2010~12年まで少女マンガ雑誌『sho-comi』にて連載され、コミックス累計発行部数200万部を超える大人気作『花にけだもの』が実写化! 10月30日より映像配信サービスdTVとFODで同時配信されている。
この『花にけだもの』は主人公の女のコ・熊倉久実が転校先で出会う「けだもの男子」たちとの恋愛模様を描いた作品。「けだもの男子」とは「女のコに優しい(=女好き)、強引で男らしい(=ワイルド)、好きなコの前だけ素直(=一途)」の3つの要素を持つ男子のことで、作中には様々なタイプが登場、彼らの立ち振舞いも注目のポイントとなっている。
今回、主人公の久実を演じるのは女優の中村ゆりかちゃん(20)。連続テレビ小説『まれ』への出演で一躍注目を浴び、その後も数々のドラマに出演。最近ではドラマ『ぼくは麻里のなか』での好演も話題となった。
そんな今、注目の彼女にインタビューを敢行!作品や女優のお仕事についてはもちろん、「恋バナ」まで話を聞いた!
―早速ですが、「花にけだもの」のみどころ教えてください。
中村 現実には、恥ずかしすぎてありえないような言動とか行動をなんの躊躇(ちゅうちょ)もなく、さらっとやってのけてしまう、いわゆる「けだもの男子」たちっていうのが見どころなんですけど、でも実はそれだけじゃなくて。
初めて恋をする女のコ・久実ちゃんの繊細な思いや、揺れ動く心の部分が忠実に描かれています。なので、男性の方でもそこが可愛いとか、愛おしいと思って観ていただけると思います。
―それにしても、個性的なキャラクターがいっぱい登場しますよね。
中村 そうなんですよ。超プレイボーイな男子からクールな男子、誠実な男子。そんなキャラクターたちの「けだもの男子」ぶりを、久実の目線を通して体感して観ていただけると楽しいんじゃないかな。
-久実ちゃんを演じていると、撮影中も「おっ!(照)」ってなるようなことが?
中村 全然あります。むしろ「おっ!(照)」ってならないと、観てる人たち伝わらないと思うし。でも、ずっと演じていると「これは久実ちゃんと自分の気持ちどっちの気持ちなんだろう?」ってなってきちゃうんです。
―すごい。役に入り込んでるんですね。
中村 それが観てる人には一番伝わりやすいかなって。もちろん、役から離れたら戻るんですけどね。
ワイルドっていうのがちょっと…
―最近でいうと『ぼくは麻里のなか』もそうですけど、中村さんは変わった役柄を演じるイメージがあるのですが、今回は“ド”ストレートなヒロインですよね。
中村 怖かったですね(笑)。
―台本をもらった時はどうでした? 結構、甘いセリフやシーンも多いと思うんですが、「これ、自分言えるのかな?」みたいなのはなかった?
中村 全然ありましたよ(笑)。元々、原作を読んでいたんですけど、マンガを読んでいる時はいいじゃないですか。客観的にへぇすごいなぁ、こんなこと言うんだぁとか思うだけなので。それが、実際に実写で自分が演じるってなると、本当に成り立つのかなって思ったりもしました。
―今までのセリフの中で一番恥ずかしかったのは?
中村 言ってる分には大丈夫なんですけど、言われるのが恥ずかしかったです。「俺のものになってくれない?」とか(笑)。みんなそうかと思いますが、もちろんそんなセリフ言われ慣れないんで。
―今回は高校生を演じられてるわけですが、当時の感覚とかは甦ってこない?
中村 こないですね、忘れ去られてます(笑)。 でも、制服を着た瞬間に「あっ、高校生じゃん」とはなりました。…って言っても、まだ20歳ですよ! ついこの間まで高校生だったんで、自信持ってやらないとなって思ってます!
―ちなみに高校時代はどんな女のコだったんですか?
中村 イベントとか行事があまり得意なほうではなくて…団体行動とか、みんなで切磋琢磨して競い合うとか。そういうのが苦手だったんですよ。
でも、この業界に入ってからはチームって感覚が楽しいなとか、助け合ってるなっていうのがすごく嬉しく感じるようになってきました。自分でも与えたいとか、みんなで力を合わせたいってって気持ちが強くなっているので、今はもう集団行動も大丈夫です。プライベートでは相変わらずですけど(笑)。
―「けだもの男子」は作品の定義だと「女のコに優しい(=女好き)、強引で男らしい(=ワイルド)、好きなコの前だけ素直(=一途)」となっていますが、自分は好きですか?
中村 私、このワイルドっていうのが…ちょっと苦手なんですよ。
―そうなんですね。ちなみに「この人、けだもの男子!」って思うのはどんな人?
中村 う~ん。ガツガツ食べるとか!
―(笑)。え、めっちゃご飯食べてる人見ると「やだー、この人、ケダモノ!」って?
中村 ワイルド(野性的)な感じがしちゃって(笑)。
―本当にワイルドが苦手なんですね(笑)。では、今回の作品だと、誰が好き?
中村 心配性っていうのもあったりして、モテモテ過ぎの豹君みたいな人はちょっと怖いです。だから私は竜生君かな。バカバカしいこともしてるけど、その裏で気遣いをしていたり、表には出さないけど、周りのことに気を配っていたり。思いやりや気遣いができる人がいいので。
気遣い気遣いってどんだけ?
―では作品関係なく、好きなタイプは?
中村 それもやっぱり思いやりがあって気遣いができる人かな。ルックスとかはあんまり気にしてないです。第一印象でカッコいいな、素敵な方だなって思うことはあるんですけど、結局は内面がどうだろうってほうにいきますし。
―グッとくる仕草とかはあります?
中村 さっとドア開けてくれたり、そういうちょっとした気遣いが…って、さっきから気遣い気遣いってどんだけって感じですね(笑)。 でも、サラッとそういうのやってくれる人にグッときます。
―恋愛において、自分から行く派? 待つ派?
中村 待つ…派? その時その時によりますね。でも、一番は友達みたいな関係からっていうのがいいです。気軽に話せて「あ、この人だと安心するな」っていうのが。いきなり、「クーンッッ!!!」ってなることはないですね。
―なるほど、「クーンッッ!!!」はないんだ…って「クーンッッ!!!」ってなんですか(笑)。
中村 (笑)。すいません、言葉じゃないですよね。うまく言葉にしてもらっていいですか?
―できません!(笑) ところで、最近は女優として大活躍ですけど、自分の中で手ごたえ的なものはあるんですか?
中村 役の幅はグッと広がった気はします。その分、役作りをするのも難しくなったというか、ハードルが上がったといいますか。でも、それだけ認めてくださる方がいるっていう。ありがたいですね。
それに、今までは狂気的な役とか人間離れしている役が多かったので、今回みたいにそれとは全く違った役をやらせてもらっているのが驚きもあるし、挑戦しがいがあります。これを機に皆さんに覚えていただけたらなって思いました。
―では、最後に今後の目標を教えて下さい!
中村 20歳になったからっていうわけじゃないけど、今、好奇心がすごいあるんです。旅行がしたいとかお買い物したい、キレイな所に行きたいとか。撮ったことないものを撮ったりもしてみたいし。そういったものを経験して、いろいろ感動したいですね。
大きくこうしたいっていうのはないですけど、ささやかな日々を送って徐々にそこから変化を見つけていけたらって思います。
あっ! そういえば最近、インスタとツイッターを始めたんですよ! それこそキレイな写真を撮るとかして載せてみたいですね。
(撮影/神田豊秀)
■中村ゆりか(なかむら・ゆりか) 1997年3月4日生まれ 神奈川県出身 身長156cm 血液型=O型 特技=フィギュアスケート、中国語 ○テレビ『シャキーン!』(NHK Eテレ)、『ぼくは麻理のなか』(フジテレビ)などに出演中。その他、最新情報は事務所ホームページ、Twitter【@yurikanakamura4】、instagram【yurikanakamura_official】をチェック!
■dTV×FOD共同製作ドラマ『花にけだもの』はdTVとFODにて配信中! 詳しくはオフィシャルサイトまで