ランウェイは海岸へ続く電車の中――
7月31日、三浦海岸駅行きの電車内で、最新水着ファッションショーが開催された。「KEIKYU MERMEID TRAIN」と名付けられた貸切電車は、京浜急行電鉄(京急)と「三愛水着楽園」を展開するAiがコラボレーションする形で運行したもの。
「三愛水着楽園」は、最新デザインの水着を提供し夏の美女たちを彩る、売り上げ国内一のファッション水着セレクトショップだ。
品川駅から8時22分に出発した6両編成の新1000形は、公募で集まった約70名の女性乗客を運び、三浦海岸駅までノンストップで運行。全区間、運転士・車掌ともに女性乗務員により運転された、1日限定の『美女オンリー貸切電車』だ。
電車内に引かれた青いマーメイドカラーのランウェイで、いよいよファッションショーがスタート。最初に華々しく登場したのは、三愛水着イメージガールの松元絵里花。ほかに武田あやな、honoka、菜香(さいか)、高橋菜生(なお)、坂本くるみら総勢6人の美女たちが合計21着の水着を披露した。
ファッション誌『Ray』専属モデルの松元は、時おり大きく揺れる電車の中、こなれた様子で笑顔でポージングを決めていった。この日は三愛の最新水着のほか、三浦海岸の開業50周年に合わせ、50年前のデザインをリバイバルさせた水玉柄のセパレート水着も披露。古めかしさを感じさせない着こなしを見せた。
同じくファッション誌『Ranzuki』専属モデルを務める武田あやなは、初代“なぎさイメージガール”に就任中だ。”渚を楽しみ、守り、保っていく”というテーマで活動している。身長160cmと、他のモデルと比べると小柄で、日本人女性のいわゆる平均的な身長だが、整ったプロポーションと引き締まったウエスト、何よりもひまわりの大輪のような大きな笑顔で存在感を発揮。明るいビーチを思わせるキャラクターでショーを盛り上げた。
ランウェイのすぐ横は、見慣れた電車のロングベンチシート。集まった女性客たちは、電車の揺れに懸命に耐えながら最新の水着を魅せるモデルたちに、熱い歓声を送った。
今年のトレンドは、「乳下バッテン」!!
■今年の人気は「バスト下バッテン」水着! おしゃれセクシーな「クロスデザイン」が女性を魅了
今年の水着のダントツ人気は、「クロスデザイン」と呼ばれる形。通常のビキニのブラのデザインに、バストの下でバッテンを描くようにクロスが入る。このバッテンからチラ見えする素肌が妙にセクシーで、男子ウケ間違いなしなのだが、なんと女子にも大人気。
三愛水着のプレス担当者によると、今年の売り上げの1位から3位を「クロスデザイン」を施した『クロスワイヤービキニ4way』が占めるという。人気の秘密は、クロスを作る布部分が肩ヒモにも変わり、合計4つものデザインが楽しめるところにあるらしい。「バスト下バッテン」だけでも悩ましいほどセクシーだが、他に3つも水着の形が楽しめるとは……。
また「オフショルダー」と呼ばれる、トップスに肩を大きく出すようにフリルをあしらったデザインも人気。こちらは胸元にボリュームを出し、視線を上半身に集めるため、体型カバーにもなる。そして大きく揺れるフリルが女性らしさをアゲるため、やはり注目が高いようだ。肩を布がくるりと包んでいるぶん、デコルテの美しさも際立つ。2016年のトレンド水着は、女性の体をより美しく、魅惑的に見せるようにデザインされているのだ。
9時28分、定刻通りに電車が三浦海岸駅に到着すると、乗客・モデルらは三浦海岸でのビーチイベントへと合流。ショーを終えたモデルたちは、「車窓の風景がどんどん変わる中、お客さんとの距離も近くて、とても楽しめました」と満足げ。動く電車内での水着ファッションショーという難しい演出に、モデルとしての経験値も上がったに違いない。参加した20代の乗客らも「最新の水着デザインとモデルさんを、こんなに近くで見られて、普通のファッションショーより心に残りました!」 「かわいい水着で、海で思いっきりはしゃぎたい!」と目を輝かせていた。
今年は「猛暑列島」ともいわれているが、暑いぶん水着美女の人口が増えるはず。素肌を解放した美女たちを探すため、スマホから顔をあげ、「水着美女GO」しよう!?
『週プレグラジャパ!』では、松元絵里花と武田あやなのデジタル写真集を発売中!!
(取材・文/赤谷まりえ 撮影/五十嵐和博)