2014年から毎年、週プレでソログラビアを披露してきた岡田奈々がAKB48の最新シングルで初センター!
どのメンバーよりまじめで、自分と向き合い、着実に成長を遂げた彼女。AKB48の復活は彼女にかかっているのかもしれない。
■昔は遊びに行ったら負けと思ってました
―週プレ5回目のソログラビアにして、ついに表紙です!
岡田 うれしいです! まさか表紙をやらせていただけるとは…。最初は表情やポーズをどうしたらいいかわからなかったけど、今はこう撮られたらこう写るかなとイメージできるようになりました。
―成長しましたね。そして今年、成人式を迎えましたが。
岡田 急に老いを感じるようになりました(笑)。U-17世代のコンサートを見て、みんな若くて元気だなあって。そして昔の自分は、こんなふうにがむしゃらにやってきたよなあって。
―がむしゃら、ですか。
岡田 毎日怒られてばかりで、一生懸命やること以外取りえがなくて。劇場公演の前日は絶対にひとりで公演をやって。休みの日も自主練。遊びに行ったら負けだと思ってました。
―ストイック! 若手はみんなそこまでやってるんですか?
岡田 いや、そこまではやらないです。私はそうやってスタジオにこもって、自分の中でやって損はないと思っていたし。
―きっとそれが今回のセンターにつながっていると思います。
岡田 でも48グループのシングルのセンターって誰でもなれるものじゃないし、だから発表された瞬間は動揺と、うれしいというよりも夢を見てるみたいでした。
―あれから時間が経ちましたが、いかがですか?
岡田 いまだに実感が湧かなくて、MV撮影もいつもどおり踊ってる気持ちで、真ん中にいても全然緊張しなくて。でも音楽番組とかに出たら実感が湧くのかもしれないですね。
そこで諦める意味がわからなくて…
―今回の『ジャーバージャ』はどんな曲なんですか?
岡田 カーニバルのような、今までのAKB48シングルにない感じです。MVも派手派手。いい意味で予想を裏切れる、はじけた岡田奈々がお見せできると思います。
―まじめだけじゃないぞと。今までのAKB48のセンターはずっとセンター候補といわれてきた人が多かったですが、岡田さんは同期でも2、3番手からの逆転。その理由はなんだと思いますか?
岡田 自分の中で常に上を目指し続けてきたからですかね。くじけることが一度もなかったんです。実力とか人気とか知名度を考えたときに、自分が前に行けないのは当たり前だと。だからこそ、そこで諦める意味がわからなくて。実力をつけたい、人気を出したい、握手会やSNSを大事にしようって進んできて、その結果なのかな。
―でも頑張りすぎて、2年前には「機能性低血糖症」で休養しちゃいましたよね。
岡田 体に限界が来てしまって…。諦めたわけじゃないですけど、一回心も体も休めて、一から歩きだして。昔はやるときはゼロか100かだったんですけど、今は50ぐらいもできるようになりました。
―うまくバランスが取れるようになったと。センターということでプレッシャーは?
岡田 ちょっとはありますけど、今の自分にセンターを与えてもらったということは、これまでやってきたことが間違いじゃなかったのかなと。いい意味で今までどおり頑張ります。
―周りは岡田さんのセンターについて何か言ってましたか?
岡田 指原(莉乃)さんとかゆきりん(柏木由紀)さんは、私がセンターになったことがうれしいって。みんなもシンプルにうれしいと思うよと。どういうことでしょう?
―みんな岡田さんの努力を知ってるのだと思います。では今のAKB48をこうしたいってありますか?
岡田 今はどうしても勢いが落ちてしまったというか…。アイドルブームが過ぎ去って、坂道グループさんが強いですが、今のAKB48でもう一度、全盛期をつくりたいです。そして私がセンターになることで、世の中の人に今のAKB48に興味を持ってもらいたい。
―世間は、AKB48といえばいまだに前田敦子さんや大島優子さんの印象で、代表曲は『会いたかった』『ヘビーローテーション』ですもんね。
岡田 今回のシングルがAKB48だってすぐにわかってもらえるような、AKB48の代表曲になればいいなって思います。
総選挙は5位を狙います
■今年の総選挙は5位を狙います
―今はSTU48の活動もしてますが、どう切り替えてますか?
岡田 STU48は自分がキャプテンで先頭に立たなきゃって責任感があって、後輩にはいい背中を見せたいです。あとはAKB48で忘れてしまった初心を取り戻すことができますよね。あー、自分もこうだったなと思ったり。
―AKB48では?
岡田 いい意味で気を抜いています。何年も一緒にいる仲間たちなので信頼を置いて。横山(由依)総監督がいるし、(小嶋)真子やみーおん(向井地美音)とかゆいりー(村山彩希[ゆいり])もいるし、ほっとできる場所。でもどちらにせよ後輩たちが「頑張ればセンターになれるかもしれない」という希望をちゃんと持ってくれたらうれしいです。
―今年の選抜総選挙はどう考えていますか?
岡田 今回は指原さんも麻友さんもいなくて、さらに高みを目指したいのでベスト5入りを公言しようかなと。そしてAKB48のセンターを任されたので、選挙にランクインしたAKB48メンバーの中ではトップになりたいなと。
―昨年が9位だから、ふたりが抜けると7位になりますよね。
岡田 7位だとただ繰り上がっただけなので、票数も順位も上げて5位を。一気にトップを狙っても無理があるので、焦らず、一歩一歩が大事なんです。
(取材・文/関根弘康 撮影/岡本武志)
■岡田奈々の表紙&巻頭グラビアは『週刊プレイボーイ』13号(3月12日発売)に掲載! 初センターに抜擢された彼女の魅力をぜひご覧ください!