伝説のキャスター・みのもんたが帰ってきた。しかも、ネット番組のAbemaTV『よるバズ!』に…。
高視聴率を叩き出してきた男は今、何を考えているのか? その真相にズバッと迫ったインタビュー後編!(前編「2年半ぶりにキャスター復活、みのもんたが語った“ベッキー問題”」参照)
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―じゃあ、『よるバズ!』は地上波ではできない過激なことをするということですか?
みの 過激というより、核心に触れることをしてみたい。今、中学生でもパソコンで、すごいセックスシーンの映像を見てたりするでしょ。もろ見えのやつ。僕らの時代は、雑誌に「あ、毛が写ってる!」ってだけで興奮してましたからね。それも袋とじになってるから家に持って帰らないと見られない。それが、今は「毛は邪魔だ」って感じになってるわけでしょ。
そんな時代にセックスの話は放送倫理上いかがなものかと言っててもしょうがない。「家庭で子供がお○んこの映像を見られる環境はいいのか?」という本音のところを番組でやらなきゃいけないんです。僕はそういったことをどこまでやれるかが勝負だと思ってます。
―そうなると、炎上が増えそうですね。
みの 『よるバズ!』のためにツイッターを始めたんだけど、初日に熊本地震に関して「自衛隊はきちんとしてほしいね」ってつぶやいたら、「きちんとしろとは何事だ!」「自衛隊は不眠不休でやってるじゃないか!」といった反応がワーッときた。炎上ですよ。ネットでは「最速で炎上」とかいわれた(笑)。僕は「頑張ってほしい」という激励の意味で「きちんとしろ」って言ったんだけど、伝わりにくかったんだね。
それに、ツイッターじゃなくても、僕がベッキーを擁護すればワーッとなるし、覚醒剤使用で捕まった清原(和博)に対して「もったいない」って言えば、「なぜだ!」って怒られる。『よるバズ!』をやるって発表した時も「まだやるのか?」「引退しないのか?」「お金もあるし、もういいだろう」っていう声がたくさん上がりました。
引退する気はないけれど、そういった人たちにいちいち答えてられないので、僕は冗談で「僕は江の島を買いたいんだよ」って言ったら、またワーッと炎上してね。そして「買ったら名前を変えようと思うんだ。“みの島”って」って話したら、さらにガーッってきた(笑)。
今、天皇家のことが気になっているんです
―そうでしょうね(笑)。
みの でも、炎上は大事なことなんですよ。それだけ注目されるっていうことですから。だから、これからもどんどん炎上させたい。
実はね、僕、今、天皇家のことが気になっているんです。皇太子さまのお子さまは女の子です。このことについても考えていきたい。スタッフからは「それはちょっと…」と言われてますけど、僕は是非やりたいと思っている。それくらいやらなきゃつまらないでしょ。
―そうですね。こう言ってはなんですが、『よるバズ!』はまだ世間にそれほど認知されてませんし。
みの 4月に始まって、まだ数回しかやってないから、そりゃあ認知度は低いですよ。でもね、『よるバズ!』のために東京・六本木ヒルズのけやき坂に素晴らしいガラス張りのスタジオを造ってもらいましたからね。けやき坂といったら、大勢の人が集まって、お茶を飲んだり買い物をしているんです、昼間は。
でも、番組が始まる夜8時頃になると、ほとんど人が歩いてない。そんな中でポツンとやってるわけ。この間は、ガラス越しの見学者は4人だけ。「え、4人しかいないの」って思いましたよ。それが現状です。でも、だから面白いんですよ。ここからどれだけ見学者を増やせるか。
そして番組への情報提供者ももっと増やしていきたい。「今、安倍首相が通りがかって手を振ってくれたよ」とか「隣に住んでるジジイとババアがすごいセックスしてるんだ。うるさくてしょうがない」とかね。そういうこともニュースとして伝えていきたい。
―すごい番組になりそうですね。
みの まあ、最後のご奉公だと思ってやってますよ。
―ありがとうございました。
みの こちらこそ、ありがとうございました。(マネジャーに向かって…)ええと、次はどこの取材だっけ?
マネジャー 朝日新聞です。
みの 朝日新聞? じゃあ、今度出る『週刊プレイボーイ』を見れば、聞きたいことは全部書いてあるって言っといてよ。あはははは。
―それで、いいんですか?
◆『週刊プレイボーイ』23号(5月30日発売)「みのもんたが語った『炎上』と『引退』と『ベッキー問題』」より
●みのもんた(MINO MONTA) 1944年生まれ、東京都出身。キャスター、司会者、タレント。現在『秘密のケンミンSHOW』(日本テレビ系)や『ニッポン discoveragain』(文化放送)などにレギュラー出演中