ド派手なメイクと、元巨人のエースだった父に「全く似てない」ルックスで、今年、メディアから大きな注目を集めているMatt(マット)。
一体、彼はどこから来て、どこに向かっているのか? 父・桑田真澄氏を長年、取材してきた記者が、TVでは見せない彼の本音に迫った。
* * *
―お久しぶりです。
Matt(以下、M) 今日は、親戚のおじさんとお仕事するみたいで、変な感じです(笑)。
―確かに、桑田家にはよくお邪魔してました(笑)。
M パパ(元巨人、元パイレーツの投手、桑田真澄さん)の取材で僕が小さいときからよく家に来ていたから…。
―Mattが生まれた日のこともよーく覚えてます。桑田さんが通算100勝目を挙げた直後のことで、背番号18の桑田さんはMattが(7月)18日に生まれたことをすごく喜んでました。
M まさか、本当に一緒にお仕事をすることになるとは。
―桑田さんは長男の真樹(まさき)君のことを“マイキー”、次男の将司(まさし)君を“マット”と、小さい頃から呼んでましたね。
M 海外で呼ばれやすいニックネームがあったほうがいいって。だから“Matt”というのは僕にとっては自然な名前なんです。
―今日もガッチリしたメイクをされてますけど(笑)、朝はどのくらいの時間をかけてメイクしてるんですか。
M 2時間はかけてます。起きてからマッサージやらストレッチやらをしてから、メイクを始めます。エクステとか髪の毛なんかはサロンでお願いしてますから、そういう普段のベースがあった上でのメイクを自分でします。
―そういう独特なメイクのモチベーションっていうのは一体、どこに?
M 僕は常々、どうして男性が美しくなろうとしちゃいけないんですか、と思ってるんです。今はそういうことを求めても環境が整ってない。僕はブライダルモデルをやってますけど、こういう仕事をすることによって男性も美しくなれる環境を整えていきたいなと思ってます。
―ブライダルモデルってあまり聞かない職業ですよね。
M たぶんそこに特化したモデルさんはほとんどいないと思います。ウエディングドレスを着る女性のモデルさんもブライダルだけってことはないですし…だから僕がタキシードを着て、ブライダルモデルを専門にしているというのは珍しいと思います。
―今のMattの肩書はブライダルモデルってこと?
M いえ、“アーティスト”にしてます。音楽も芸術もブライダルモデルも、あとメイクのプロデュースもしたりしますし、まつエクも広めていきたい。そういうことをひっくるめてアーティストです。
◆『週刊プレイボーイ』46号「Matt(23歳) 父・桑田真澄氏を長年、取材する記者が直撃!」では、このインタビューの続き、整形疑惑から好みのタイプまでを告白。そちらもお読みください!
●Matt(マット) 1994年7月18日生まれ。23歳。本名、桑田将司。身長181cm。現在はブライダルモデルや音楽、メイクなど幅広い分野で活躍中。テレビ番組の出演も多数。
(取材・文/石田雄太 撮影/池田博美)