元日に放送されたバラエティ番組『ぐるぐるナインティナイン』(日本テレビ系)の人気コーナー「おもしろ荘」に出演するや、親子芸というインパクトと、娘・レイラちゃんの厳しすぎるツッコミで人気急上昇!
新たなスター誕生となるのか!? 気になる「完熟フレッシュ」の池田57CRAZY(いけだごなくれーじー・42歳)、池田レイラ(12歳)を直撃した!
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―「完熟フレッシュ」結成のきっかけはどちらから?
57 僕からですね。妻と別れて、レイラが4年生のときに、「将来タレントになりたい」って言ってきたんで、「今だ!」って思って(笑)。でも最初は「いやだ」って言われちゃったんです。
レイラ お笑い見るのはすごく好きだったんですけど、自分がなりたかったのは、バラエティに出るようなタレントさんで…(笑)。
57 で、6年生のときに、もう本当に今しかないと思って「応募用紙を書いたら絶対に出なきゃいけない」と言って無理やりM-1に応募したんです。そこだけ親の“権限”をフルに使いました…。
―だましたんですか(笑)。
レイラ そうですよ。当日会場に行ったら欠席がいっぱいいて。で、自分も帰ろうとしたら「原宿で帰りに何か買ってあげるから?」って言ってきて。それで渋々というか。
57 そしたら、前の出番のコンビがネタを飛ばしちゃったんです。今度はそれを見たレイラがビビっちゃって。そこで「大丈夫。もう出るんだから腹くくんなきゃ」と言って出たら、僕が真っ先に噛(か)みました(笑)。
―ダメダメじゃないですか!
レイラ コンビ名を「カンジュクジュクジュク!」とか言ってね。
57 そしたらレイラのほうが堂々と正面向いてしゃべりだして。僕はもうレイラのほうしか見れなかった。
レイラ 今思うと、前の人たちのおかげで初のM-1を堂々とやれたなって思います。
―ネタ作りはどちらが?
57 大筋は僕が作って、レイラからの要望を入れる感じですね。「ウケないから外したい」と言われたら外します。今ではレイラの考えたところばかりが残っていますね。本番でもアドリブがバンバン飛んできます(笑)。
レイラ パパは客観視ができない人なんで(笑)。
57 いやいや、僕だってできますよ!
レイラ いや、できないから昔のコンビも売れなかったんだよ。
57 売れかけてたのに…。
鉄板フレーズの誕生秘話
―ネタの改善は家で?
レイラ ネタ下ろしのライブが終わった直後に「ここはダメ!」とかって言います。
57 しかも、ほかの芸人さんたちがいるところで、平気で「そこに座って」とか言って説教を始めるんですよ。
―それ、見せしめですよ!
レイラ でも、そうしないとパパはすぐ忘れちゃうから(笑)。
―「売れない芸人はもはや犯罪者です!」とか「生まれてくる家間違えた~!」など、鉄板のセリフもありますよね。あんなインパクトのあるセリフはどうやって?
57 「売れない芸人…」というのは、僕の実話に基づくやつですね。別れた妻に「芸人で売れないのは罪」って言われたんです。ちょっと悲しい思い出(笑)。
レイラ へぇ! そうなんだ。
―けっこうリアルなやつだったんですね。
57 「生まれてくる家…」はふたりで考え出したフレーズです。
レイラ あのセリフに、日頃の不満を乗せて言う人も増えてるみたいで、びっくりしました。
―確かに使いやすいですね。「付き合う男間違えた~!」とか。
57 そういう感じですね。
レイラ けっこう見てくださっている方がいて、私たちのネタが浸透していることがすごくうれしかったです。
―「おもしろ荘」出演以降、仕事が増えるようになって変わったことは?
57 最近、レイラの食欲がすごいんですよ。
レイラ ロケ弁みたいにしっかりした食事を1、2時間置きにしたりとか。
―よかったら、これ食べてください!(差し入れを渡す)
レイラ いいんですか? やった! でも私、太ったりしないんですよね。カロリーとかどうなってるんだろう。
57 そう。体形が変わってないから、身長も伸びてきてるのかなって。
―成長が速い時期ですよね。
レイラ 私としては、パパとの身長差を大切にしたいから、伸びるのがすごくいやで。街中で「案外小さいんだね」とか声をかけられるとすごく安心するんです(笑)。
★後編⇒親子漫才がインパクト大の完熟フレッシュを直撃!「M-1にこだわって決勝に出られるように頑張りたい!」
(撮影/下城英悟)
●池田57CRAZY(いけだごなくれーじー) 1975年生まれ、山口県出身。お笑いコンビ「ロックンロールコメディーショー」を経て、2013年に活動を引退し、就職。その後復帰し、会社勤めを続けながら「完熟フレッシュ」を結成した
●池田レイラ 2005年生まれ、東京都出身。名前の由来は、デレク・アンド・ザ・ドミノスの名曲『いとしのレイラ』から。大のロック好きであるお父さんによるもの。オン眉パッツンの髪型が特徴