富豪すぎるにもほどがあるっ! YES!な男・高須克弥院長の“ポケモン狩り”を徹底リポート

日本でも大ブームの『ポケモンGO』ーー。

独身彼女ナシで金を使う相手もいない本誌ヤノは「これが大人のやり方だ!」と、アプリ配信直後に1万円で「ポケコイン」(仮想通貨)約1万5千枚購入。イヒヒと笑ったが、上にははるかに上がいた。美容整形外科「高須クリニック」の高須克弥院長だ。

日本でのアプリ配信翌日の7月23日。彼は自身のツイッターで【地獄の黙示録みたくヘリコプターでポケモン狩りする】と発言。実際に上空から『ポケモンGO』をプレイしている写真を投稿したのだった。

大富豪ならではの『ポケモンGO』の遊び方とは? “かっちゃん”を直撃した!

「僕はね、いつも泊まっているホテルニューオータニのベッドでゴロゴロしながら、アプリを起動して、最初にゼニガメを捕獲したの」(高須氏、以下同)

なぜ?

「名前に“ゼニ”が入ってるからに決まっているじゃない! みんな、僕のことゼニゲバとか言ってるしね。

でね、『おこう』(ポケモンを呼び寄せるアイテム)を焚(た)いてゴロゴロしながら待っていたけど、ゼニガメ以降はポケモンが出てこない。『話が違うよなぁ』と思った」

外に出ないと、なかなか遭遇できませんよね。

「西原(理恵子)に電話したら、『寝たきりじゃダメなんだよ!』と言われたよ。 翌日は自分のクリニック周辺をうろうろした。2匹ぐらい捕まえて、やっと『ポケモン(GO)、おもしれぇな!!』となりましたよ。でも、歩いて探していたら手間がかかるじゃないですか。疲れるし」

そのとき、かっちゃんはあることを思いつく。

「もしこれが軍事作戦だったら、まず偵察衛星で敵の拠点を見つけて爆撃するじゃない。だったら僕も空からポケモンを見つければいい!って。上空なら表示されるマップも『グーグルアース』(ちなみに、このゲームの地図情報は『グーグルマップ』がベース)みたいに上からの目線になるだろうから、モンスターボールでポケモンを爆撃できる! そう思って、すぐにヘリをチャーターしましたよ」

【左】初プレイは寝たきり状態で。かなり、つまんなかったそうです……【右】タクシーに乗って移動中のかっちゃん。彼が向かった先とは?

ポケモン狩りなう!

ヘリポートで記念撮影。“ポケモン爆撃作戦”に、ワクワクが止まらないかっちゃん

ポケモンは殺すんではなく、捕まえるんですけど! そして、かっちゃんはポケモンを乱獲するため、新たに『ポケモンGO』専用のスマホを3台購入。それぞれに5千円のアイテム課金した。

「そしたらさ、僕の『ブラックカード』(超金持ちしか持てない、最上級のクレジットカード)が使用停止になってたの。1回5千円は少額すぎたみたいで、審査に【盗難の恐れあり】と判断されて使用停止になっちゃった。だからブラックカードでの課金は注意したほうがいいよ」

では、仕切り直して、ポケモン狩りに出撃!

「まず、ホテルから新木場のヘリポートまでタクシーで向かいました。でも、移動中もポケモンが出てこない。これ、グーグルが僕の位置情報をつかんでいて、僕の周囲にはポケモン出ないようにしてるんじゃないですか?」

それはないと思います!

そして、かっちゃんはヘリに乗り込み、脳内で『ワルキューレの騎行』を響かせながら〝ポケモン空爆作戦〟をスタートさせた! だが……。

「マップが地上にいるときと同じなんですよ! それに、海や森林地帯の上空も飛行したけど、何も出てこない。時々、『ポケストップ』(アイテムが入手できるスポット)が表示されるけどさ、時速300キロで飛行してるから接近できない。

でも、自分のキャラクターがすごいスピードで走ってた。ぴょんぴょん跳ねてる。これは地上ではなかなか見られませんよ。ただ、上空からポケモンを爆撃するのは無理だった(笑)」

ヘリに乗って“ポケモン爆撃作戦”を発動中。「最新型のスマホでも、バッテリーがガンガン減るね」(高須院長)

作戦終了……? 否。大富豪は転んでもただでは起きない! ヘリが目的地の富士スピードウェイに到着したとき、彼が陸戦に備えて用意したマシンとは?

「3人乗りのトライクです。これをドライバーに運転させて、僕と西原で左右からポケモンを釣る作戦に変更しました! ヘリでは悔しい思いをしたからね」

ヒャッハー! かっちゃん怒りのデスロードが幕開けだ!

かっちゃん怒りのデスロード!

富士スピードウェイに到着後に登場した新兵器、トライク。かっちゃん、ダイナミックすぎ!

「一匹もいないっ! 当日の富士スピードウェイはバイクのイベントが開催されてて、1万5000人のお客さんが入っているのに、ポケモンはゼロ。田舎だからって『ポケモンGO』の運営が手を抜いてるとしか思えない!」

確かに現在、「田舎にポケモンがいない問題」は話題になっている。

「『高須病院』は愛知県の西尾市にあるんだけど、この周辺の国道、田んぼ、住宅地とかいろいろ探し回っても全然ダメ。名古屋市から50kmほど離れるだけで、こんな状態なんですよ。

これ、過疎化問題に発展しますよ。『ポケモンGO』で遊んでいるのは若者でしょ。ゲームをより楽しみたかったら、西尾市から名古屋市まで行かないといけない。これじゃ、若者が出てっちゃいます。

地雷原や原発付近にでさえポケモンがいるみたいなんだから、田舎こそ地方活性化でポケモンを出現させるべき。これだけ人気なんだから、地域格差があってはいかん!」

ところで、医師の視点で見た『ポケモンGO』の評価は?

「じいちゃん、ばあちゃんの運動不足の解消には最高ですね! 『ポケモンGO』は頭を使って、指と足を動かすゲーム。ポケモンを捕まえれば孫にも自慢できる。でも、何度も言うように病院の周りにはポケモンがいないから、今、西尾市の病院を『ポケストップ』にするようメーカーに働きかけています」

ところで、現在のレベルは?

「レベル4。歩いてないから。ただ、3台のスマホのうち、一番レベルが高かったヤツは西原が持っていっちゃったからなあ……。そもそも僕、『ポケモンGO』にはもう飽きちゃったよ。この前、仲間とマージャンやっていたらね。『そんなのに夢中になって、マージャンが弱くなった』って言われたの。これで目が覚めた。

レアポケモンを捕獲したり、大会で優勝したら任天堂やグーグルに入社できるとかのご褒美があったほうがいいよ。それがないなら、僕が賞金1千万円出してるマージャン大会のほうが絶対に面白いよね!

あ、あと日本でもポケモンを捕まえた人がいるみたいだけど、そのID、200万円で買い取るよ。売りたいなら連絡して!」

日本での『ポケモンGO』ブームはまだまだ続きそうだが、かっちゃんの中ではもう終わったようだ。早すぎです!

仲間たちとマージャン中のかっちゃん。「『ポケモンGO』よりマージャンのほうが面白い」とのこと。比較対象が微妙に間違っている気もします!

(取材・文/直井裕太 撮影/関 純一)※メイン画像以外は@katsuyatakasuより