女優として演技の幅が広がり、最近、ドラマのなかでも存在感を増してきた。そんな高梨臨の“今”と素顔に迫る!

現在、放送中のドラマ『あいの結婚相談所』は歌あり、ダンスありという新感覚の婚活ドラマ。その結婚相談所でアシスタントを務めるシスター・エリザベスを、高梨臨(たかなし・りん)が演じる

──シスターなのに依頼者がイケメンだとすぐ惚(ほ)れ込んで、婚活がうまくいくようにと行動しては、失敗を繰り返す。そんな今回の役をどう思います?

高梨 思ったことをそのまま口にしたり、他人のことで真剣に悩んだり。間違った方向に行ってるときもあるけれど、気持ちがストレートで表裏のない女性なんですね。その真っすぐさを表現できればと思っています。

──そんな役柄と、自分との共通点は何かあるのかな?

高梨 感情の表し方が単純なところは似てますね。私も喜怒哀楽は、はっきりしてます。顔にもすぐ出てしまうタイプだし。

──昨年は不倫女性を演じたり、今回はコメディだったりと、役の幅も広がってきてるね。

高梨 最近はドラマでもメインの役をいただけるようになって、「良かった」とか「私も頑張ろうと思った」とか、感想を言われることも増えたんです。好きな仕事をやって、それで周囲を喜ばせることができるというのはステキだなと感じています。

──それにしても、真夏にシスターの衣装は暑そうだね(見てるだけで、汗)。夏バテは?

高梨 中高とバドミントン部で運動は好きなので、毎日1時間くらいは走ってます。体調管理や体形維持、それにストレス発散にもなるから。もう習慣ですね。やらないと気持ち悪い。

──えっ。しとやかなイメージだけど、全然違うんだね。

高梨 運動部だったこともあって、自他ともに認める負けず嫌いですね。歩いていて、隣の人に抜かされるのもいやとか、もうあらゆる部分で(笑)。だから周囲に面倒くさがられることもあるけれど、自分では長所かな、って。根性はあります。

──今回は婚活ドラマ。そろそろ結婚も考えたりするのかな?

高梨 私は自由人で、基本的にほっといてほしいタイプ。そんなマイペースを許してくれる、海のような心を持っている人なら、相手は誰でもいいですね(笑)。なかなか、いないから。今、28歳なんですけれど、まだまだ自分のことで精いっぱいです。だから現実的には、結婚は今のところ全然考えられないですね。

★『週刊プレイボーイ』37号(8月28日発売)では、『あいの結婚相談所』の撮影現場に密着! シスター役に奮闘する臨ちゃんの素顔に迫る!

(取材・文/鳥海美奈子 撮影/本田雄士)

●高梨 臨(たかなし・りん)1988年12月17日生まれ 千葉県出身 ○2012年、巨匠キアロスタミ監督作品『ライク・サムワン・イン・ラブ』で主演。ドラマ『不機嫌な果実』『恋がヘタでも生きてます』など話題作に出演する。2018年、『西郷どん』でNHK大河ドラマに初出演

■金曜ナイトドラマ『あいの結婚相談所』入会金200万円、恋愛禁止、でも結婚成功率100%の結婚相談所。元動物行動学者の藍野所長(山崎育三郎)とシスター・エリザベス(高梨臨)の掛け合いも絶妙。鹿賀丈史、前田美波里などキャストも個性的。毎週金曜23時15分~(一部地域を除く)テレビ朝日系で放送