アイドル界の異端児的存在、でんぱ組.incの最上もが

映画にドラマにファッション誌と活躍するアイドル界の異端児的存在、最上もがが発売中の『週刊プレイボーイ』23号で、ついに初表紙&巻頭グラビアに登場!

苦手だった表情づくり、脱がせたがる女性ファンと脱がせたくない男性ファン。最上もが、グラビアをあらためて語る。

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―撮り下ろしでは3年ぶりの登場ということなのですが、週プレって何か印象をお持ちですか?

最上 3年前に週プレに出た時に、「最上もがの100のこと」という質問があったのですが、それを読んでくださった塀の中の方からぼくの生き方に感銘を受けてファンになったという手紙が来て、素直にうれしかったのと、いろいろなところで読んでもらってる雑誌なんだなと思いました。

―グラビアから最上さんを好きになるというファンも相当数いると思うのですが、それは素直にうれしい?

最上 もともとグラビアをちゃんとやろうと思ったきっかけは、アイドルファンの方々とグラビアが好きな人たちって層が違うじゃないですか? だから「でんぱ組.inc」を売るためにどうしたらいいか考えた時にグラビアもいいのかもしれないと思ったんです。

―グラビアに対して抵抗はなかったですか?

最上 3年前にグラビアを撮影をしてもらったカメラマンの塔下智士(とうげ・さとし)さんに「僕たちはエロイものを撮りたいのではなくて、女性の美しいものを写したいと思っているんだよ」と言われたのが印象的で、撮影も自然体で臨めたんです。

その後、「週プレ見たよ。グラビアでファンになったよ」って言ってくれる人たちもたくさんいたので、やってみてよかったなと思いました。同じことを続けていくことも大事ですが、それだけでは広がっていけないと思っているので、グラビアを通じて好きになってくださった人がいるのは素直にうれしいですね。

―今回、他ではあまり見せたことがないようなシチュエーション(家の中でくつろいでいる)だったのですが、最上さん、普段も素敵な生活を送ってそうですよね。

最上 いやいや、全然ですけどね。ぼくん家(ち)、まずワンルームですし(笑)、あんなに素敵な部屋には住めないです。グラビアはやってよかったと思っているのですが、グラビアで自分を表現するのが難しく感じていた時期があって、笑顔とか、表情を上手につくれなくなったことがあったんです。今回も素の表情を写したカットがあるのですが、そんな表情、なかなかできなくて。

撮影が入ったと聞いて、トレーニングをやめました(笑)

―いろんな表情を見られるのはファンとしてもうれしいです。

最上 写真集『MOGA』(小社刊)を見てくださったファンの方々に、写真集でいつもと違う表情を見られてよかったと言われたのがうれしくて。ずっと一緒にグラビアをやってきたカメラマンの桑島(智輝)さんとの信頼関係も大きいですね。

―表情も素敵なのですが、スタイルキープのために努力されていたりしますか?

最上 実はほとんどないんです(笑)。もともと太りやすい体質なんですよ。でも普段のライブで体動かしているので、逆に締まりすぎちゃうんです。ただぼく、学生の頃、美術を学んでいて、女性のヌードデッサンなどもしていたのですが、自分がデッサンの対象として選んでいたモデルの方ってふくよかな人たちなんですね。あんまり痩せすぎているよりは、多少肉づきがあったほうが女性の体は美しいと思うので、今回は逆にトレーニングをやめました(笑)。

―逆にとは?

最上 ツアー中、ずっと腹筋を鍛えていたのですが、週プレの撮影が入ったと聞いて、腹筋をやめて調整しました。痩せやすく太りやすいので、女性的な体のラインを保つことって難しいなぁと日々思ってます。

―写真集のイベントでは、女性ファンもたくさんいらっしゃいました。

最上 実は男性ファンのほうが、もっと服を着てていいよと言ってくれて、女性ファンのほうが、もっと脱いで、みたいな(笑)。なんか不思議な感じなんですよね。ぼくのファンだけかもしれないけど。元からでんぱのファンの方々にはグラビアやってほしくないという層もいるんです。でもいろいろな考えの人に受け入れられるような、かわいくて、カッコいい写真にしたいなと思っています。いろいろな方々の写真集を拝見して研究もしています。

―例えば、どんな方々の?

最上 MEGUMIさんとか、小池栄子さんとか、熊田曜子さんとかが多いですかね。あと、学生時代に見たキャメロン・ディアスさんのヌード写真も自分には衝撃的で。自分がいいなと思うグラビアの写真ってやっぱりただエロイだけじゃない。ポーズとか構図とか本当に練られていて、女性が見ても素直に素敵だなと思える写真なんですよ。ぼくもそんな写真が残せるようになりたいです。

◆最上もがが表紙&巻頭グラビアに登場する『週刊プレイボーイ』23号(5月23日発売)もチェック!

(撮影/桑島智輝)