『彼氏をローンで買いました』では、受付嬢役を演じた久松郁実 『彼氏をローンで買いました』では、受付嬢役を演じた久松郁実

3月9日からdTVとFODでドラマ『彼氏をローンで買いました』が配信される。脚本は『101回目のプロポーズ』や『ひとつ屋根の下』など往年の名作を描いた野島伸司氏だ。

ストーリーは「専業主婦」を目指し、本命の彼氏の前では猫をかぶる浮島多恵(真野恵里菜)が、月々39800円のローンで“購入”した彼氏・刹那ジュン(横浜流星)にストレス発散するというモノ。

真野恵里菜以外にも主要キャストとして登場する長谷川京子、久松郁実、小野ゆり子らから発せられる言葉は、専業主婦の座を射止めるための男を落とすテクニックや、女性同士で語られる赤裸々な本音など「これが女性の本性なのか…」と驚きの連続。ある意味、男性にとっては刺激的ながらオンナ心を学ぶのにふさわしい作品となっている。

今回は、そんな本作に真野恵里菜の後輩役として出演し、3月6日より放送開始のコラボ作品『KISSしたい睫毛』(フジテレビ系)では主演を務める久松郁実を直撃! 作品の魅力や自身の結婚観まで聞いてみた。

―今回の役は受付嬢と聞きましたが、どんな役でしょうか?

久松 私と真野さんと小野さんが受付嬢なんですけど、主人公・浮島多恵の恋愛を中心に3人で「素敵な旦那さん」をゲットするために“オンナの話し合い”をしている場面が多いです。

―なんですか、“オンナの話し合い”って…もう怖い。

久松 うふふ、すごい激しいですよ。最初のナレーションから「夢の専業主婦目指して、イケメンエリートをゲット」って流れますから、それ以上にリアルな計算高い面やセリフだらけ。

特に女子トイレでの会話なんか、一番、女子の本音が出ていて注目してほしいんですけど、男性にとってはツラいかも(笑)。普段、女子同士でも「そこまで口にしないでしょ!」ってところまで言っているので。女性は共感しつつ楽しめると思いますけど(笑)。

―いやいや、いきなり恐怖を煽(あお)らないでください!

久松 あとセリフがすごいです。1話目で“キャリアブス”ってセリフが出てきた時は、ちょっと「おお!」って思いました。普通、そんなこと人に思えないですよね。でも、それを野島さんが考えてると思うと、めっちゃ面白いんですよね。「墓場まで猫かぶってニャンニャンニャン」とか(笑)。毎回、名言が出てくるのでそこも注目してほしいです。

私、計算してもすぐバレるんです

―面白いですけど、ふと素に戻って意味を考えるとツラい…。ちなみに、久松さん自身はそんな計算しているんですか?

久松 私でもたまには計算しますよ。セリフにある「地雷を踏まないように生きてきた」とかガチだなと思いましたし。でも私、計算してもすぐバレるんですよ。顔に出ちゃうらしくて、わかってるだけでも80%はバレてて意味ないんです。

―以前、“心は5歳児”という話をされていましたけど、そのせいですかね(笑)。最近バレたことはありますか?

久松 友達とご飯行った時、焼肉が食べたかったのでそれとなく誘導しようとしたんですけど、見透かされてしゃぶしゃぶに連れていかれました。逆にしゃぶしゃぶの気分にさせられちゃうんですよ。(ぐぅ~~とお腹の音が鳴る)すいません!(照) お肉の話したらお腹空いちゃって…。

―貴重な場面ありがとうございます(笑)。役でもそうですが今、若い人は専業主婦を希望しているといいますけど、御自身も?

久松 わかります、憧れはあります。同世代のコがちょうど就職するんですけど、みんな家庭に入りたいって言ってますし。ただ、家のこととか子育てに専念できたりはいいのかなと思うんですけど、私はなんか働いていたいって気持ちがどこかにありますね。実際、今の仕事も楽しいですし。

あと願望はあるけど、まだ結婚自体考えられないですね。22歳の自分が思ってたよりも、めちゃめちゃ子供で(笑)。両親は私を若くして産んでるんですけど、今の私では考えられないですね。30歳くらいを目標にしています。

―イケメンエリートと結婚したいというのは?

久松 それが私、カッコイイと思うのがイケメンじゃないみたいなんですよ。周りに「あの人、カッコイイ」みたいな話すると「え、ヤダー」って。だからイケメンにはあまりキュンとならないですね。

―世の男性に希望をありがとうございます。キュンとする言葉や男性の仕草とかはあるんですか?

久松 ん~普段、私服の人がネクタイ締めてるところとか。ギャップですね。あと、憧れている告白のシチュエーションはあります。デートの終わり際に道を歩いていて「付き合おうよ」ってストレートに言われたいです。凝って告白とかも嬉しいとは思うんですけど、その過程とか恥ずかしいので、さらっと言ってほしいです。

デートシーンでは上目遣いを…

―今回は久松さんが主役のコラボ作品もありますが、そちらでは恋をするとか。

久松 はい。本編とは逆に自分がいろいろアドバイスされる側になるんです。私も経験豊富な人からアドバイスを聞いて、その通りにしたいタイプなのですごく役に共感してました。

―でも、アドバイスとか受けなくても自然とモテるタイプでは? 以前、グラビアの現場でカメラマンさんに「モテる表情がわかっている」と言われてましたし。さらに磨きがかかっているんじゃ…?

久松 磨けてますか? でもグラビア撮影では甘えた表情とかたくさんするので、今回の作品で結構活かされてる部分はあると思います。特に、私の役はめちゃくちゃぶりっコなので。コラボ作品ではデートシーンがあるんですけど、その時は上目遣いしてみようとか思ってやってます。

―今回は受付嬢という役柄でしたけど、今後やってみたい役はありますか?

久松 私、『ナースのお仕事』の頃から観月ありささんが好きなんですよ。だからいつかナース役はやりたいです。

―実際、ナースとして働くことに憧れたりは?

久松 昔はナースやキャビンアテンダントになりたかったんですけど、勉強が苦手なので(笑)。大人になってからはネイリストさんもやってみたいと思いました。自分でもやるんですけど、細かい作業するのが好きなんです。

―じゃあ、これから役柄で演じることができたらいいですね! では、最後に今後の目標をお願いします。

久松 最近、演技のお仕事をいっぱいいただいて本当に楽しいと思ってるので、これからもいろんな役に挑戦できたら嬉しいなと思っています。

(取材・文/鯨井隆正 撮影/鈴木大喜)

■久松郁実(HISAMATSU IKUMI) 1996年2月18日生まれ 東京都出身 血液型=O型 身長165㎝ B83 W59 H86 ○ファッション誌『CanCam』専属モデル。最新情報は公式Twitter【@hisamatsuikumi】をチェック!

■ドラマ『彼氏をローンで買いました』は3月9日よりdTVとFODで配信開始! 詳細は公式ホームページまで。コラボ作品『KISSしたい睫毛』(フジテレビ系)は3月6日(火)午後11時30分よりOA!