女優でタレントの壇蜜が5日、写真集『あなたに祈りを』の出版を記念してイベントを行なった。
写真集のコンセプトは「エロス(性)とタナトス(死)」。東シナ海にある絶海の孤島で「誰かに願いを捧げる人をイメージ」し撮影に臨んだが、約4年ぶりのヌード写真集ということで、撮影前は「それなりのテーマがないとちゃんとしたものにならないというプレッシャーがあった」そう。
撮影中には、4年という歳月に自身の変化も実感。「まず、下着の跡が消えない。例えば撮影の合間にガウンを着ると、そのヒモの跡が残る。脱いだ時に“なんだこれ?”って、自分でも理解できない跡が…」と本人も自嘲した。
しかし、「臨機応変に“跡活かし”でいこうと」決まり、島の情景とも合った妖艶な写真が詰まった作品に。本人も「『自分じゃなかったらできなかった』と周りに褒(ほ)めてもらえたのが何より嬉しかった」と満足いく仕上がりとなった。
その中でも特にお気に入りは、海辺で撮影した夕焼けのカット。
「たまたま台風が過ぎ去った後、たまたまポストがあって、たまたま白波が立ち、たまたま私がいた写真。普通のグラビアページでは使われないので、写真集ならではの思い出になる一枚」
と説明した壇蜜だが、「何回“タマタマ”言わせるんですか!」と「たまたま」のイントネーションを変え、自らツッコミを入れ、報道陣を笑わせた。
また、今作は架空の会えなくなった人へ向けた彼女からの2196字の手紙が書かれた珍しい作りとなっているが、「無下(むげ)に振られた男とか浮かべちゃう…自分の過去が主軸になっちゃうので女って面倒くさいなって思いながら、書いてました。だから50%は実話です」と暴露する場面も。
2010年に29歳でグラビアデビューしてから早6年。今や女優やタレントとして幅広い活躍を見せるが、現在も“セックスシンボル”として話題を集めた彼女の魅力は健在だ。
「誰にも目につかないところに置いて、こっそり楽しんでほしい」(壇蜜) (取材・文/鯨井隆正)