第19回のテーマは「ドラマチックな恋愛」

『週刊プレイボーイ』が15歳の頃から撮り続けてきた、誰もが認める実力派女優・黒川芽以ちゃん(さん?)が今年で30歳!

その記念にデジタル写真集をつくりたい!ということで、彼女とのコラボを思い立った週プレは、カメラマン・熊谷貫氏が“黒川芽以と東京の夜”をテーマに撮り続けていく写真集用の撮り下ろしカットを交え、芸歴24年&女優歴20年という彼女が貴重なエピソードを惜しげもなく告白するエッセイ連載。

写真集のメイキングと人気女優の素の言葉が絡み合いながら進行していく史上初のウェブ連載。30歳の黒川芽以による、30の言葉と30の夜をお届けします!

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女優歴20年、地道にコツコツの黒川芽以です。

12月23日、主演映画『二十六夜待ち』がいよいよ公開になります。過去を思い出せない男と、過去を忘れたい女の愛と孤独を描いたラブストーリー。

大人の恋愛っていいですよね。今作のような恋愛経験はもちろんないけど、ドラマチックな恋愛に憧れている頃もありました。若さゆえに、どっぷりハマってしまうこともあったかもしれない…。

仕事も好きだけど、恋愛も好き。“仕事が手につかない”みたいにはならないけど、恋をすると仕事が終わった瞬間に恋愛モードに切り替わります。たぶん、私の中にはオンとオフの恋愛スイッチがあるんだと思う。

恋愛をする時は、最初が肝心だと思っていて。連絡はどのくらい取り合うのか、どれくらいのペースで会いたいのかなど、序盤である程度のスタイルが決まってしまうと思うんですよ。過去の恋愛とか気になることがあるなら、付き合う前に聞いておくべきだし。

メールやLINEの連絡はマメに取り合ったほうがいいのかどうか…相手によると思うので、どれが正解なのか迷いますよね。1日1回「おやすみ」って連絡だけがいい場合もあるし。「おやすみ」だけでなく「おはよう」のメールがきた時は、朝からメールなんてもらったことがなかったから衝撃的でした。

恋の駆け引きを楽しむ人もいるけれど、私はそうは思わない。駆け引きをする時間があったら、ストレートに気持ちを伝えたいって思っちゃいます。それは、恋愛に対するプライドがあまりないからなのかもしれません。仕事のプライドは、割とあるほうなんですけどね(笑)。

ひとつ憧れているのは…

ひとつ憧れているのは、ミュージカルのような朝をふたりで過ごすこと。一緒に歌って踊ってくれる人がいいんです。音楽をかけるところから1日が始まり、リズムを取りながら目覚める。それに付き合ってくれる人はいないですけど、そんな朝を迎えられたら面白いだろうなぁ(笑)。幸せだと思います。

若い頃は、恋愛をすると映画やドラマみたいな展開に持っていきがちでした。たぶん職業柄だと思うんですけど、ドラマチックな行動をしてドラマチックなセリフも言えちゃって。

でも、もう30歳なので、もっとフラットで落ち着ける人がいいと思うようになりました。一緒にバカもできたりするような関係性が理想かな。ふふふ。

次回は、12月にぴったりの「クリスマス」について語ります!

(撮影/熊谷貫 構成/釣本知子)

※本連載の第1回~第15回までのコラムは「週プレ グラジャパ!」にて発売中の【デジタル限定】黒川芽以写真集『30×30』に掲載。是非こちらもお楽しみください!

●黒川芽以(くろかわ めい)1987年5月13日生まれ。東京都出身。93年『揖保の糸』CMでデビュー。97年に10歳でNHKドラマ『鏡は眠らない』に出演して以降、映画やドラマ・舞台と数々の作品に出演。主演映画『二十六夜待ち』は、12月23日公開! Netflixで配信中のドラマ『炎の転校生 REBORN』第4話、Amazonプライムで配信中のドラマ『日本をゆっくり走ってみたよ~あの娘のために日本一周~』第3話・第4話に出演中! そのほか最新情報は、公式ブログ、Twitter【@mei_kurokawasan】にて