歌手デビュー30周年を記念してアルバム『30th Anniversary Best』を12月20日にリリースする小川範子さん。リリース告知とともに公開された写真が「かわいすぎる!」「奇跡の44歳!」と話題だ。
週プレには14歳の初登場以来、幾度も誌面を飾ってもらったが、現在はメディアに出ることは少ない。そんな彼女の貴重な声を聞いた。
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―話題のプロモ写真を見て驚きました。昔のイメージとまったく変わらないです!
小川 それが広まりすぎちゃって怖くて。昔から撮っていただいている中村昇さんに、今回も撮っていただいたんですが、その写真が良かったからで、実際出ていったら「違うじゃないか」って絶対に石を投げられると思って(笑)。
―そんなことないですよ! 変わらない秘訣(ひけつ)ってあるんですか?
小川 普通に生活しているだけですよ。もちろん少しでも美しくいたいという気持ちはありますけど、年にあらがえない部分のほうが大きいので、それを受け入れながら。
―最近はあまり活動をされてなかったようですが。
小川 一応、去年も公の場に出てはいるんですけど、皆さんの認識としては、かなり間隔が空いたと思われているみたいで……今回のアルバムで復活したことになっているんですけど。そんなつもりはなくて。
―そうなんですね。プライベートはどんな生活を?
小川 昔とあまり変わらないですね。仕事をそれほど忙しくしていないだけの違いで、普通に過ごしてますよ。家事をして、友達と会って、あと犬の散歩は日課ですね。
―どんな犬を飼ってるんですか?
小川 ミニチュアシュナウザーという犬種で名前はポテトっていいます。だから今は何をしてると聞かれたら、まあ犬の世話係ですね(笑)。
声は昔のほうが大人っぽい?
―ゆったりした生活ですね。
小川 でもやっぱり今までの活動がCDという形で残せることがうれしくて。もちろん、それを知っていただかないと皆さんに届かないので、こうやって出ようと。
―ありがとうございます!あらためて、今回、アルバムを出した経緯は?
小川 ファンの方から「また歌う機会はないんですか?」といったお手紙をいただいたりしているなかで、スタッフの方が「30周年記念のCDを出そう」という話を立ち上げてくださって。節目なので記念に何か残せるのはうれしいですし、ファンの方に感謝の気持ちを伝えたいなと。
―アルバムのコンセプトはどのようなものなのでしょうか?
小川 30年間を凝縮しようと。130曲以上の曲の中からCD一枚に収まるように楽曲をピックアップして。でも年代も曲のコンセプトも違うので、バラバラで聴きづらいのを、なるべく一枚のオリジナルアルバムみたいに、コンサートのように、ひとつの流れで聴いていただけるようになっています。でも入れたい曲がありすぎて、落とすのが大変でした。
―今回、ファーストミニアルバムに収録されていた詩『涙』の朗読と、セカンドシングルの『永遠のうたたね』を新たに録音していますね。
小川 プロデューサーの提案で、新録もあったほうが世界が広がるんじゃないかと。そこでなるべく初期の作品をカバーしようと。
―新たなレコーディングはいかがでした?
小川 ライブではずっと歌ってきたので久しぶりという気はしなかったですが、レコーディングはリリースした約30年前以来なので、ライブと違う緊張がありましたね。
―昔と今の声を聴き比べてどうでしたか?
小川 デビュー当時のほうが大人っぽい(笑)。今では歌えないなって曲もありました。朗読した詩も14歳ぐらいのときに録音したものなんですが、妙に大人っぽいんです。少女の思い込みというか、少女ならではの独特なものなのか。だから昔のファンのイメージを壊してはいけないなと思いながら、新たに録音しました。
★『週刊プレイボーイ』1・2合併号(12月18日発売)では14歳の週プレ初撮影秘話から今後のグラビア登場の可能性も聞いた!
(取材・文/関根弘康 撮影/中村 昇 ヘア&メイク/田中徹哉)
●小川範子(おがわ・のりこ) 1973年7月20日生まれ、東京都出身。子役でデビューし、数多くの有名ドラマに出演。87年11月25日、ファーストシングル『涙をたばねて』リリース。歌手デビュー30周年記念アルバム『30th Anniversary Best』が12月20日発売!