あの渡辺麻友が後継者として指名したという小栗有以ちゃん

2018年、週プレNEWSが“大注目する期待のアイドル”連続インタビューも、ついにラスト6人目!

最後に登場するのは、AKB48の“未来”と呼ばれる小栗有以(ゆい)ちゃん。あの渡辺麻友が後継者として指名したという逸材だ。

インタビュー前編に続き、アイドル界の未来を担う彼女に突撃した!

* * *

―なぜか、まさかのブランコトークで盛り上がってしまいましたが(笑)。小栗さんのことが少しずつわかってきた気がしますよ。そういうピュアで純粋な頃にAKB48になったんですね。でも、なぜAKB48に入ろうと…その前に芸能活動とかしていたんですか?

小栗 小3くらいからダンスを習っていたくらいで何もやってないです。その頃、仲良しの友達が4人いて、その中にAKB48が大好きなコがいたんです。私も好きだったんですけど、そのコは握手会に行ったりするくらい好きで。そしたら「チーム8のオーディションがあるんだよ」「みんなで受けよう」って言い出して。

で、「チーム8ってなんだろう?」って調べたんですよね。おばあちゃんに相談したら「やってみなよ」って言われたので応募したら、みんな嘘だったんですよ。

―え、嘘って? ドッキリ?

小栗 ただ「なんか言ってみただけ」っていう感じだったんです。「自信ないし。受けるわけないじゃん?」みたいな。送ったのは私だけだったんです。ただひとり信じ込んで。

―また、そこがピュアですね(笑)。

小栗 でも、それよりも前から友達は「有以、AKB48になれるよ」って言ってくれてて。「オーディション受けなよ」って。前からそう言ってくれてたから「送ってみよう」って思ったのもあるんです。

―じゃあ友達も「受けなよって言っても受けないから、みんなで背中を押そうよ」って、ドッキリを仕掛けたのかも? でも、オーディションをするっていう段階で「チーム8は各都道府県から代表ひとりを集めた47人体制になる」ってことは発表されていたんですよね?

小栗 されていたと思います。だからオーディション会場に行った時に、ひとりしか受からないのかって思って。絶対にないなって。しかもオーディションの時に私、最年少で「お姉さんばっかりでどうしよう」って怖くて。みんな、2:2で並んで座るんですけど、たまたま一番前の席にひとりで。みんな隣の人と仲良く喋ってるんですけど、本当に辛くてどうしようって。審査の人と目が合ったらニコッてしてました。そしたらその人が「大丈夫だよ」って感じで微笑んでくれたのを覚えてます。

小学3年生の時に伝説の初ライヴ!?

―それで実際、ウマくいったんですか?

小栗 歌では自分を出せたなって思いました。習ってなかったんですけど、すごく好きだったから。TVを観ながら一緒に歌ったりしてたし、あと学校の友達と地区会館で衣装作って歌ったこともあったので。

―それはどういう…地区会館でライブ?

小栗 小学3年生の時なんですけど、友達の親がお洋服を作れる方で「一緒にカワイい衣装作って歌いたいね」ってことになって作ってもらったんですよ。で、友達3人くらいで衣装を着て、ミニコンサートをやったんです。『ヘビーローテーション』を歌いました。私は真ん中のポジションをさせていただいて。

―センターをさせていただいて(笑)。初ライブですね! お客さんは来たんですか?

小栗 そんなに来てないです(笑)。そこらへんにいたコたちに声をかけて、「みんな観に来てねー」って。緊張しました。でも楽しかったです。

―おぉ~伝説の初ライブじゃないですか! 声援とかガチ恋口上(曲の前奏や間奏でファンが叫ぶ口上のこと。チーム8ではお馴染みに)も出ましたか?

小栗 出るわけないじゃないですか(笑)。振りもTVとか観て覚えて。ソロダンスもしたかな。完璧ではなかったけど、みんな頑張ってやりました。観ている人たちもみんなで踊ってくれたり。すごく楽しかったです。

―素晴らしいです。小栗有以のルーツですね。そんな思い出もありつつ、オーディションを勝ち進んで東京代表になったわけですよね。

小栗 はい。合格の連絡があった日は旅行に行ってたんです。で、ご飯食べてたら電話がかかってきて合格したって言われて。…ビックリしました。もちろんやりたいって思ってたけど、いざ選んでいただけると…。「芸能人になったら親と会えなくなっちゃうんじゃないか」って。

―そんな隔離されるわけないでしょ(笑)。家族と引き離されると思ったんですか?

小栗 そう思って、いろいろ考えちゃったんですけど。友達4人のグループのコに電話して「受かったんだけどどうしよう」って相談したんですよ。そしたら「絶対にやりなよ!」って言ってくれて。そういう後押しもあって、いろいろ考えた結果、やろうって思いました。

―その結果、東京代表になって、そのカワイらしさはすぐに話題になりました。「2万年にひとりの美少女」と言われるようになり…。

小栗 いや、そう言ってもらえたのはありがたいんですけど、もう本当に申し訳なくて。紹介していただく時にも「“2万年にひとり”なんですよね」って言われるとどうしようって思ってます。ありがたいはありがたいんですけど、全然そんなことないんですよ。だって2万年って!

―まぁ、2万年間、小栗さんよりもカワイいコが存在しなかったってことですもんね。それは確かに言い過ぎだろうと。

小栗 そうですよ。普通にいますよ!

麻友さんに「アイドルでいる上で何が必要ですか?」って

―じゃあ、強いて言うなら何年にひとりだと思います?

小栗 ええ?? じゃあ…チーム8にかけて、8日にひとりでお願いします。

―8日にひとり! 街で8日間歩いていて、すれ違った中で一番の美少女ってことですか?? それは少なく見積もり過ぎでは…。

小栗 いや、そのくらいでお願いします。

―では、そう書いておきます(笑)。さて、そろそろ最後ということで、今年の目標について教えていただければと。昨年は不動のセンター、渡辺麻友さんが卒業されましたが、小栗さんに「AKB48を背負ってほしい」と考えているファンも多いと思います。

小栗 麻友さんに「後継者」って言っていただけたのは本当に嬉しくて。最後の曲『11月のアンクレット』では3列目の真ん中のポジションに立たせていただいて、麻友さんの背中を見ながら歌わせていただきました。振りでもペアで踊るところもあって、本当に幸せだなって。紅白での麻友さん、目に焼き付けました。今年の目標は「AKB48を背負うメンバーのひとり」として活動していこうって思います。

―AKBを背負うメンバーのひとり――そのためには何が必要ですか?

小栗 私、麻友さんに「アイドルでいる上で何が必要ですか?」って聞いたことがあって。そしたら「自分を持つことだよ」って言われたんです。「自分を守るのは自分しかいないから。自分の信じた道を真っ直ぐ行って。誰に何を言われようと信じた道だったら大丈夫」って。

考えれば考えるほど、この言葉は本当に難しいことだと思うんです。でも、麻友さんからいただいた言葉を胸に2018年は「自分の信じた道を真っ直ぐに行く」を意識していこうと思います。

―では、小栗有以にとって信じるアイドル像とは?

小栗 アイドルは見ている人を笑顔にして、楽しませるのが役目だと思っています。そのために練習とか日々の生活があって。やっぱりステージに立った時にパッと溢れるオーラというか、キラキラしたものが出るのがアイドルだと思うので。

つま先から指一本まで全部意識を入れて、パフォーマンスをすること。立ち姿、振舞いもすべて…。そのためには本当に大変だし、私も気持ちがブレちゃうこともあるけど、そこを目指して真っ直ぐに行こうと思います。

―ピュアで真っ直ぐな小栗さんのことがよくわかりました。今年も頑張ってください。

(取材・文/篠本634[short cut] 撮影/武田敏将)

 

■小栗有以(おぐり・ゆい)2001年12月26日(16歳)東京都出身。AKB48チーム8の東京代表。好きな食べ物は「カントリーマァム」。現在、今年行なわれる第10回AKB48選抜総選挙の開催地募集中! 9thアルバム『僕たちは、あの日の夜明けを知っている』も好評発売中! 公式サイト https://www.akb48.co.jp