「週刊ヤングジャンプ」で絶賛連載中の人気マンガ『東京喰種 トーキョーグール』が実写映画化! 7月29日に全世界で同時公開され話題となっている。
この作品は、人の姿をしながらも人を喰らう怪人・喰種(グール)と人間が共存する世界を描いたダークファンタジー。元々は、人間だった主人公・カネキ(窪田正孝)がグールとなってしまい葛藤する姿などが切実に描かれている。
そんな注目作の実写化に登場するキャラクターの中で、最も幼いグール・笛口雛実(ヒナミ)を演じるのが女優・桜田ひよりちゃん。2014年に出演したドラマ『明日、ママがいない』が話題となって以降、着々と演技派女優への道を進んでいる弱冠14歳の彼女に、今回の映画の話からパーソナルな素顔まで聞いた!
―まずは今回、『東京喰種 トーキョーグール』でヒナミ役を演じることを知った時の率直な感想を教えてください。
桜田 元々、原作マンガのファンで、もし実写化されたら絶対にヒナミちゃんの役をやりたいと思っていたので夢が叶って嬉しかったです。
―ヒナミちゃんの役をやりたいと思ってたという理由は?
桜田 女のコらしくて物静かなヒナミちゃんがカワイくて好きなんです。
―ひよりちゃん自身もやっぱり女のコらしい?
桜田 いや、全然です(笑)。ちっちゃい頃から本当に活発で、お兄ちゃんと一緒によく公園でサッカーをして遊んでました。学校でも休み時間になると校庭へ出て友達と鬼ごっこをしたり。さすがに、中学校に上がってからは外で走り回って遊ぶことはなくなったんですけど。(笑)
―じゃあ、ヒナミちゃんとはあまり似てないんですね。
桜田 真逆と言ってもいいくらい。ヒナミちゃんみたいに勉強熱心でもないし、おしとやかでもないので。でも、お母さんが好きなところは一緒だなって思いました。
―ネタバレになるとマズいので、あまり詳しい内容は出せませんが(笑)、お母さんのことを思って大号泣するシーンは本当に印象的でした。
桜田 あのシーンは演技に集中しすぎて全然覚えてないんです。でも、いろんな角度から何回も撮ったので、何回も全力で泣く演技をするのは結構大変でした。
気づいたらベッドの上で寝てたんです
―それ以外に大変だったシーンってあります?
桜田 ヒナミちゃんはグールだから人肉を食べるシーンがあるんですけど、人肉の味なんてさすがに知らないので、食べてる時にどんな表情をしたらいいかとかがイマイチわからなくて…。きっとおいしいと思って食べてるんだろうけど、「本当にこんなことをしていいのか」という思いもあるし、そういう心の葛藤を表現するのも難しかったです。
―劇中では血が飛び散ったりする残虐な描写が多くありましたが、それを見るのは平気?
桜田 わりと平気なほうです! 血を映像で見るのは大丈夫なんです。『バイオハザード』の映画とかも楽しんで観れます。ただ、本物の血はダメみたいで。前にリンゴの皮むきをしてた時に包丁が親指に刺さっちゃって、気づいたらベッドの上で寝てたんですよ。痛みとかじゃなく、自分の指から出る血が衝撃的すぎて気絶しちゃったらしくて。不思議です。
―それは本当に不思議ですね(笑)。ちなみに、ホラー映画とかお化け屋敷は大丈夫?
桜田 ホラー映画は、急に驚かされるから苦手です。お化け屋敷も怖くて行けません…。
―そこは女のコらしいところですね。それにしても、ぬいぐるみ集めが趣味と聞いていたのでもっと女のコ女のコしてる感じかと思っていた分、かなりのギャップも(笑)。
桜田 よく言われます(笑)。ぬいぐるみ集めが趣味なのは、ふわふわしたものが好きなので。家の中で好きな場所はお風呂とベッドです。
―…お風呂ですか?
桜田 なんか、湯気でふわふわしてる感じが心地よくて。
―なるほど、体感的な意味での“ふわふわ”ですね(笑)。
桜田 そうです! ベッドはふかふかしてるじゃないですか。最近、マットレスを替えたらもっとふかふかするようになって寝心地抜群なんです。
―カワイいものとカッコいいものだったらどっちが好きですか?
桜田 そうですね。カッコいいものとかキレイなもののほうが好きです。
―「カワイい」と「カッコいい」だったら、どっちを言われたら嬉しい?
桜田 どっちだろう…。きっと「カッコいい」って言われたほうが嬉しいと思うけど、言われたことがないからわからないです(笑)。
永作さんを見て、これが大人の女性の気配りなのかって
―カッコいいものが好きになったきっかけはあるんですか? 桜田 お兄ちゃんの影響が大きいと思います。ちっちゃい頃はお兄ちゃんのお下がりの服ばっかり着てたので。
―ぬいぐるみ集め以外には、何か趣味とかハマってるものはあります?
桜田 植物を育てることにハマってます! 今はマリモと、パキラっていう植物を育てているんです。本当はペットを飼いたかったんですけど、アレルギーがあるから難しくて、何かいいものがないか考えた時に「植物だ!」と思って。
―植物を育てることにハマってる女子中学生って、なかなかいない気がします…。
桜田 そうですか? 確かに周りにはいないかも…。マリモなんかは成長して大きくなってもほとんど気づかないので、「あ、今日もあるな~」と思いながらいつも見てます。「今日も丸いな~」って(笑)。
―渋い趣味ですね(笑)。大人っぽい女性に憧れがあったりするんですか?
桜田 あんまり憧れとかはないんですけど、前に映画で共演させていただいた永作博美さんは尊敬してます。喫茶店の店主役をやられていて、撮影の空き時間や休憩時間にコーヒーを入れて配ってるのを見て、これが大人の女性の気配りなのかと思いました。
―では今後、やってみたい役や出てみたいジャンルの作品は?
桜田 この『東京喰種 トーキョーグール』みたいな、現実では絶対に体験できないファンタジー系のお話がすごく好きなので、今度は魔法を使う感じのファンタジー系の作品とかに出てみたいです。将来的には幅広くいろんな演技ができる女優さんになれたらいいなって。
―最後に、中学生最後でもある今年の夏休みにやりたいことを教えてください!
桜田 え~、なんだろう…。今年の夏は舞台の稽古と本番があるので、全然考えてなくて…。えっと、とりあえず…涼む!(笑)
―涼しく過ごすのが一番ですもんね(笑)。
(取材・文/筒井優太 撮影/市村円香)
■桜田ひより 2002年12月19日生まれ 千葉県出身 身長156センチ ○2013年にドラマ『免罪死刑』で女優デビュー。7月29日(土)全世界同時公開の映画『東京喰種 トーキョーグール』に笛口雛実(ヒナミ)役で出演。8月29日(火)~9月3日(日)に研音主催舞台『大きな虹のあとで~不動四兄弟~』が中野ザ・ポケットで開催。最新情報はオフィシャルホームページ、Twitterにて。【@Hiyori_Staff】
■映画『東京喰種 トーキョーグール』は絶賛公開中!! その他、詳細情報は公式サイトをチェック!!
(c)2017「東京喰種」製作委員会 (c)石田スイ/集英社