女優で『non-no』専属モデルの武田玲奈が20日、東京都内で行なわれた映画「ポエトリーエンジェル」の初日舞台挨拶にW主演を務めた岡山天音や飯塚俊光監督らと共に出席した。
武田、岡山、飯塚監督の3人がタッグの組むのは「チキンズダイナマイト」(2015年3月公開)以来、3年ぶり。2014年にモデルデビューした武田にとって、女優として活動し始めたばかりの頃で、再び飯塚監督と映画を作れたことに感謝を表した。
「あの時はお芝居を始めたばかりでわからないことだらけだった。3年くらい経ってまた呼んでいただいて、今度はガッツリできて嬉しかったです。またお願いします」
一方の飯塚監督は「僕自身、3年前に初めて(武田を)見て、絶対芯の強いコだなって思っていた。そこにフューチャーした作品をやらせたい思いがあった」と今回、主演に選んだ理由を明かした。
今作のテーマは「詩のボクシング」。ふたりの選手が詩を読み合い、聴衆の心に響いたかを判定する“声と言葉の格闘技”だ。「詩のボクシング」を通じて主役のふたりの成長を描いた作品となっている。
武田が演じたのは「吃音(きつおん)」に悩む女子高生ボクサー。どちらも馴染みのない役柄で「最初に役を聞いた時、難しいと思いました」と明かした。
「(撮影)2ヵ月前からボクシングのジムに通い、実際に吃音の障害を持つ方に会って役作りをしました。撮影に臨む前から、この役を通して勉強になったことが多かったです」
”ご褒美“に「生き返りました!」
また今回の映画ではクラウドファンディングで公開資金を調達。その特典にあった「主演・武田玲奈さんからのパンチ1発」をこの場で実現することに。
共演するお笑いコンビ「東京03」の角田晃広が「すごいプレゼントですね。お金払って殴られるなんて」とツッコみを入れている間に、武田は笑顔でグローブの準備。出資者も司会者から「(パンチされるのは)胸でいいですか?」と聞かれて「もう打たれています」と嬉しそうに返していた。
しかし、ドスッという音と共に刺さった武田の右ストレートは踏ん張っていた出資者もよろけるほど強烈。白いワンピースを着た清楚な少女から繰り出されたとは思えない一発に!
出資者は「生き返りました!」と喜んでいたが、思わぬ威力にパンチを浴びせた武田自身は、ペコペコ謝りながら恥ずかしそうに照れ笑いを浮かべた。
今回の舞台挨拶には武田たちの他、鶴見辰吾、山田真歩、下條アトムも登壇。映画は5月20日よりテアトル新宿、ジストシネマ田辺にて公開中。以後、全国各地で順次公開される。
(取材・文/鯨井隆正)