CM出演やコラム執筆など幅広い活躍を続ける紗倉まなが『週刊プレイボーイ』本誌で連載中のコラム『白目むいちゃいました。』。
まなちゃんが、徒然(つれづれ)なるままに日々思うことをエッセイ風に綴(つづ)っていくコラムだが、今回は世間を騒がせている「不倫騒動」への違和感を、自らの体験から語ってくれた。
■不倫騒動に物申す
つい最近も「一線を越えた越えない騒動」がメディアをにぎわせ、またまたタメ息をついてしまった。「男性は結局浮気する生き物だよねえ」とか、表に立つ人間が芋づる式に不祥事を掘り起こされて大変ですなぁ」といったタメ息ではなくて、私の場合は「おなかいっぱい」の意味。デザートの後にTボーンステーキを持ってこられたかのような胃もたれ感、ゴイスーですよ。
最近トレンドの不倫ドラマも、ここからインスパイアされているようで、どこか違和感。近いようで遠いような、蚊帳の外の出来事のようで現実的な、その絶妙な距離感で潜んでいる題材だからこそいいのかもしれないけど、楽しい話題ではないよね……。
というのもですね、私も、「不倫」という言葉に触れるたびに中学生の頃の出来事を思い出すわけです。わが家は父親の浮気がキッカケで一家離散してしまいまして……。
不倫騒動をダイレクトに体験した身としては、「不倫ドラマよ、そうじゃないぞ!」と突っ込みどころ満載。上戸彩さんみたいなキレイな奥さんも、斎藤工(たくみ)さんみたいなカッコいい不倫相手もいないですよ。あんなドキドキな展開にはならんのですよ。
わが家では父の浮気がバレた瞬間、母親が寝ている父親の頭にサラダ油を唐突にぶっかけて騒ぎたてていました。
まさに地獄絵図。大人になってから「なんで、あのときサラダ油をかけたの?」という愚問を母親に投げかけたところ、「なんか燃えるかと思って」との返答。大事に至らなくてよかった(白目)。
私ね、とことん病院運がないんです
■ヤブ医者に激怒
不倫騒動以外にも、紗倉の怒りはまだあります。
先日、あるライブを見に行った後の出来事。ご飯を食べようと居酒屋に移動した際、あれ、声が変だぞ……と気づいた。かすれて、声がどんどん出なくなってくる。別に叫んでいたわけでもないのになぁと思いつつ、大事をとって早めに帰った翌日。あふれる鼻水、ひどい頭痛。スナックのママをさらにしゃがれさせた声。これはヤバいとすぐに病院に行ったのだけれど、これがまぁひどかった。
私ね、とことん病院運がないんです。以前も目が充血して眼科に行ったら、「角膜が傷つきすぎて失明寸前ですよ! もうコンタクトなんてしないでください!」と強く言われて悲しみに暮れ、セカンドオピニオンで、「ただのドライアイだね、目薬ですぐに治るよ~」と処方された目薬を点眼したら、一発で治ったという喜劇もあった。
話を戻して、まず1軒目の病院。そこで医者に言われたのが、「蓄膿(ちくのう)症とへんとう炎だね」だった。そりゃきついわ……と思って薬を飲んでみたものの、1週間たってもひどくなる一方。ヤブ医者に痛い目に遭っている経験を生かし、セカンドオピニオンへ急ぐ。しかし、そこでも「その薬で治らないならもう治らない」とあっさり見捨てられたのだった。
声が出なくなって2週間。ついにサードオピニオンで、「これは……ほこりアレルギーです!」と言われるという大オチを食らってしまった。アレルギーの薬を飲んだら秒殺で治ったのだった。
みんなも具合が悪くてなかなか治らないときは、お金はかかってしまいますが、病院をぜひハシゴしてみてくれ~~(風邪は耳鼻咽喉科のほうがよく診てもらえていいよ)。
●紗倉まな 1993年3月23日生まれ、千葉県出身。 身長160cm、 B89 W58 H89。 『紗倉まな・野本ダイトリのどうしたらいいでしょうか?』(文化放送、毎週土曜28時~)、『TENGA茶屋』(FM大阪、毎週土曜25時30分~)に出演中。最新作『凹凸』(KADOKAWA)絶賛発売中! 公式Twitter【@sakuramanaTeee】