「創刊50周年記念 週刊少年ジャンプ展 VOL.2 -1990年代、発行部数653万部の衝撃-」のプレス向け内覧会が3月15日に行なわれ、さらにマンガ好きのよゐこ濱口優・有野晋哉、モデル・タレントの岡田紗佳(さやか)によるトークセッションも実施された。
「週刊少年ジャンプ」創刊50周年を記念して、全3回に分けて歴史を振り返る展覧会の第2弾となる本展。3月19日から6月17日まで六本木ヒルズ森アーツセンターギャラリーにて開催され、90年代に最高部数653万部を誇った伝説の黄金時代に連載された『DRAGON BALL』『SLAM DUNK』『幽☆遊☆白書』といった作品の原画が展示されるなど、ファン感涙の内容となっている。
トークセッションでは、それぞれ会場内で購入できるオリジナルグッズのTシャツに身を包んで登場した3人。岡田は胸ポケットをゴールに見立てたデザインの『SLAM DUNK』Tシャツを着ており、健康的なセクシーさが際立っていた。
そして濱口は自身も好きだと語る『セクシーコマンドー外伝 すごいよ!!マサルさん』のTシャツを着用、すると司会者からは「優さんがマサルさんのTシャツを着ている!」とツッコミが…。
また、好きな作品を尋ねられた有野は『電影少女』を挙げ、「恋愛したいなぁ、と思いながら読んでいたことを原画を見ながら思い出したんですけど、(少年の頃だと思っていたら)連載当時は20歳くらいで、もう大人やった(笑)」とコメント。
ギャグマンガが好きだという濱口は『珍遊記』と回答したが、今回『珍遊記』の展示は原画ではなく、連載当時の「週刊少年ジャンプ」の切り抜きとなっており、「どうやら先生がなくしてしまったらしいんですが、それも先生らしいなと思います」と笑った。
最高653万部を発行した伝説の90年代について、当時を振り返った濱口は「発売日に買えないと、街からすぐになくなっちゃうんですよね。だから友だちに借りにいったり、置いてある喫茶店を探したりして」と話し、当時付き合っていた彼女の元に「週刊少年ジャンプ」を買って届けていたというエピソードも披露。
中国に在住していた経験を持つ岡田も「中国でもジャンプは大人気で、みんなでマンガを読んでいました」と話し、世界的な人気を実感させた。
「あきらめたら…」はもはや濱口の名言?
さらに、展示されている原画に関して有野が「原画なのでジャンプのサイズよりちょっと大きいんですよ。修正の白い線もあって、ここではこんなに迷ってたんやなっていうのが見れて、嬉しかったです」と魅力をアピール。
岡田も「(原画を前にして)その時、読んでいたことを思い出して、鳥肌が立ちました!」とその感動を伝える。
続いて、作品の原画パネルを元に名シーンを振り返るコーナーでは『DRAGON BALL』『幽☆遊☆白書』『SLAM DUNK』について、それぞれの思い入れが語られていくことに。
『SLAM DUNK』で、登場人物の安西先生が三井にかけて投げかけた「あきらめたら そこで試合終了ですよ…?」という有名な台詞に関して、濱口は「マンガの台詞なのを忘れて、自分の台詞みたいに話している時がありますね」と発言。すかさず有野は「(TV番組の企画で)無人島に行っている時も、2日目の夜辺りに、あきらめたら終わりやぞ!って言ってますからね」とツッコミを入れるシーンも。
トークセッションの最後には、濱口より「原画から伝わってくる先生の魂や息遣いを感じに会場へ足を運んでほしい」とメッセージ。その言葉通り、実際に原画を目の前にした時、思い出の中にあるシーンやキャラクターたちが色あせることなく、自身の中で躍動するような体験ができるはずだ。
今回の展覧会は3月19日から六本木ヒルズでスタート。90年代のあの頃、毎週月曜日が楽しみでならなかった少年少女たちから大人まで、そしてその子ども世代まで伝説を受け継ぐべく、ぜひ足を運んでもらいたい!
(取材・文/加藤真大 撮影/榊智朗)
★「創刊50周年記念 週刊少年ジャンプ展VOL.2 -1990年代、発行部数653万部の衝撃-」 【場所】東京・六本木ヒルズ森アーツセンターギャラリー(東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー52階) 【期間】3月19日~6月17日(会期中無休) 午前10時~午後20時(最終入館19時30分)※4月28日~5月6日は午前9時~21時(最終入館20時30分) 【当日券】一般・学生2000円(1800円) 中高生1500円(1300円) 4歳~小学生800円(500円)※カッコ内は前売り料金 4歳未満は無料 価格は税込