4月から始まった深夜の報道番組『ユアタイム』。そのメインキャスターを務めているのが、モデルの市川紗椰(さや)だ。
10代の頃からモデルとして活動してきた彼女が、お茶の間でも知られるようになったのは2年前。『タモリ倶楽部』に出演し、驚異的な“鉄道オタク”ぶりを見せ、オタク系モデルとして支持されるようになったのだ。
そして昨年から、フジテレビのネット番組『ホウドウキョク24』でキャスターを務め、ついに今年4月、地上波の報道番組『ユアタイム』のメインキャスターに抜擢(ばってき)された。そんな彼女が、新たな挑戦への思いを語ってくれた。
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―『ユアタイム』は深夜の番組ですが、市川さんは元々“朝型”だったそうですね?
市川 そうなんです。夜の11時まで起きてることなんて、月に2、3回しかありませんでした。まだ夜の仕事はツラいですね(笑)。
―毎日、どうやって乗り切ってるんですか?
市川 とりあえず、局に入ったらコーヒーを飲みます。それでも、10時くらいに必ず眠気に襲われるので、“エスカップ”的な栄養ドリンクを入れてカフェインを補給してます(笑)。
―報道番組の難しさは?
市川 “自分自身の立ち位置”ですね。当初、ショーンKさんと一緒にやるはずだったので、私はもっとゆるく喋る役割かなと思っていて。
―ショーンKさんの降板を受けて、市川さんがひとりでメインキャスターを務めることになったんですよね。
市川 はい。隣に落ち着いて一緒にメインキャスターを務めてくれる方がいたら、私はもっと自然体でいられたと思うんですけど。そもそもあんまり常識的なことを喋れない人間なので、気を使います(苦笑)。
―この番組はスポーツコーナーがマニアックなので、ついていくのが大変じゃないですか?
市川 いえ、逆にスポーツのコーナーは自然体でいられるんですよ。田中(大貴アナウンサー)さんがシャキシャキ進行してくれるので、私は気楽に喋れます。この間も「市川さんにとってのヒーローは誰ですか?」と聞かれて、「『新機動戦記ガンダムW(ウイング)』のヒイロ・ユイですね!」って答えました(笑)。
―今後の抱負は?
市川 個人的には、ちょっとカルチャー要素を入れたいなって思います。気になってる本や音楽を紹介するコーナーもやってみたいですね。
●市川紗椰(いちかわ・さや) 1987年2月14日生まれ。アメリカと日本のハーフ。『ユアタイム』にメインキャスターとして出演するほか、モデルとしても活躍中。本誌で新連載『市川紗椰のライクの森』がスタート。公式ホームページもチェック!
●『ユアタイム~あなたの時間~』 フジテレビ系列(月曜~木曜 午後11時30分~ 金曜 午後11時58分~)毎日の「気になること」を掘り下げる深夜の報道番組。キー局の報道番組としては最も遅い時間帯のニュース番組として、最新の情報を取り上げる。メインキャスターの市川紗椰の他、ニュースコンシェルジュとしてモーリー・ロバートソン、岡本行夫らが出演
(取材・文/西中賢治 撮影/佐賀章広 スタイリング/西野メンコ ヘア&メイク/井上祥平)