やあ、僕はピーター・パーカー! 今はハイスクールに通う15歳さ。実は僕、人に言えない秘密があるんだ。告白すると僕……スパイダーマンなんだ!
困ってる人を助けたり、世の中の悪から平和を守ったりするのがミッションなんだけど、まだ新人なんで、なかなかお呼びがかからない…。早く、活躍してアベンジャーズに入りたいのに!
そんな僕にアベンジャーズの師匠(アイアンマン)から司令が届いたーー「日本の週プレNEWS編集部へ行って新作映画『スパイダーマン ホームカミング』を宣伝する記事を書いてみせよ」
なぁんだ、そんなことか。まぁ任せてよ! 自慢じゃないけど、僕は今、日本で9万人のツイッターのフォロワーがいるインフルエンサーなんだから。ちゃちゃっと書けば、人気記事になるに決まってるさ!!
というわけで、東京の神田神保町ってところにある週プレ編集部にスパイダーマンがカミング!
ヘイ、キミが今日のパートナー、週プレNEWSのスタッフ、オブチだね。あとで驚かないよう言っておくけど、アクセスが集中してサーバーダウンしちゃうような記事を書いちゃうからさ。
オブチ「こちらこそ。期待しまくっちゃってますんで。編集部のパソコンは自由に使ってもらっていいッス」
じゃあ、早速!!
カタカタカタ…。カタカタカタカタ…。カタ………………………。
オブチ「どうすか? もう、書き終えました? って、全然進んでないじゃないすかっ!?」
だ、大丈夫、大丈夫! ちょうど練り上げ終わったところだからっ!!
オブチ「じゃあ、時間もあんまりないから書いてもらっちゃっていいっすか?」
ま、任せてよ! ええっと「新人とアイアンマンに呼ばれ、キャプテンアメリカからシールドを奪って大興奮するスパイダーマン。憧れのスタークから貰った最先端のスーツを…」。こんな感じでいいかな?
スパイダーマンVS編集長
オブチ「まぁパンフレットっぽいけど、OKとしましょう。じゃあ週プレNEWSのボス、カイヤマ編集長のところで記事の最終チェックをもらってきて」
ヘイ、キミがボスかい! お会いできて嬉しいな。チェックを頼むよ。
カイヤマ「信じられないな、わざわざスパイダーマンに編集部まで来てもらえるなんて!感激ですよ。実は昔からキミの師匠とは仲がよくて。よく朝まで飲み明かしていたわけだが。時には一緒になって悪党と…」
ヘイ、ボス! 早く次のミッションに取りかかりたいので、チェックをお願い!
カイヤマ「うん、文章はちゃんと書けてるみたいやな。ふむふむ、なるほど…。 !? おい! これ、おかしいやろ!! パンフレットの文章っぽいんじゃなく、まんまなんちゃうか!」
よかれと思って…。さすがオブチの目は騙せても、編集長にはバレましたか。うまい言葉が思いつかないのでコピペしちゃいました。アクションも勉強も得意だけど、なぜか記事を書くのは苦手みたいだ…。
カイヤマ「やっぱりキミにはスクリーンの中で活躍してもらってもいいかな? よろしく!」
●編集部では残念だったスパイダーマンだが、映画では大活躍。『スパイダーマン ホームカミング』は全国の映画館で絶賛公開中!
(取材・文・撮影/関根弘康)
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