荻野目洋子が歌う懐かしの名曲『ダンシング・ヒーロー』に乗せて、バブルな格好の女子高生たちがキレッキレのダンスを踊る“バブリーダンス”。「紅白」を始めとする年末の歌番組でも披露されたので、TVで観たという方も多いだろう。
このバブリーダンスは、高校ダンスの強豪・登美丘高校ダンス部の創作パフォーマンスで、YouTubeで公開されたPVは公開から約3ヵ月で3千万回再生を突破するほどの人気となっている。
そのPVの中でもセンターとして踊っているのが、伊原六花(りっか)ちゃんだ。高校を卒業する今年、芸能の道を歩み出した彼女に業界最速インタビュー!
―こういうインタビューって、受けたことはありますか?
伊原 初めてです。でも、ダンスの大会の後に新聞記者さんが話を聞きに来てくださったり、ダンス専門誌の取材は受けたことがあります(照)。
―さすが全国制覇常連校ですね。話題になったバブリーダンスは、昨年の「日本高校ダンス部選手権」で披露されたものですよね?
伊原 はい。その前の年まで、うちの学校がこの大会で2連覇してたんです。だから、ものすごいプレッシャーの中でパフォーマンスしたんですけど、準優勝になってしまって…。大会後はすごい落ち込んで、みんなで号泣しました。
―でも、その時のパフォーマンスの模様がすごい勢いでバズったということで。
伊原 そうなんです。同年代のダンスをしてるコだけじゃなくて、バブル世代の方々から評価していただけて(笑)。1ヵ月後にバブリーダンスのPVもアップしたんですけど、「懐かしい!」「こんなソバージュの人いた!」って反応をたくさんの方にいただけました。それを見て「自分たちのやってきたことは間違ってなかったんやなー」って思えました。
―ちなみに、ご両親はバブル世代?
伊原 はい。特にお父さんはバブルど真ん中なので、めっちゃ盛り上がってました。PVの再生回数を一番上げてくれたのは、お父さんやと思います(笑)。
―そもそも、なぜバブリーダンスをやろうと思ったんですか? 伊原 元々、うちの部のコーチが忘年会でこの曲を踊ってたんです。コーチも私たちもバブル世代ではないんですけど、当時のことを知らない分、曲や服装がすごく新しいものに見えて。実際、派手な原色の衣装で踊るのは楽しかったです(笑)。
いつか連ドラに出たいです!
―肩パット入りのボディコン服の着心地は?
伊原 肩の上にずっと何かを乗せてる感じで、慣れないと歩きにくいです(笑)。でも、タイトスカートに肩パット入りのスーツを着ると、自然と背筋が伸びて、気が引き締まるんですよ。
―表情の振り切り方もハンパなかったですね。
伊原 私たちの部は踊りだけじゃなく、その曲の世界観に合った表情を大事にしてるんです。だから、CDジャケットや昔の動画を見て、バブルっぽい表情をみんなで研究しました。部活の時間だけじゃなく、学校の休み時間にみんなで集まって、顔だけで踊ったりもしてました(笑)。
―休み時間に集団でヘン顔!
伊原 もう、めちゃくちゃ真剣に顔で踊ってましたよ。それくらいやらないと、バブル世代の方から「バカにしてる」って思われてしまうじゃないですか。
―確かに、あそこまで本気でやられると、文句が出るどころか感動的ですらあります。そのダンス部をキャプテンとして率いていた伊原さんですが、このたび、芸能界に進んだ理由は?
伊原 私は小さい頃からバレエを皮切りに、ミュージカルや現代版組踊(くみおどり)っていうお芝居っぽい舞踊もやってきたんです。演じることが大好きなので、お芝居がやってみたいなって思いました。
―なるほど。では、2018年の目標は?
伊原 まだ芸能活動を始めたばっかりなので、わからないことだらけなんですけど…いつか連ドラに出たいです! ダンス部での3年間を通じて、現状に満足してしまうと成長できないっていうことがわかったので、限界を決めずに上を目指して努力していきたいです。
(取材・文/西中賢治 撮影/栗山秀作)
■伊原六花(IHARA RIKKA) 1999年6月2日生まれ 大阪府出身 身長160cm ◯高校ダンスの強豪、登美丘高校ダンス部のキャプテンを務めた。昨年の「日本高校ダンス部選手権」で披露した“バブリーダンス”が話題になり、「NHK紅白歌合戦」などにも出演。
●伊原六花ちゃんはじめ、8人の美少女が登場する特集「次世代美少女2018」は、『週刊プレイボーイ』2018年3・4合併号(1月4日発売)に掲載!