日本テレビの看板ともいえる長寿番組『笑点』。桂歌丸は79歳で、メンバー最年少の林家たい平でも51歳と高齢化も不安視される…

1966年のオンエア開始から丸50年。いまだに毎週15%前後の視聴率を叩き出す『笑点』(日本テレビ系)。

その国民的番組を司会者として支えてきた桂歌丸が、5月22日の放送をもってついに引退することになった。

そこで焦点になっているのが“ポスト歌丸”の人選だ。タモリ、爆笑問題の太田光、所ジョージなど大物芸能人の名前も取り沙汰されているが、目玉の大喜利コーナーで海千山千の笑点メンバーをさばくのは、相当な実力の持ち主でないと務まらない。

司会者選びの方法は大別してふたつある。笑点メンバーの内部昇格、そして外部から実力者を起用する外部招聘(しょうへい)だ。落語関係者が言う。

「内部昇格なら、6代目三遊亭円楽が順当でしょう。以前、歌丸師匠が病気で休養した時にメンバーが持ち回りで司会を担当したことがあるのですが、一番光っていたのが円楽。仕切り、メンバーのキャラの引き出し方、いずれも巧みでした」

一方の外部招聘では、笑福亭鶴瓶、春風亭小朝の名前も浮上しているという。日本テレビ関係者がこう話す。

「知名度、潜在視聴率、仕切りのうまさを兼ね備え、落語ファンも納得する噺家(はなしか)といえば、やはり鶴瓶でしょう。それと小朝も適任ですね。NHKで演芸番組を持っていたこともあり、司会のうまさでは定評がありますから」

落語家以外からの抜擢(ばってき)としてはこんな名前も…。前出の落語関係者は、新司会者にビートたけしを推す。

「東京・浅草育ちのたけしさんは芸人の世界や寄席の雰囲気を知り尽くしているだけでなく、有名人枠で立川流に弟子入りを許されたほどの落語通。最近も立川談春から『立川梅春(ばいしゅん)』という高座名をもらい、お忍びで落語を披露したりもしています。たけしさんの毒舌で、笑点メンバーがタジタジになれば大喜利に新味も出る」

円楽、鶴瓶、小朝、そしてたけし。確かに、この4人なら司会者もそつなくこなせるだろう。ただ、あまりに予定調和で新鮮味に欠ける気も…。

実は落語ファンの間でも知られた“セクシータレント”とは…

「『笑点』の偉大なるマンネリズムを打破するため、落語とあまり関係のない若い人物を抜擢してはどうかという声は根強くあります。関係者の間では『月曜から夜ふかし』(日本テレビ系)で、マツコ・デラックスと軽妙なやりとりを交わす、関ジャニ∞の村上信五はどうかという案も。人気ジャニーズタレントだけに、女性ファンの視聴も期待できますからね」(演芸関係者)

そして、最後に意外な“セクシータレント”の名前も浮上してきた。前出の日本テレビ関係者が話す。

「思い切って壇蜜を起用してはどうかという声があるんです。教養があるし、トーク番組での切り返しもうまい。また彼女は、『笑点』の正月特番に出演した経験や、『噺家が闇夜にコソコソ』(フジテレビ系)という落語番組で立川談春らと司会をこなした実績もある。実は落語ファンの間でも知られた人物なんです。これまで一度もなかった女性司会者の起用は話題性も十分ですからね」

新司会者の発表は、歌丸の最終出演回である22日になる見込み。果たしてその日、世間があっと驚くウルトラCは起こるのだろうか。

(取材・文/本誌ニュース班)