2017年の年末。乃木坂46を卒業し、ソロ活動をスタートさせた伊藤万理華。乃木坂46の卒業生としては、初めての週プレ表紙だ。
撮影場所は香港。その魅惑の街を行く伊藤万理華の圧倒的存在感が発売前から話題になっている。そんな注目の写真集の全貌を語ってくれたぞ!
■演者もスタイリストも死ぬ気でやろうって
―さて、ファースト写真集『エトランゼ』を引っさげて週プレの表紙に初登場です。
伊藤 いや……本当にうれしいです。グループにいたときも、雑誌の単独表紙って数えるくらいしかなかったから。でも週プレさんには、一番最初からお世話になったじゃないですか。
―そうですね。週プレは乃木坂46の初めての取材&撮影をやらせていただきました。
伊藤 それに、乃木坂のデビューから追っていただいたドキュメンタリー本の『乃木坂46物語』も作っていただいて。アンダーライブの話とか、取材後に週プレを見て、「変に盛ったりしないで、本当にあったことを書いてくれてる!」ってうれしかったです。
乃木坂メンバー全員に満遍なく取材してもらったじゃないですか。当時はアンダーのコって取材が来ること自体珍しかったから、みんなも喜んでたし。
―ありがとうございます。そんな週プレにファースト写真集とともに戻ってきていただいて(笑)。写真集は香港で撮ってきたんですよね。
伊藤 そうです。写真集の一番最初の打ち合わせで「万理華さんは、ほかのメンバーのようなアイドル、アイドルした感じじゃなくて、こういう退廃的なイメージも合うんじゃないか」って提案していただいて。香港っていう街が好きなのもあったんですけど、「自分のことをわかってくださってるな」って思って。
―グループにいたときから「アイドルらしくないアイドル」と公言していましたもんね。そして、スタイリストとしても参加されたという。
伊藤 はい。今回22の衣装があるんですけど、ほぼ私服です。そのために大量に買い込みました(笑)。自分の好きな服や髪型、アクセサリーが詰まってます。「今までの要素も、新しい一面も全部詰め込んだものにしたいな」って思っていて、ちゃんと表現できてると思います。
―初の水着や下着姿にも挑戦していますしね。
伊藤 そうですね(笑)。それに香港っていう街が、カラフルだけど重さもあるから、そこがマッチするようにいろいろ考えました。でも、演者もスタイリストも両方やるのは…。死ぬ気でやろうって決めていたけど、「スタイリストとして考えなくちゃいけない悩みが、演者として撮られるときに出ないように」って思ってたんです。でも、それは本当に大変なことでした。
―タイトルの『エトランゼ』というのもインパクトありますね。「見知らぬ旅人」「異邦人」という意味があります。
伊藤 若いコたちからしたら、「どういう意味なんだろう?」って調べたくなる感じ。あと、普通の写真集にはほとんどないと思うんですけど、一番最初に“序文”というか、ある小説の一節が書いてあるんです。その文で世界観というか、イメージが広がると思います。そこにも注目していただきたいですね。
香港撮影秘話。三大ニュースを発表!
■涙、涙の香港撮影秘話。三大ニュースを発表!
―ということで、香港での撮影をふり返っての三大ニュースを挙げてもらえますか?
伊藤 さっきも言いましたけど、スタイリングをやらせてもらったんです。でも、フィッティングのときはOKだと思ってたのに、香港に行く直前になって不安になってしまって。で、さらに服を買い足して(笑)。でもスタッフさんに言えなくて。そのまま香港に降り立ってしまって、香港での最初の打ち合わせで泣いちゃったんです。
―それはどういう涙で?
伊藤 責任感もあるし、「自分勝手なことをしてしまってる」って気持ち。あと、乃木坂46の東京ドームでのコンサートの数日後だったこともあるし、いろんな思いがあって頭がパンクしてしまったんですよね。
―第3位は「万理華、香港に降り立った瞬間、涙のスタート」ですね。では第2位は?
伊藤 実際に香港に住んでいる方の家をお借りして撮影したんです。4畳半くらいの部屋に家族で住んでいらっしゃる家で。そこに住んでいる少女っていう設定で、下着姿でゴロゴロしたり、お菓子を食べたりっていう。「この部屋になじもう」「ここに住んでいる感じを出そう」って。
―今回のグラビアでも、ベッドで寝っ転がっている写真が掲載されてます。
伊藤 あれ、お気に入りのショットです(笑)。もっとブスな表情もたくさんあって、写真集に載せたかったんですけど、さすがに「この写真はやめておきましょう」ってストップがかかりました(笑)。あの部屋の持つパワーというか…。あれは強く覚えてますね。
―あれは「アイドルの写真集ではない」と思いました。女優ですよ! 第2位は、「万理華、香港の少女になりきる」ですね。では、注目の第1位は!
伊藤 もう本当にいろいろあって悩むんですよ。でもやっぱり撮影の最後、フェリーで撮ったシーンですかね。今まで乃木坂46としてやってきた6年間をふり返って、自分をふり返って。あそこで全部消化できたんですよ。もうめっちゃ泣きました。写真集を見る人には伝わらないかもしれないけど、自分の中では本当に大きかったです。
―写真集、すごく楽しみになってきました! 三大ニュースの1位は「万理華、フェリーに乗って泣く」ですね。ってことは、涙で始まって、涙で終わった旅だったと。
伊藤 ですね!(笑)。あ、あと撮影後に食べた、丸ごとのメロンを半分にカットした上にソフトクリームを乗っけたスイーツを食べたんです。すごくおいしくて、大ニュースでした!
―え? それが1位?「万理華、仰天スイーツに舌鼓」?
伊藤 あはは(笑)。とにかく、アイドルっぽくないし、「彼女と旅してる感」とかゼロの写真集ですけど、ぜひ見てください。私の新しい“名刺”になっていると思います!
■伊藤万理華の表紙&巻頭グラビアは『週刊プレイボーイ』10号(2月19日発売)に掲載! 乃木坂46を卒業した彼女の新たな魅力をご覧ください!
(取材・文/篠本634[shortcut] 撮影/大江麻貴)
■2月20日、22 歳の誕生日22着の衣装をスタイリングした写真集『エトランゼ』を発売!
■3月31日(土)に週プレ酒場にて「エトランゼ発売記念。特別トークショー」を開催! 『エトランゼ』購入者特典として、応募者から抽選でご招待。 詳細は写真集の帯裏か、週プレ酒場の公式サイトをチェック!