『週刊プレイボーイ』創刊50周年の今年、新宿・歌舞伎町に『週プレ酒場』がオープン! その一角にある完全予約制の『週プレ酒BAR』では、豪華女性タレントが毎日のようにカウンターに立ち“日替わりママ”を務めている。
スペシャルな彼女たちと限定1時間で一緒に飲んだり話したりする夢のような雰囲気をお伝えしたい! そして、こんな会話をして口説けないものか…と疑似体験してもらうべく、「酒の席で女性を口説いたことなど皆無」な草食系ライター・Aが毎回、カウンター越しに恋愛トークを実践!
なのだが、今回のお相手は女性にあらず!? Amazonプライムビデオの恋愛リアリティ番組『バチェラー・ジャパン』に出演し大反響、25人の女性とともに共同生活を行なったイケメンすぎる久保裕丈さんが登場! 東大卒の高学歴、高収入セレブでもある“初代バテェラー”に恋愛指南していただくと…。
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―この連載5回目にして早くも異例な、男性ホストの登場です(笑)。1日限定のスパシャルなメンズ・バーテン、お疲れ様でした!
久保 そうなんですね。ありがとうございます(笑)。今までバーのような至近距離で大勢と話すことなんてなかったので、ちょっと不安な気持ちもあったんですけど…3部制で合計3時間、めちゃくちゃ楽しめました。
―やっぱり、お客さんには女性が多かったですか?
久保 男女半々でしたね。Twitterで事前に「恋愛相談や仕事の相談など、なんでも受け付けます」と書いていたこともあって、女性からは恋愛相談、男性からはビジネス寄りな相談をいただきました。
―相談となると、“盛り上がる”というより、静かでオトナな雰囲気だったんでしょうか?
久保 いや、実は夜が深まれば深まるほど、恋愛寄りで生々しい相談が増えていったんですよね…(笑)。最後の第3部は特に赤裸々な相談が多くて。他のお客さんも聞いている中でもそんな話をしてくれるなんて、すごくありがたかったですね。
―こんなイケメンが親身になって相談に乗ってくれるなんて、お客さんはさぞかし満足だったでしょう! 相談といえば、僕はよく「草食系はつまらない」「最近の若者は酒も飲まないし、女遊びもしない」と言われるんですが…やっぱり、男はお酒や女遊びに強いほうがモテるんですかね?
久保 うーん…お酒の力って、ある意味、偉大なので(笑)、その使い方を知っていたほう有利かもしれないです。
―やっぱり男は飲んでナンボですか…(肩を落とす)。
久保 でも、お酒と女遊びが苦手なら、別に無理をする必要はないと思いますよ。自分が理想に思う「女性との出会い方」や「付き合うまでの過程」を実践すればいいんです。
―いやいや、久保さんみたいなイケメンなら簡単かもしれないですけど! そう思うままに女のコは落とせないですよ…。
久保 僕は、男は「顔」より「持ち物の有効活用」が大事だと思いますね。
―持ち物…ハンカチとティッシュは常に持ち歩いています!
久保 目に見える持ち物ではなくて…(笑)。例えば草食系なら、女性はイカツイ男に対するより気を許しやすいかもしれないし、話しやすいかもしれないじゃないですか。その雰囲気って、オラオラ系の男にはない草食系の“持ち物”なんですよ。それをうまく使えばいいと思うんです。
―確かに、女性からはよく「オスを感じない」と言われますけど…でも、仮に女のコと仲良くなったとしても、そこからオスとして扱ってもらうようになるって難しいですよ!
久保 わかります。そこで次に考えるべきなのは「ターゲットを定めること」なんです。女性は全員が全員「男に引っ張ってもらいたい」「ガツガツ来てほしい」と思っているわけではないし、逆に「オラオラ系は無理!」ってコも多いんです。それなら“草食系でもオスとして見てくれる女性”をターゲットに絞ったらいいんですよ。
他の男より頭ひとつ抜ける“武器”とは?
―それって、一体どうやって見分ければいいんですか!?
久保 例えば…合コンに行くとしますよね。みんなが盛り上がっている中、草食系で会話が苦手なライターAさんみたいな方と同じように、女性にも「あのコ、なんかノッてないな」という雰囲気のコっているじゃないですか。そういう女性はグイグイくる男が苦手なことが多いので仲良くなれるはずなんです。横に行って、「このノリ、キツいよね」と話しかけて、少し話が弾んだら「こういう飲み会より、今度ゴハン行かない?」と、マンツーの約束に繋げるのはどうですか?
-おお、自然な流れ! それならグイグイいく必要もなく、お酒も無理に飲まなくていいし、大人数を盛り上げなくてもよい、と!
久保 その通りです。僕も常に自分を何かの商品やサービスだと思うようにしているんですけど、「その商品がハマる人は誰か」を考えることが大切なんですよ。例えば、ベジタリアンにハンバーガーを営業しても絶対買ってもらえないと思うんですけど、人間関係もそれと同じで。草食男子はベジタリアン女子を探せばいいんですよ。自分という「商品のウリ」と、それに「ふさわしい買い手」を考えることが大切なんです。
―なんだかビジネスの話を聞いてるような気分になってきました(笑)。でも、いざ仲良くなったとしても、最後は“口説き”が必要じゃないですか。自分に自信がなくてそこまで進めない人も多いはずでは…。
久保 結局、自信を持って口説くためにも、女性に選んでもらうためにも、他の男より頭ひとつ抜ける“武器”がないといけないですね。その武器は「とにかくマメな性格」や「女性の話を死ぬほど聞いてくれること」みたいな些細なことでもいいんです。
―なるほど、武器ですか! 「実は歌がめちゃくちゃ上手い」とか「女のコの中で流行ってるものを知っている」とかですかね?
久保 いいと思います! でも、それを演じてしまうことだけはNGです。
―演じること、ですか?
久保 演じることって、自分の“持ち物”以外から何かを無理に引き出そうとすることなんですよ。合コン嫌いの男が合コン好きを演じるのはツラいし、仮にお酒好きの女性と付き合えたとしても、毎晩お酒に付き合うようなことになるのもツラいですよね。無理をしても、結局はどこかで破綻してしまうので、自分の“持ち物”の中から“ターゲット”にマッチする“自然体で出せる武器”を選ぶことが大切ですね。
―あくまで「自然体」と。草食系の自分も無理せずに持てる武器を見つけて頑張ろうと思います…! なんだか、お話を聞いていたら、自分も女のコを簡単に落とせる気がしてきました! もし複数の女性から言い寄られたらどうしよう…ち、ちなみに久保さんは『バチェラー・ジャパン』で25人の女のコを何度も選んでいきましたが…女のコをうまく振るポイントとは?
久保 「断る時に嘘をつかないこと」ですね。
―「顔がタイプじゃない」という理由でも、ですか?
久保 うーん、その場合はある程度、優しい嘘か2番目の理由を話すかもしれないですね…(笑)。でも、それらを正直に話して、「相手から正直なリアクションをもらって、すべて受け止めること」も大切だと思います。“振られること”は相手にとっても気持ちいいものではないので、時には罵倒されることもあると思うんですけど、お互いに直球勝負できるのが一番ですね。
―なるほど、振る時でも“演じないこと”が大切なんですね。これで、いつ10人単位の女性に好かれても安心です!(ふんぞり返りながら) では最後に、読者へひと言お願いします!
久保 読者の方々にも「たくさんお酒が飲めて、盛り上がれる人がモテるんだろ」など、恋愛で悩んでいる方がいるかと思いますが、そういう固定概念は全部ウソだと思っています。今回お話しさせていただいたようなノウハウが、男女全員に当てはまるように書かれた本『その恋はビジネス的にアウト』を出版させていただいたので、ぜひ手に取っていただければと思います。
(取材・文/アオキユウ[short cut] 撮影/関純一)
◆『その恋はビジネス的にアウト』著者/久保裕丈 イラスト/わかる 小学館 950円(税別)
●久保裕丈(くぼ・ひろたけ) 1981年生まれ、東京都出身。Amazonプライム・ビデオ『バチェラー・ジャパン』に“イケメンセレブ男性”として出演。60通りの恋を解決する恋愛本『その恋はビジネス的にアウト』(小学館)が発売中。Twitter【@hirotakekubo】