぁと(笑)。

―なんか、すっかり大人ですけど。人生の全てが女優への道のり?

岡本 そうなんです! 今、幅広くいろんなものに興味を示しているのも、魅力的な女優さんになるため。“なんでも任せられる女優”を目指しているので、いつどんな役がきてもいいように準備しておきたい。

いろいろな経験をして、いろんな感情や表情を引き出せるような人になりたいんです。それに、ひとつのことだけを突きつめるのもステキですけど、あれこれやってるほうが私だなぁって思います!

(取材・文/釣本知子 撮影/井上太郎)

■岡本玲(OKAMOTO REI)1991年6月18日生まれ 和歌山県出身 身長157cm◯雑誌『ニコラ』専属モデルとして活躍し、表紙登場回数歴代1位。2007年、ドラマ『生徒諸君!』(テレビ朝日系)で女優デビュー。3月29日(火)放送の第39回創作テレビドラマ大賞『川獺(かわうそ)』(NHK総合)に出演。公式サイトもチェック http://www.okamotorei.com