週刊プレイボーイ24号の表紙を飾った宮脇咲良 週刊プレイボーイ24号の表紙を飾った宮脇咲良

今年もやって来たこの季節。48枚目のシングル『願いごとの持ち腐れ』の発売が5月31日。いよいよAKB48選抜総選挙の投票も始まります。

そして、5月29日発売の『週刊プレイボーイ』24号の表紙を飾ってくれた今年、大注目の宮脇咲良ちゃんがその心境を語ってくれた!

■さっしーとワン・ツーフィニッシュしたい!

―今回のグラビアテーマは「黒か白か?」。ジャッジメントを前にしたアイドルの“強さ”を表現していただきました。

宮脇 ほとんど笑顔がない撮影で。でも、すごく楽しかったです。“笑顔”って、ある意味、ただ笑っているだけで成立しちゃったりもするじゃないですか。でも今日はある意味無表情で。でも“無”っていろんな表情があるんだなって思いました。

―あえて笑顔を封じたことで、深いところまで感じてくださったんですね。

宮脇 はい。あと赤いコートも新鮮でした。白と黒の世界観のなかに、ポンって赤があって。

―ありがとうございます(笑)。そして、いよいよ総選挙目前です! 今回の総選挙では、例年以上に多くのメンバーが出馬辞退をしています。特に昨年6位だった宮脇さんより上位のNMB48の山本彩さん(4位)と柏木由紀さん(5位)が辞退となっています。

宮脇 そうなんです。正直、残念です。「先輩に勝ちたい!」って、名指しで思っていたわけじゃないんですけど、「もう追い越せなくなってしまったんだ」というのがショックでした。例えば、前田(敦子)さんを超えることは一生できないわけじゃないですか。

―山本彩さんも柏木由紀さんも、前田さんのように伝説の存在になってしまった、と。

宮脇 “伝説”。そうですね。自分が尊敬する先輩方がいるなかで「いつか1位になりたい」と思って参加してきたので。

―でも、昨年1位、2位の指原莉乃さん、渡辺麻友さんも「今年で最後の総選挙」と宣言していますよね。

宮脇 そうなんです! 来年には伝説になっちゃうんですよ。今年が最後ですから。とんでもなく強いですよね。

「いろいろネガティブなことも考えちゃいます」

―今年は何位を目指しているんですか?

宮脇 2位です。さっしーとワン・ツーフィニッシュをしたいです。でも今は…まだポジティブなイメージは持ててないんです。本気で想像すると…いろいろネガティブなことも考えちゃいます。

―なるほど。前回3位となったSKE48の松井珠理奈さんはいかがですか?

宮脇 珠理奈さんは、私よりも強い意志を持っているなって感じます。さっしーや麻友さんにしても「やってやる!」って立ち向かっていってますよね。私はまだ、その気持ちが弱いなって。昨年は「ベスト5に入りたいです」って目標を立てて、初めて目標が達成できなかったんです。ファンの方や、お仕事でお世話になった皆さん全員に「本当にごめんなさい!」って思いました。

―やっぱり総選挙前はどうしてもナイーブになるものなんですかね。

宮脇 う~ん。ダメですね。こんなんじゃ。……勝ちたいです。勝って2位になりたいです。そしてスピーチでも強気なことを宣言したいです!

―宮脇さんといえば、過去のスピーチで「ライバルはさっしーです!」「AKBを壊します!」と、強気なスピーチで話題となっていました。

宮脇 はい。でも去年は目標達成できなかったので、だからこそ、今年は言いたいです!

■プロレスから学んだ“ガチ”のアピール

―昨年9位となったHKT48の盟友・兒玉遥さん。総選挙は不出馬となっています。

宮脇 そうなんです。はるっぴ(兒玉)が一緒に選抜にいたから心強かった部分もあったので。HKT48としても、はるっぴの存在は大きくて。HKT48の春ツアーでは、いつも隣にいたはるっぴがいないことがすごく心細かったんです。「私たちは支え合っていたんだ」って実感しました。だからこそ、はるっぴと一緒に、すべてのものに立ち向かって…戦いたいって思ってます。

―きっと兒玉さんも同じ気持ちだと思います。そして、ドラマ『豆腐プロレス』も現在盛り上がりまくっています。

宮脇 はい。すごくうれしいです。

プロレスをやってみて気づいたこと

―実際、ドラマではAKB48グループのメンバーがガチでプロレスに挑んでいますが、どうですか? プロレスをやってみて気づいたり感じた部分ってありますか?

宮脇 すごくあります。さっき、「選挙のスピーチでは、強気なことを言いたいです」って言いましたけど、それってプロレスだなって思うんです。

―ほう。

宮脇 だってリングでマイクアピールをする選手は、「今回、戦わせていただきましたが、私たちはみんな仲間です!」とか絶対に言わないじゃないですか。

―確かに!(笑)。皆さん「ありがとうございました。こんなにすてきな順位をいただいて……」と、感謝の言葉だけを語る方が多いです。

宮脇 今の若手メンバーも、私たちの世代も、そういう強気な発言って出ないんです。私もそうなんですけど、波風を立てるのは怖い。でもそれじゃあ面白くないんです。AKB48の面白さって、想像もできないことが起こったり、戦うことを恐れない気持ちだったり、そういうことだったと思うんです。だから、プロレスをやって、抗争を起こしたりとか波風を立てたりする面白さを実感できました。プロレスらしさを持ち込んだほうが燃えるなって思ってます。

―いいですね。昔からプロレスラーは「名言」や「迷言」が多いですからね。

宮脇 それに、過去の先輩の言葉を考えると、プロレスっぽいなって思うんですよ。篠田麻里子さんの「潰すつもりで来てください」とか。正直、私が「ライバルはさっしー」発言をしたときも、ギリギリまで吐きそうになるくらいまで悩んだんですよ。「本当に言う? 本当に言う?」って心の中で迷って。その後で何か言われても「そういう言葉を言うくらい本気なんだぞ」ってことをわかってほしいです。だから今回の選挙は、『豆腐プロレス』効果で、名言がいっぱい出る総選挙にしたいですね。

―素晴らしいです! じゃあ、総選挙を迎えるにあたって、長州力さんの「オレはおまえの噛ませ犬じゃない!」や「キレちゃいないよ。オレをキレさせたら大したもんだよ」「なにコラ、タココラ!」とかも参考にしてほしいです。

宮脇 そうですね(笑)。勉強します。タココラ(笑)。

●宮脇咲良の表紙&巻頭グラビアは『週刊プレイボーイ』24号(5月29日発売)に掲載。彼女が表現したアイドルの“強さを、ご覧ください!

(取材・文/篠本634[short cut] 撮影/細居幸次郎)

■週刊プレイボーイ24号(5月29日発売)「表紙の美女スペシャル 宮脇咲良」より