兄弟姉妹は何かと比べられがち…

美人な双子の妹たちに「シュレック」と陰口をたたかれるなど、壮絶な姉妹格差が話題になっている尼神インター・誠子。親子やきょうだいの仲は、他人には立ち入れないものがある。

タレントでエッセイストの小島慶子が、世間の気になる話題に独自の視点で斬り込む!

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兄弟姉妹の仲がいいのはすてきなことです。でも、そうでもないとか、むしろ最悪という人もいるでしょう。何かと比べられがちで、お互いに意識しないではいられないのかもしれません。

私の世代だと若貴問題がずいぶん話題になりました。ドラマで活躍する石田ゆり子・ひかり姉妹は大人気だったな。最近も、広瀬アリス・すず姉妹など、芸能界で活躍する兄弟姉妹がたくさんいます。

そんななか、双子の妹たちとの関係が話題になったのは芸人の尼神(あまこう)インター・誠子さん。妹は芸能人ではないけれど、ふたりともモデルのような容姿の持ち主。全然似ていない自分は、中学生の頃から妹たちに「シュレック」とあだ名をつけられていたと。でも、それがバネになったそうです。妹たちとの写真は公開されていますが発言は伝わっていないので、詳しい関係はわかりません。が、その記事を読んで胸がざわついた人は少なくないかも。

きょうだいは、近くて遠い間柄。疎遠になっていたのに、親の介護で再会してトラウマ再燃ということもあるでしょう。いくつになっても、スッキリ水に流すのは難しいものです。

小島のひとり言私には9歳年上の姉がひとり。才色兼備で、いろんなことを教えてくれた憧れの存在でした。だけどいろいろ難しい。年の離れた妹を持ったことのない私には、誠子さんの気持ちはわからないのかも…と諦め気味です。

小島慶子(こじま・けいこ)タレント、エッセイスト。テレビ・ラジオ出演や執筆、講演とマルチに活動する、日豪往復生活。近著に『ホライズン』(文藝春秋)『るるらいらい 日豪往復出稼ぎ日記』(講談社)など