1月12日にお披露目ライブを行なったばかり。メンバーのマスクの額部分には“推し仮想通貨”のロゴが。 1月12日にお披露目ライブを行なったばかり。メンバーのマスクの額部分には“推し仮想通貨”のロゴが。

仮想通貨取引所「コインチェック」が約580億円相当の仮想通貨「NEM(ネム)」を失った事件の余波は、アイドル界にも及んでいた!

今年1月に誕生したばかりの「仮想通貨少女」は、なぜかレスラーマスクを装着するメンバー8人それぞれがビットコインやモナ、リップルなど“推し仮想通貨”を持つアイドルグループだ。給料も仮想通貨で支払われるため、所属事務所はコインチェック社に200万円を預けていた。

今の様子を所属事務所に聞いてみると…。

「今、コインチェック社の口座は凍結されていて、お金を引き出すことはできません。そこで彼女たちに『日本円でギャラを支払おうか?』と聞いたら、『仮想通貨を推進するアイドルが、日本円でもらうのはなんかイヤです』と。彼女たちの仮想通貨に対するこだわりはすごく強いんです」

―でも、給料をもらわないと生活ができないのでは?

「仮想通貨少女は活動を始めたばかりなので、最初の給料日は2月です。もし給料日までに口座が復活すれば、仮想通貨で支払おうと思います」

―じゃあ、今のところ彼女たちに直接の被害はない?

「ただ、ライブの入場券も物販も仮想通貨での決済です。ファンの方の中には、コインチェック社でNEMを買った人もいると聞いています。NEM担当のコは高校2年生でとても純粋なので、『ファンの人たちは、ちゃんとご飯を食べられているかな』とすごく心配しています」

―それにしても、今回の事件でいきなり注目された感じがありますが。

「NHKなど大手マスコミが20社ほど、ネットメディアなどを含めるとそれ以上の取材がありました。また、ロイターをはじめ、アメリカ、イギリス、ドイツ、ロシア、韓国、シンガポール、マレーシアなど世界中のメディアから問い合わせがありました」

―これだけ注目されると、正直オイシかったり?

「…う~ん。でも、あまりいいことが書かれてないんですよ。今回のことで仮想通貨の良い点も悪い点もわかったので、あまり浮かれず歌と踊りを頑張って、コツコツとファンの方を増やしていきたいと思います」

乱高下が激しい仮想通貨だが、少女たちは堅実路線!?