これまでリング上での決めポーズやマイクアピールなどで、たびたび仮面ライダーにインスパイアされてきた棚橋弘至選手が、ついに念願の仮面ライダー映画デビュー! これまでリング上での決めポーズやマイクアピールなどで、たびたび仮面ライダーにインスパイアされてきた棚橋弘至選手が、ついに念願の仮面ライダー映画デビュー!

インスタでは日々、仮面ライダーの変身ポーズをアップし続け、『アメトーーク』の“仮面ライダー芸人”にも、なぜかレスラーなのに出演してしまうほどのライダーマニア、新日本プロレス・棚橋弘至選手。そんな棚橋選手の夢・実・現! 

12月10日(土)より公開の映画『仮面ライダー平成ジェネレーションズ Dr.パックマン対エグゼイド&ゴースト with レジェンドライダー』に出演しちゃってるんですよ!

棚橋選手の喜びの声を、テンション高めにお届け!!

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―念願のライダーデビュー、おめでとうございます!

棚橋 ありがとうございます! いやー、正直、ここまで来るのは長かったです。元々、僕が仮面ライダーになるチャンスがあったのは2000年に放送された初代平成ライダーの『仮面ライダークウガ』だったんです。

―え! オダギリジョーさんが演じた主人公を棚橋選手が?

棚橋 当時、会社にクウガ出演のオファーがあったんですけど、僕のところに届く前に断ってしまったみたいなんですよ。あとからそれを聞かされて落胆したんですけど…。

―しかしその後、仮面ライダー関連の楽曲のPVに出演するなどして、ライダーとの関係を築いてきました。そして今年、ついにライダーの映画に出演。で、どんなライダーなんですか?

棚橋 ボッコボコにします! ライダーをボコボコにしてやりました!

―は? それって悪役なんじゃ!!

棚橋 そうなんですよ。ライダーの敵役となる来瀬荘司(くるせ・そうじ)を演じました。来瀬はロボルバグスターという怪人に変身するんですけど、どうですか? ボリュームがあってカッコイイですよね。悪役だとしても、ライダーの現場に関わることができただけで僕としては大満足でした。ちゃんとプロレス技も出ますし、自分なりに見せ場はシッカリと作れたと思っています。

ライダーの悪役は、子供たちに本気で嫌われないとダメなんです。これってプロレスでの僕の立場とはまったく逆なんですけど、そこは嫌な奴を演じつつ、ライダーを一度はボッコボコにすることでアピールできたと思います。

―撮影現場はどのような環境だったんですか?

棚橋 出演している俳優さん、スーツアクターさん、スタッフさんたちがみんなライダーを愛していることを実感できる環境でしたね。僕は「自分が一番、ライダー好き!」という気持ちで挑んだのですが、正直まだまだでした(笑)。僕なんか全然ってくらいみんなライダーを愛している。こんな環境だから毎シリーズ、ワクワクできる作品が生まれるんだと思いました。

あと、“ミスター平成ライダー”と呼ばれるスーツアクターの高岩成二さんに、「やっと僕もここまで来ました!」とご挨拶できたことは本当に良い思い出ですね。

 棚橋選手演じる来瀬荘司(左)と、来瀬が変身した怪人、ロボルバグスター(右) 棚橋選手演じる来瀬荘司(左)と、来瀬が変身した怪人、ロボルバグスター(右)

「ライダーのことを考えていると時間があっという間なんですよ!」

 インタビュー中、常に満面の笑みを浮かべ、映画出演の喜びと仮面ライダーへの愛が溢れる棚橋選手 インタビュー中、常に満面の笑みを浮かべ、映画出演の喜びと仮面ライダーへの愛が溢れる棚橋選手

―ちょ、棚橋選手。目がウットリしすぎ!! ライダーとプロレスが通じる部分もあったり?

棚橋 ありすぎます! ライダーとは、ピンチになった時に現れる存在。一番、盛り上がる時に出てきます。僕もプロレスではそういう存在でいたいし、そこで出られれば一番目立つじゃないですか(笑)。

あと、男女問わず楽しめるエンターテインメントであること。子供たちはもちろん、おじさん同士がお酒を飲みながらトークしても楽しめるんですよ。そういう部分はどんなエンタメにも必要なことだと思ってます。

―ライダー、深いですね!

棚橋 深いですよ! 僕も来瀬荘司として出演して、例えば“来瀬vs仮面ライダークウガ”や“来瀬vs仮面ライダーカブト”だったらどんなバトルが展開するか?って、ずっと妄想してます。こうやって“夢の対決”を妄想できるのもプロレスに通じるんじゃないかと思ってます。やっぱり、ライダーはエンタメの理想形ですね。

―ちなみに、次こそライダーになりたいという妄想は?

棚橋 一回、悪役をやってしまうと…どうなんでしょう?

―最近は悪のライダーもいるじゃないですか!

棚橋 それですね!! いけますかね…。「悪のライダー、いいなぁ~」って、こうやってライダーのことを考えていると時間があっという間なんですよ!!

―ここまでライダートークばっかなので、本業のお話もちょっとお願いします。1月4日には『WRESTLE KINGDOM 11 in 東京ドーム』が大開催されます。

棚橋 そうですね。是非そこで“棚橋コール”だけでなく、“来瀬コール”や“ロボルコール”を浴びてみたいです。それぐらい映画では良い仕事ができたと思ってます! 孫の代まで自慢できますよ!!

●『仮面ライダー平成ジェネレーションズ Dr.パックマン対エグゼイド&ゴースト with レジェンドライダー』 12月10日(土)公開。歴代仮面ライダーシリーズ史上初めて、医師である主人公が仮面ライダーに変身し、人類を脅かす悪と戦うというストーリー。ドクターライダーであるエグゼイドは、謎のゲームウイルス“バグスター”を打倒するためゲームという名のオペレーションに身を投じ、時には他のドクターライダーたちともバトルを繰り広げる。「エグゼイド&ゴースト」製作委員会(c)石森プロ・テレビ朝日・ADK・東映

●棚橋弘至(たなはし・ひろし) 1976年生まれ、岐阜県出身。“100年に一人の逸材”。2006年にIWGPヘビー級王座を初戴冠して以来、新日本プロレスを牽引してきたプロレス界のエース。IWGP最多防衛記録(11回)を持つ。2017年1月4日の『WRESTLE KINGDOM 11 in 東京ドーム』では、内藤哲也が保持するIWGPインターコンチネンタル王座に挑戦。

(取材・文/直井裕太 撮影/保高幸子)