『クリオネの灯り』の主人公・ミノリ役を務めることになった乃木坂46・松村沙友理

2007年、Yahoo!JAPANの「ネットの名作!泣けるサイト特集」に選出された、オンライン小説『クリオネの灯り』(原作・ナチュラルレイン)が、今年の夏にTVアニメ化されることが決定!

4月26日、渋谷・DAIAで開かれた制作発表会でメインキャストが発表され、主人公・ミノリ役を乃木坂46・松村沙友理が務めることが明らかに!

発表会には、松村と監督・石原プロ、タカシ役・大平峻也、キョウコ役・原奈津子の4人が登壇。松村は今作について「私も学生時代は暗くてちょっと友達も少ないコで、感情移入しやすかったので…ミノリちゃんの儚(はかな)さを表現できたらいいなと思います」と意気込みを語った。

今作のテーマは「いじめ」。いじめられっ子のミノリの笑顔を見たいと願うタカシとキョウコは彼女に声をかけるが、本当の笑顔は見られないまま、彼女は体調を崩し学校に来なくなってしまう。それから2ヵ月後、ふたりの元に送り主不明のメールが届き、奇跡が起きていく…というストーリーだ。

題材の「いじめ」にちなんで、グループ内の人間関係を聞かれた松村は「乃木坂に入る前は、女のコ同士だしいろいろギスギスしてるのかなと思ったけど、メンバーはほんわかしてるので、みんな仲がいい。そのままの自分を受け入れてくれたので、本当に乃木坂でよかった」と、仲の良さをアピール。

今月、DVDが発売されたアニメ『ドラゴン・キングダム~魔法の森と水晶の秘密~』ですでに声優初主演を経験済みの松村だが、TVアニメでの主演は初。記者の「将来的には声優になりたい?」という質問には、

「小さい頃からずっとアニメばかり観てきたので、声優さんは憧れの職業で、目指す気持ちもあります。でも、まだグループにいるので、(声優だけではなく)たくさんのことに挑戦していきたいですね」

とコメント。また、アフレコの現場については「憧れていた場所にいるという感じ。音のない映像に皆さんが命を吹き込んでるところをリアルタイムで見れて、感動しっぱなしです。聖地みたいな気持ちでした(笑)」と、アニメファンらしい感想を語った。

レコーディングする時はねっとり歌うんですけど…

発表会の後半には、今作の主題歌を歌うakiと挿入歌を歌う佐々木李子も登壇。元SKEメンバーで、出口陽として活動していたakiは、関連グループである乃木坂の松村が主演を務めるアニメの主題歌を担当することについて、「ソロになってから共演するとは思ってなかったので感慨深いです」「昔、握手会ですれ違ったりしていたと思うんですけど、今日初めてご挨拶させていただいて、とてもいいコだと思いました」と松村を照れさせていた。

ちなみに、囲み取材の最後に「アフレコ中にびっくりしたことは?」という質問を投げかけられた松村は、「歌をレコーディングする時はマイクにめっちゃ近づいて、ねっとり歌うんですけど、声優として録る時に『近すぎます』って注意されてびっくりしました。すごいやる気マンマンみたいで恥ずかしかった(笑)」と明かし、会場からは笑いがこぼれた。

まだまだ初々しい声優としての松村沙友理。今後の活躍が楽しみだぞ!

『クリオネの灯り』は、2017年7月よりTOKYO MX、とちぎテレビ、BSフジにて放送開始予定。まずは今後公開されるPVを心待ちにしていよう!

『クリオネの灯り』公式サイトもチェック!

(取材・文/アオキ ユウ[Short cut] 撮影/武田敏将)