『犬猿』の公開が目前に迫り、注目を集める女優・モデルの筧美和子

出演映画『犬猿』の公開が目前に迫り、注目を集める女優・モデルの筧美和子が発売中の『週刊プレイボーイ』7号のグラビアに約2年ぶりに登場。早くも各方面から反響を呼んでいる。

今回は「台北メロウビート」のタイトルの下、台湾・台北で撮影。寂れた路地裏やホテルを舞台にシックな衣装や真っ赤なランジェリーを纏い、甘美なムードの中、その見事なボディを大胆に見せつけている。

撮影にあたって本人が打ち合わせにも参加、ビジュアルイメージを提案したそうだが、そこで彼女を直撃! 今回のグラビアの撮影裏話から『犬猿』のエピソードまでを聞いた。

―今回のグラビアは台北で撮影したそうですね。

 普段から仕事やプライベートで海外に出かけることは多いんですけど、中華圏は行ったことがなくて。すごく新鮮でした。特に昭和っぽい街並みは気に入りましたね。

―筧さん自身、打ち合わせに参加して撮影のアイデアを出していただいたとか。

 グラビアを撮るのも週プレさんに出るのも久々だったので、いいものにしたくて。台湾と聞いた時、昔、見た写真集が思い浮かんだんです。陰影のついた写真が多かったんですけど、グラビアでそういうのはあまりやったことなかったので提案させてもらいました。

暗さの中に明るさがあるようなイメージで心の動きを大切にしました。撮影中も場面ごとに陰と陽、様々な感情が入り混じった人物像を思い描いてカメラに向かっていましたね。

―今回は結構、髪型とかもラフですよね。

 今回、メイクとかそんなにしなくていいなと思って、髪もぐしゃっと動きがあるのもいいなって。最近、お芝居などを通じて改めて人間臭い感じの魅力に惹かれていて。生っぽい感じを表現したかったんですよね。

―特にお気に入りのカットは?

筧 ラストページのカットです。モーテルみたいな建物の屋上で撮ったんですけど、差し込む光と寂れた風景がまさに陰と陽を感じて。自分のイメージとも重なったかんじがして気に入ってますね。

―ほんと、かなり積極的に撮影に臨んでいただいたんですね。

 そうですね。前はもっと受け身でしたけど、自分から提案したりスタッフの皆さんと意見を交換したりすればもっと楽しめることがわかってきて。最近は昔ほどグラビアをやる頻度も減ってますが、昔よりもっと好きになりましたね。

―嬉しいお言葉です。ところで出演された映画『犬猿』もいよいよ公開で。この作品は真面目なサラリーマンの弟(窪田正孝)に荒い性格でトラブルメイカーの兄(新井浩文)。“できる”女だけど容姿がさえない姉(江上敬子)に器量はいいけど仕事の要領がよくない妹(筧美和子)という、対照的なキャラクターの兄弟・姉妹4人が複雑に絡んでいく、おかしくも壮絶なドラマです。これもかなり思い入れをもって演じたそうですね。

筧 はい。台本を読んで、私が演じる真子は「自分に似ているな」と思いました。映画のように仲は悪くないけど、私にも姉がいるんですよ。姉妹ならではの気持ちがすごく良くわかって。見抜かれすぎて怖いくらいでしたね。

悔しさを感じながら、涙がこぼれてました

―真子は姉が経営する印刷所を手伝いながらグラビアなどのタレント活動をしてるんですよね。

 そこも重なる部分やわかる気持ちがたくさんありました。出てくるセリフとかは私の存在ありきで書いてくれたのもあったかもしれないけど、自然な感じで演じればいいって環境を監督が作ってくれたのかなって。

―映画の中には「胸がデカイだけで芝居ができない」みたいなセリフもあって。

筧 そうなんです(笑)。「私もそんなこと言われたな」って思い出しましたね。これは真子に言ってるのか私に言ってんのかってちょっと悔しくもなりました(笑)。でもそこ以外にも重なる部分があって。不器用で要領が悪いところとか、悪気はないのに余計なことを言って後悔したり、あとお姉ちゃんと同じことをしてもうまくいかず、がっかりしたりとか。

最初に台本を読んだ時は「わかる、わかる」って悔しさを感じながら、涙がこぼれてましたね。でも読み終わった後、これをやれるのは自分しかいない、やってやろうって思って。

―ある意味、自分に向き合うみたいな。

 そうですね。きっと役と自分を切り離してやられる役者さんもいると思うんですが、今回は自分も一緒に成長するくらいの気持ちでやろうって。自分が今まで感じたことを引っ張り出してきて向き合いました。

演じながら苦しいし、悲しいことも多かったんですけど、自分を見つめ直すこともできた。いろんな意味で勉強になりましたね。

―では、特に印象に残ってるシーンとかあります?

 うーん、なんだろう…自分が出てるシーンではあまり浮かばないかなぁ(笑)。江上さんと新井さんがアパートの一室にいて、チャーハンを食べながら話してるシーンがあるんですが、そこが好きです。

―すごく普通のシーンですね(笑)。

筧 皆さん個性があるので、むしろそういうさりげない場面が印象に残ってます。おふたりの呼吸というか、掛け合いが何気なくて、絶妙で好きでした。

―女優としてますます活躍する中、好きな男性のタイプも変わったりは?

筧 う~ん。どうだろう(笑)。ご飯が美味しいとかちょっとしたことでも一緒に感動できる人! あと毎日、こんなことがあった、あんなことをしたいって話をお互いにして一緒に夢を膨らませたいです。

―では、最後に今後の目標をお願いします。

筧 もちろん、お芝居をもっとやっていきたいなって気持ちが強いですが、今回、一緒に写真をイチから作られせていただいたように、何かを作るのが好きなだなって思うので。ジャンルに縛られずクリエイティブにやっていきたいです。例えば、写真を撮ったり、文章を書いてみたり。新しいことにもどんどん挑戦していろんな自分を見せていきたいと思っています。

●筧美和子のグラビアは週刊プレイボーイ7号に掲載!

※本誌掲載グラビアでの中国語は「筧さんご本人が直接編集部に打ち合わせにやってきて、イメージ等の話し合いをさせていただいた」という内容を翻訳したものになります。

(取材・文/大野智己、撮影/佐藤裕之)

■筧 美和子(KAKEI MIWAKO)1994年3月6日生まれ 東京都出身 身長164㎝ 血液型=AB型 ○ファッション誌『JJ』専属モデル。出演映画『犬猿』が2月10日(土)より公開予定。『犬猿』公式サイト【http://kenen-movie.jp/】 筧美和子公式Twitter【@miwakokakei】 筧美和子公式Instagram【@miwakokakei】