9月にイギリスに行った際、ピンク・フロイドのアルバム『Animals』のジャケット写真に写る建物を見てきました! ただ、現在は工事中でした… 9月にイギリスに行った際、ピンク・フロイドのアルバム『Animals』のジャケット写真に写る建物を見てきました! ただ、現在は工事中でした…

『週刊プレイボーイ』本誌で連載中の「ライクの森」――。

報道情報番組『ユアタイム~あなたの時間~』(フジテレビ系)ではメインMCを務める人気モデルの市川紗椰が、自身の特殊なマニアライフを綴(つづ)るコラムだ。

今回は、ノーベル文学賞に選ばれたボブ・ディランにちなみ、アメリカで少女時代を過ごし、大のロック好きである彼女がロック愛を語る。

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先日、ボブ・ディランがノーベル文学賞に選ばれましたね。実は私、小学校4年生のときに人生で初めて行ったライブが、ボブ・ディランだったんです。父親に連れられて行ったんですけど、その頃のディランはずっと座ったまま足を揺らして歌っていたので、「もう立っちゃえばいいのに」って思った記憶があります(笑)。

アメリカ人は今でも80s’の音楽が大好きなんですが、私が小学生の頃も、どこに行ってもワム!やアーハなど80年代のヒット曲がかかってました。私はもっと古いオールディーズやビートルズの曲が好きだったんですけど、小6のとき、父親からクリームの『Badge』という曲を聴かされたんです。

この曲って、「え、ここで終わるの?」っていうところでブチッて終わっちゃうんですよ。そのラストが衝撃的で、「なんだ、この曲は!?」と子供心に思いながらも、父親の前では「ふ~ん」みたいな反応をしちゃったんです(笑)。だから、こっそりラジオでリクエストして聴いたりもしました。

その後は、ヤードバーズやエリック・クラプトンなど、クリーム関係のアーティストや、クリームに影響を与えたり与えられたりしたバンドを聴いて、音楽の幅を広げていきました。現役のバンドでは、ウィーザーやフー・ファイターズ、ピクシーズなどを聴いてましたね。

当時はネットも使ってなかったんですけど、音楽専門誌もいっぱいあったし、CD屋さんでも音楽の情報を得られました。アメリカは日本よりはるかにCDが安くて、私の住んでいる地域には中古レコード屋も充実していたので、たくさんCDを買いました。

学校ではマイノリティだったかも

ただ、私が周りの子と音楽の趣味が違うらしいと感じたのは、やっぱり小6のときです。私はアラニス・モリセットが大好きだったんですが、当時のクラスでは誰も知らなかったんです。その頃、みんなが聴いてたのはバックストリート・ボーイズやブリトニー・スピアーズ。日本でいう「アイドル」っぽい感じですね。学校の中では大ブームだったんですけど、私はまったくハマれなかったので、やっぱりちょっとマイノリティだったかもしれません(笑)。

でも、中学校に上がると、私みたいに音楽に関心のある子がちらほら現れるんです。そこでやっと音楽友達ができるんですが、だいたいその年頃の子がまずハマるのは、イギリスのバンド、ザ・スミス。スミスって、歌詞が“エモい”んですよ。「死にたい」「この人生がいやだ」とかずっと言ってる感じで、完全に“中二病”ですね(笑)。

私はスミスというよりは、ギタリストのジョニー・マーが好きだったんですけど、やっぱりイギリスらしい皮肉のこもった音楽性に憧れていた部分もあります。

一時期、マドンナがわざわざイギリスなまりの英語で話してましたけど(マドンナはアメリカの田舎出身です)、いまだにアメリカ人は「イギリスってなんか知的な感じがする」と思ってる部分があるんですよ。大人になると、「いや、そんなこともない」と気づくんですけど(笑)。

そんなイギリスが生んだロックバンド、ビートルズについても、また回を改めてお話ししたいです。

●市川紗椰(いちかわ・さや) 1987年2月14日生まれ。アメリカと日本のハーフ。モデルとして活動するほか、報道情報番組『ユアタイム~あなたの時間~』(フジテレビ系)ではメインMCを務める。ジョニー・マーのプレイを真似したくて、ギターをかじったことも