みうらじゅん氏が「天下のクソゲー」と評した伝説の作品『いっき』

『いっき』や『アトランチスの謎』など、ファミコン全盛時代に数々の名作(迷作!?)を生んだゲームメーカー、サン電子(サンソフト)が今年で45周年を迎える。

発売中の『週刊プレイボーイ』37号では、そんなサン電子の輝かしい歴史を振り返る特集を掲載。

“クソゲー”の名づけ親である、みうらじゅん氏が「天下のクソゲー」と評した伝説の作品『いっき』のほか、「あの『スーパーマリオ』を超えた!」と謳われた『アトランチスの謎』、時代劇ものアクションの名作『かんしゃく玉なげカン太郎の東海道五十三次』などの代表作を紹介している。

『いっき』伝説のパワーアップ(?)アイテム「竹ヤリ」はクソゲーの由縁のひとつ (c)SUNSOFT

しかしサン電子は、なぜ数々の名作(迷作)を生むことができたのか? 実は、同社は初めからゲームメーカーだったわけではない。もともとは愛知県の江南市に本社を構え、パチンコ機の基板や駅の切符の券売機を作っていた。

そこに空前のファミコンブームが到来した。創業者の前田昌美氏の「なんでもやってみなさい」という精神を大切にするサン電子は、エンジニアたちの技術力が活かせる分野ということで、自由な発想でゲーム事業に乗り出したのだという。

そのため、現在もゲーム以外の事業を続けており、取引先は海外にも広がっている。取締役である東谷浩明氏が語る。

「当社は大きく分けると情報通信事業とエンターテインメント事業の2本柱となっており、例えば情報通信事業ではネット黎明期に日本で最初か2番目にモデムの製造を始めたりしていたんですよ。

近年では気象庁のアメダスにも採用されているM2Mリナックスマイクロサーバや、国内外の警察署や米国のFBIにも配備してもらっている犯罪捜査機関向け携帯電話用データ抽出端末も販売しています」

来年はPS4のVR専用のゲームを発売する予定もあるというサン電子。発売中の『週刊プレイボーイ』37号の大特集で、知れば知るほど奥が深い同社の魅力に、ぜひ触れていただきたい。

(取材・文/昌谷大介[A4studio] (c)SUNSOFT)

■週刊プレイボーイ37号「クソゲーに愛を! 45周年だよ、サン電子!!」より