映画にも出演した猫を慣れた感じで抱く忽那汐里

8日、都内で行なわれた映画『ねこあつめの家』初日舞台挨拶に伊藤淳史忽那汐里大久保佳代子の他、監督の蔵方政俊が出席した。

同作は2014年10月以来、全世界で2千万ダウンロードされたゲームアプリ「ねこあつめ」を映像化。パズルになったり、消臭剤とコラボしたりと大ブームになったが、「いろいろな猫が集まってくるのが楽しかった。寂しかったんでしょうね」と同アプリにハマっていた大久保もTV番組で紹介するなどブームの一端を担っていたそう。

ただ「庭先に猫を集める」というゲーム内容なだけに、大久保も「依頼がきた時に、あれを映画にするなんてバカなんじゃないの?と思った」と不安を募らせていたそうだが、いざ完成すると「本当に映画になりました。かつアプリの世界観もちゃんと入っている。お見事な感じ」と、その出来栄えを称賛。

しかし、そんな彼女の作品中の出番は「舞台挨拶をされる方の分量じゃない」主演の伊藤からとツッコまれるほどごくわずか。それでも「真面目な方。お芝居に対しても現場で監督とやり取りをしていらっしゃって、見ていてすごかった」(伊藤)とフォローされるくらい、真剣に演じていたようだ。

一方、忽那と大久保はこの日が初対面だったとか。印象を聞かれた忽那は「なんかホントに…爽やかな…会話ができたなって」と明らかに戸惑い気味(苦笑)。

そこに大久保は「『爽やかな』って言いました? そんなの初めて。何も考えてないし、何も思っていない、こういう方なんですか、忽那さんって?」と苦笑いしながらツッコむと、さらに、美しさに磨きのかかった忽那をまじまじと見ながら「20年前の私を見るよう。20年後は(忽那も)こうなるかもしれません」とボケて会場を笑わせた。

映画はスランプに陥った小説家が猫と出会ったことで変化していくストーリー。大久保いわく「子供からご年配の方まで癒やされる。40代の荒(すさ)んだ寂しい心を持った女性でも楽しめる」そう。新年度の始まりでバタバタしている今、和(なご)むのにピッタリかもしれない。

(取材・文/鯨井隆正)