創刊から50年。いつの時代にも、週プレのグラビアには鮮烈な輝きを放つヴィーナスがいた。
南野陽子・広末涼子・優香・仲間由紀恵・小池栄子・安達祐実・壇蜜、グラビアレジェンドの7人にインタビュー!
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●ヴィーナス1 南野陽子「実は私、週プレさんのことをすごく恨んでいたんです!」
初めて雑誌に載ったのが週プレさんでした。有名な雑誌なので、出られると聞いたときは、すごくうれしかったのを覚えています。でも発売日にワクワクしながらページをめくったら、私の名前が間違っていたんですよ!「南野陽子」ではなく、「南田洋子」になっていて。楽しみにしていた分、本当にガッカリしちゃいました(笑)。だから30年たった今も、すごく恨んでいます……というのは冗談で、あれがあったからスタッフさんとも仲良くなれたし、誌面にもたくさん出させていただきました。今となってはいい思い出です。
南野陽子(みなみの・ようこ) 1967年6月23日生まれ、兵庫県出身。1985年、歌手デビュー。『楽園のDoor』『吐息でネット』などヒット曲多数。ドラマ『スケバン刑事Ⅱ 少女鉄仮面伝説』(フジテレビ)で初主演。以降、女優としても活躍中
●ヴィーナス2 広末涼子「私の知らない顔も撮ってくれる。撮影中はドキドキわくわくさせられました」
週プレさんには、10代の頃によく出させてもらいました。当時は本当に忙しくて、自分の立ち位置を見つめる余裕さえなかった時期。もしかすると、「広末涼子」がどういう存在なのか、私が一番わかっていなかったんじゃないかな。
そうしたなかで、週プレさんの撮影は毎回違うテーマやストーリーがあり、いろんな顔を引き出してくれたんです。だから、いつも撮影ではドキドキわくわくさせられましたね。また機会があれば、ぜひグラビアに出させてください。
広末涼子(ひろすえ・りょうこ) 1980年7月18日生まれ、高知県出身。1995年にデビュー。その後、ポケベルのCMで注目を集め、1997年に『20世紀ノスタルジア』で映画初主演。各映画賞の新人賞を総ナメにした
●ヴィーナス3 優香「私の名付け親の方が、子供に『優香』って名付けてくれていることを願っています(笑)」
私が週プレさんで芸名を募集したのは、17歳だった1997年です。ハガキ以外に、当時としては珍しくインターネット応募ができたんですよ。なんて画期的なんだろうって、ワクワクした覚えがあります。
最終的に私の“名付け親”になってくれた方は、大学生の男性。副賞に私とのデート権があったので、実際に東京・青山劇場で一緒に舞台を観ました。今、その男性はきっと40代だから、お父さんになっているのかな。もし娘さんがいたら、「優香」って名付けてくれていることを願っています(笑)。
優香(ゆうか) 1980年6月27日生まれ、東京都出身。東京・池袋でスカウトされ、週プレ誌面とインターネットで芸名を募集。約1万7000通の応募のなかから、「優香」という名前が選ばれた。現在、女優、タレントとして幅広いジャンルで活躍中
●ヴィーナス4 仲間由紀恵「グラビア撮影の濃密な空間が好き。週プレは永遠の青春時代です」
10代で初めて週プレでグラビア撮影の楽しさを教わって、いろんな経験ができました。グラビアの現場ってスタッフさんとの関係がとても密なんです。だからこそ、挑戦できる雰囲気もあって、時には失敗することもあり。自由につくり上げるその過程を、カメラマンがありのままに切り取ってくれる。ほかの撮影現場とは違う、贅沢で濃密な空間でした。
私にとって週プレは永遠の青春時代です。いつまでもハチャメチャなことをしてほしいですね。
仲間由紀恵(なかま・ゆきえ) 1979年10月30日生まれ、沖縄県出身。1995年デビュー。ドラマ『TRICK』(テレビ朝日)、『ごくせん』(日本テレビ)、『功名が辻』(NHK)など代表作多数。舞台『放浪記』主演やNHK紅白歌合戦の司会など、多方面で活躍。現在は『MUSICFAIR』(フジテレビ系)で司会を務める
時代を飾った残り3人のヴィーナス!
●ヴィーナス5 小池栄子「楽しさと緊張感が同居した撮影現場。人とは違う写真をつくれたと思います」
2000年代前半の“グラビアバブル”時代、私にスポットライトを当ててくれたのが週プレだったんです。希望を与えてくれた雑誌であり、表紙を飾ることでひとつの山を越えるような意味がある、憧れの雑誌でしたね。
撮影現場ではカメラマンさんを中心にチームで動き、モノをつくる感覚をスタッフ全員で味わえる楽しさがありました。一方で、ピリッとした緊張感もあって。スタッフさんに恵まれ、人とは違う写真をつくれたと自負しています。
小池栄子(こいけ・えいこ) 1980年11月20日生まれ、東京都出身。各界より高い評価を受け、映画・ドラマ・舞台・バラエティ番組に欠かせない存在として、第一線にて幅広く活躍中。昨年上演された舞台『グッドバイ』で、「第23回読売演劇大賞最優秀女優賞」を受賞
●ヴィーナス6 安達祐実「写真家さんに言われた言葉が今でも強く記憶に残っています」
私にとってグラビアは、初めて“自分が自分でいられた場所”でした。17歳ぐらいで初めて週プレさんとお仕事をさせていただいた際に、写真家さんに言われた言葉は今でも強く記憶に残っています。
「いいコじゃなくてもいいから。無理に笑わないでいいからね」
人がつくった“安達祐実”という存在を守り続けなきゃって思う一方で、それに違和感を覚える私もいて……。思春期に入り、気持ちが揺れ動いていたあの頃、この言葉には本当に救われました。
安達祐実(あだち・ゆみ) 1981年9月14日生まれ、東京都出身。1984年デビュー。『家なき子』(日本テレビ)、『ガラスの仮面』(テレビ朝日)など、子役の頃より数々の話題作に出演。現在、2児の母
●ヴィーナス7 壇蜜「グラビアはスタッフとファンのもの。私は素材のひとつであり続けたい」
グラビアはあくまでもカメラマンとスタッフ、そしてファンのためにあるべきだと思うんです。私は自己顕示欲を出すのではなく、素材のひとつでありたいな、と。
週プレさんにはグラビア以外でもお世話になっていて、袋とじオープナーやパラパラグラビアなどの企画にも出させてもらったり。私、すごくうれしかったんです。カメラマンや編集者があれこれ想像し、それを私にぶつけてくれるのってありがたいじゃないですか。自分の我を抑え続けてきたご褒美かなって思っています。
壇蜜(だん・みつ) 1980年12月3日生まれ、秋田県出身。本名は齋藤支靜加(しずか)。2010年代のグラビアを代表する“袋とじの女王”。現在、執筆活動、コメンテーターなど唯一無二のキャラクター性を生かして多方面で活躍している。文庫『泣くなら、ひとり 蜜日記3』(文藝春秋)が発売中!
◆『週刊プレイボーイ』44号(10月17日発売)では、ヴィーナス7の秘蔵グラビアも掲載。他にも元祖グラビアクイーン、アグネス・ラムの完全未公開カットや歴代の表紙を一挙出し! こちらも是非、お読みください!